麻雀というゲームは1牌の切り順の後先が全くゲーム展開を変えてしまうゲームです。
もう1巡先に役牌を切っておけば重なる前で鳴かれずに済んだのになあ・・、なんてことはいくらでもあります。
字牌の扱いは初心者は覚える必要性は低い項目ではありますが、それでも結構気を遣うところではあります。こういった細かい技術も1つ1つ習得していきましょう。
字牌の扱い方の基本
字牌の扱い方の前提。
それは
1.字牌を除いた自分の手が良く、立直を打てそうなら先に字牌を処理。
2.字牌を除いた自分の手が悪く、立直を打てなそうなら字牌を残す。
この2つです。
1.は簡単で、自分の手が3シャンテン以上でかつ、両面などの良形が多い場合を想像してください。そういった一目見ていい手牌の場合は、自分が先制してリーチを打てる可能性が高くなります。
先制リーチは麻雀における最強手といっていいです。その攻めを成立させるために、役牌を鳴いて簡単に流されるという可能性をできるだけ減らしたいわけです。ですから字牌から打ち出していくことになります。
打ち出す順序としては、相手に鳴かれて手を進められるのがイヤなので、まずダブ東やダブ南といった2翻になる牌、その次に役牌である白発中、そしてラス目になるべくアガらせないよう、順位の低い人の風から切る、というような順序を基本にしています。
2.の場合は自分の手が3シャンテン以下でかつ、カンチャン、ペンチャンなどの愚形が多い場合は、リーチをかけようとしても、相手に後れをとる場合が多くなります。
こんなときは役牌を重ねて鳴くことで手牌のスピードを上げて、逆に今度は周りのいい手牌を流しに行くようにするわけです。また、字牌を手の内に残しておくことで先制されたときにオリやすいというメリットもあります。
字牌の扱い方の例外
基本的にはこの2パターンで打てばよいと思いますが、例外もあります。
例外1.どうしてもアガりたいとき
ラス目の親を流したい、アガってトップを確定させたいなど速度が必要なときには役牌を残しつつ手を進めた方がよい場合があります。
鳴くという行為は上家の牌も使って手を進めるわけですからツモを2回しているようなものです。こちらの方がリーチより早いケースは往々にしてあり得ます。リーチできそうな手でも役牌を引っ張っておくことで、重なったときに鳴けるようにしましょう。
例外2.リーチを打ちたくないとき
トップ目の時にリーチを打つと振り込みのリスクが上がるなど、リーチをしたくない場面というのもあります。
でも自分がアガって局を消化できればそれがベストですよね。こうなるとリーチをせずに役をつけるため、字牌を残すケースが出てきます。相手にリーチをかけられても字牌でしのげますから。
例外3.手役がらみ
一番あり得るのはホンイツを狙いにいくときですね。それ以外でよくあるのは、七対子を狙うときの待ち牌として1枚切れの字牌を残しておくといった使い方ですね。
基本はこんなところですかね。麻雀はこういった微差の連続で成り立っているゲームです。覚える重要度は低いですが余裕のある人は是非参考にしていただければと思います。
それでは。