手牌の下のところにボタンが3つありますよね。自動和了、ツモ切り、鳴きなし。
自動和了は自分がテンパイしているときに自動であがってくれるようになります。
ツモ切りボタンは自動でツモ切りをしてくれます。鳴いた後にオリないときにアガるまでツモ切りさせるとか、極狭い範囲の用途位しかないです。普段ほぼ使いませんね
で、この鳴きなしボタンは何に使うねん、という人がいると思います。
実際自分も天鳳やり始めて1年位はまったくこのボタン使っていませんでした。しかし、上級者になると、このボタンをうまく使えるかが勝負に関わってきます。
今回はこのボタンをどう使うのかということについて説明していこうと思います。
ラグについて
天鳳に限らず、ネット麻雀を打っている人なら分かると思いますが、ネット麻雀では鳴ける牌が場に切られると毎回鳴くかどうか聞いてきます。
これによって通常のツモ切りの場合より、若干次のツモに進むまでに時間がかかります。この若干の時間のことを「ラグ」と呼びます。
現実の麻雀でも鳴くかどうか迷うと、時間が発生してしまうことがありますよね。それと同じです。
鳴きなしボタンの役割
ではこの「ラグ」と「鳴きなしボタン」がどう関わってくるのか説明しましょう。
ラグが発生するということは誰かがその牌の関連牌を持っているということが分かります。
熟練者になれば、これまでに河に切られている牌などから相手の手牌を推測することができます。
そこにこのラグから得られる情報を加えることでより正確に相手の手牌を推測、つまり「読む」ことができるのです。
ちなみに現実の麻雀でも何を鳴くか/鳴かないかを初心者のうちはなかなか判断できず、鳴きたい牌や近くの牌には反応してしまうものです。その反応を見て、切る牌を決めたりするという技術に近いですね。
このラグによって相手の手牌を読む行為を「ラグ読み」といいます。上級者になるとこの技術を身につけている人がかなりいます。
「鳴きなしボタン」を押しておけばそもそも鳴くためのラグが発生しなくなるのでこれを防ぐことができます。これが鳴きなしボタンの主な使い方になるわけです。
ボタンのON/OFFのタイミング
ラグ読みを防ぐためには鳴きなしボタンを常にONにしていればいいわけですが、そうすると鳴きたい牌も鳴けなくなってしまいます。
ですから、鳴きたい牌があるときはONに、鳴きたい牌がなければOFFに、と細かくボタンのON/OFFを切り替えることが重要です。
ただこのON/OFFの切り替えというのが難しいんですよね。とりあえず私自身の基準としては、まず配牌の時点でこの手は鳴いていく手なのか、リーチをかける手なのかを見極めます。
役牌とか喰いタンとかホンイツとかでアガりたい手ならボタンはOFFにして鳴いていく必要があります。
逆にリーチをかけていきたい勝負手なら配牌をもらった時点ですぐに鳴きなしボタンを押します。
ただ手が進んで、例えば役牌のドラが重なったら鳴きたい、とかもあるのでそこではOFFにする必要があります。
最初は鳴く気がなかったけど途中で鳴いた方がいい手牌になり、OFFにするのを忘れてしまい鳴けない、なんてこともあるので注意が必要です。
その後、さらに手が進んでイーシャンテンとかになるとまた判断が必要です。
鳴いてテンパイが取れる手の場合は、巡目によってもうリーチするには遅いので、鳴いた方がアガれそうという場面が出てきます。
そういう場面ではボタンはOFFにします。大体10巡目くらいでOFFにしますかね。
この辺りは個人が実戦の中でいろいろ調整することとは思いますが、とにかく鳴きたい牌がない場面ではONにして、ラグ読みを自衛するようにしましょう。
まとめ
ネット麻雀では、鳴きたい牌が場に出たときに「ラグ」が生じてしまいます。「ラグ読み」を防ぐために「鳴きなしボタン」をON/OFFさせることが必要です。
自分ではラグ読みができなくても、少なくとも相手にさせないために「鳴きなしボタン」をうまく使いこなせるように練習しましょう。
それでは。
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