麻雀において初心者から上級者まで全麻雀プレーヤーが気にしているデータ。
「和了率」と「放銃率」はそう言っても過言ではないでしょう。
ただ、この和了率と放銃率は表裏一体。アガりに向かえば攻めていれば、当然放銃に回るケースも増えるわけでして・・。つまりは両方をとにかくよくしていくというよりはバランスが重要ということになってくるわけです。
本記事ではその和了率と放銃率のバランスについて解説していきたいと思います。
和了率と放銃率とは?
まずは和了率と放銃率の定義から。
和了率
全局数のうち、自分が和了した局の割合。
つまり(アガった局数)÷(全局数)で表される割合のことを指します。
放銃率
全局数のうち、自分が放銃した局の割合。
つまり(放銃した局数)÷(全局数)で表される割合のことを指します。
これらは初心者の方であってもイメージしやすい数値化と思いますので、データを参考に自分のうちスジを見直す場合はまずはここから始めてみると良いと思います。
ここで和了率について少し考えてみましょう。
麻雀というゲームは4人でやるものです。そして局を進めるためにはそのうちの4人に1人がアガる必要があります。
つまり、ごく単純に考えれば、同じくらいの実力の人同士で長期的に打ち込んでいれば25%の和了率に近づいていくと考えられるわけです。
実際には流局などでアガりが起こらないというケースもありますから、平均的には和了率は21~22%程度に収まることが多いです。
一方で放銃率というのは、全く振り込まずに相手のツモアガりだけでゲームが進むこともありますから、究極的には0%に近づけていくこともできることになります。
事実、天鳳においては段位が上になればなるほど、つまりは実力が上がれば上がるほど平均的な放銃率は下がっています。
とはいえ、放銃率をあまりに極端に下げようとすると、自分が役満で相手が1000点でもオリないといけないみたいなもの凄い状況になってしまいますから、ある程度の振り込みは麻雀において必要経費ですね。
ここで具体的なデータを見てみましょう。下記は私自身の通算のデータになります。
天鳳の鳳凰卓(7段以上)のデータを見てみますと、大体放銃率の平均は11~12%程度に落ち着いています。
私自身のデータを眺めてみると、和了率は高いが放銃率も高いというデータになっていることがよーく分かります。
アガろうと思えば、相手のリーチに向かっていったりすることも増えるのでやっぱり振り込みは多少増えてしまいます。ただ、いっぱいアガれば、振り込んだ分を帳消しにできます。
ただ自分とは逆にアガりの数を少し減らす代わりに振り込まないことで点数を稼ぐ、という麻雀のスタイルも十分に考えられます。
結局のところ、和了と放銃のバランスが麻雀を勝つためには重要というわけです。
天鳳のデータから考えるバランス
では大体どのくらいが一番いいバランスなのか?ということを考えてみましょう。
ここで天鳳全体のデータを見てみることにします。
出典:オンライン対戦麻雀 天鳳 / ランキング
ある程度麻雀を勉強して中級者くらい、ここでは4段以上をそう考えてみますが、大体4段より上の人のバランスを見ると和了率ー放銃率=8~10%程度になっていることがお分かりになると思います。
つまり、このくらいのバランスであれば同じ段位の人といい勝負ということになるわけです。
したがって、その中で勝ち越していくためには、この2つの差、すなわち和了率ー放銃率=10%以上になれば勝ち越して次の段位にいけると考えられる。ベストとしては大体12%くらい差があると、かなり勝ち越せるはずです。
今の自分のデータで考えてみると、放銃率は高いものの、和了率も高く、差は10.8%となりバランスとしては悪くないです。
5段、6段の時に今ひとつ勝ちきれないなというときは、やはりこの差が10%行くか行かないかくらいでした。その時点では自分の放銃率は今よりもっと高かったので、オリの勉強をして、放銃率を下げることで今のバランスになり、勝てるようになりました。
逆に放銃率は十分低いんだけど・・という人は逆に牌効率などの攻撃の勉強をしっかりして和了率をあげることでバランスを取るという手法も考えられます。
いずれにせよ、これらの数値のバランスを取っていくことが必要なわけです。
両方を同時によくするのは難しいですから、まずはどちらかをよくすることから始めてみましょう。
和了率と放銃率のデータを使って自分の麻雀のバランスを見直してみましょう!
それでは。