麻雀というゲームの特徴ともいえる点の一つとして「親」が上げられると思います。麻雀ではゲームをしている4人で親を順繰りに務めます。1人が親、3人が子です。親のときは子の1.5倍の点数がもらえますが、子がツモアガりをしたときに子の倍の点数を払わなければなりません。
麻雀をやっている人はやっぱり攻撃=アガるのが面白いという人が多いでしょうから、得点が1.5倍になる親番をできるだけ続けたいという人が多いと思います。ただ、実際には親だとどのくらい損/得するのでしょうか?
以前小林プロが親番1回で大体500点くらい子供より得するということをYouTubeの番組か何かで仰っていたのを覚えています。500点だからあまり意識しないようにしているということも仰っていましたね。
自分もそれを信じてあんまり親番だからといって維持したいと意識して、ムリな攻めをしたり、無理矢理形テンを取りに行ったりということをしないように心がけています。
それでは実際に自分のデータを見てみるとどのような結果になっているのでしょうか?天鳳の有料版ではデータをいろいろと見れますが、親のときと子のときの結果を分けて見ることもできるのです。この機能を使ってデータを見てみましょう。
・実際の親/子のデータ
親での結果 子での結果
これは自分の5~8月の特上卓での227半荘の結果をまとめたものです。
まあ麻雀でデータを出すなら227半荘でも少ないくらいですが、まあまあこのくらいあれば、そこそこはまともなデータだと思います。
これを見ると、見事に親番では収支が+500点くらいになってますね。一方で子のときは-90点くらい。子のときはちょっと損をしてますが、それを親番でカバーすることで勝っているということですね。
収支以外のデータも親番のときは軒並み高くなっています。特に副露率、立直率の上がり方は半端じゃないですね。親のときは鳴きでもリーチでもよく攻めて、結果的に和了率も放銃率も高くなるということでしょう。
親番で仕掛けやリーチをされるとやっぱりイヤなものです。それが分かっているからこそ、逆に自分が親番のときは大胆に攻めるというのがセオリーだと思います。
特に1個覚えておくといいのが、親のときは子にツモられても、ロンされても失点に大した差がないということ。
たとえば子がリーチタンヤオドラ1のリーチをかけてきたとしましょう。これに振込むと5200点の失点です。一方でツモられたときはツモの1翻が加算され、2000-4000となり、4000点の失点となります。このことを考えても、親番は迷ったら攻めるくらいの気持ちで打つのが良いと考えます。
・和了点/放銃点のデータ
親での結果 子での結果
親での収支は子のときの1.5倍どころか1.7倍くらいありますね。親番でリーチを打つと子が向かってきにくくなり、ツモが増え、翻数が増えるといったことも裏にはあるのではないでしょうか。
また、親なら子にしか振込まないので、結果として放銃点も少なくて済んでいます。こういったことを鑑みても、やっぱり親番は攻めの番ということですね。
・まとめ
今回は親と子について実際の自分のデータを並べながら、どういった方針で進めるべきかを書かせていただきました。やっぱり親番は子のときに比べて、かなり有利であることは間違いありません。親でどれだけ攻められるかが麻雀における攻撃のカギといっても過言ではないでしょう。思い切りよく、ドンドン攻めましょう!
それでは。