時々、麻雀プロの方の試合を見ていると、「この待ちは強いので、かなり押すとおもいますよ。」であるとか、「この待ちは弱いのでもっと強いターツを作りに行くかもしれません。」とか、そんな解説を聞くことがあるのではないかと思います。
「待ちが強い」「待ちが弱い」とは一体なんでしょうか?
今回は押し引きの判断基準としても重要な待ちの「強さ(弱さ)」について解説していきたいと思います。
待ちの強さとは
待ちの強さというのは、端的に言えば「アガりやすい待ちか」ということです。
例えば、待ちの形でいえばカンチャンやペンチャンよりはリャンメンの方がアガりやすいですから、リャンメンはカンチャンやペンチャンより「待ちが強い」といえます。
またリャンメンの中でも1・9牌でアガれる1-4、6-9は他のリャンメンより強いといえますし、リャンメン同士を比較した際に待ちの枚数が多ければ、多い方が待ちが強いといえるわけです。
特に待ちが強いと言われる際は、待ちの形だけではなく、河に切られている牌などでアガりやすいと判断できる待ちの場合が多いです。それらについて以下で解説していきます。
待ちが強いといわれる例
・場に多く見えている牌のターツ
例えば、この6-9s待ち。
自分の目から見て、すでに7sが4枚見えていますよね。
となると他の人は78sというターツを作れないので、トイツや暗刻にしない限り9sは手牌で使えませんよね。ということは、9sは他の人にとってかなり使いづらい牌であるといえます。
使いづらいということは場にも打たれやすい=アガりやすい、ということ。
こんな風に、待ち牌に必要なターツの牌が場に見えているときは強い待ちであるということができます。
・リーチの現物待ち
この局面、リーチがかかっていますが自分も3-6pのテンパイです。
ここでリーチ者の河を見ていただくと、3pも6pも切られていることがおわかりいただけると思います。人がオリる時に何を考えるかというと、まずリーチに対しては振込みたくないという意識で打ちます。
もう完全にオリている人からは現物ですら出ないかもしれませんが、形テンを取ろうとしている人や全員に対しての安全牌がなくなりとりあえずリーチには打たないように、と打ってくる人からは、この3-6p相当出やすいといっていいです。
これも強い待ちの一つ。リーチ者の現物待ちです。
ただ、これは自分もリーチしているときは当てはまりませんのであしからず。
あくまで他の人がリーチしているときに、自分が鳴きやダマでテンパイしているときの話です。
押し引きにどう取り入れるか
では実際の局面で待ちが強いときは普段と比べて、どのくらい押し引きを変えるのかについて、私自身の感覚を述べておきます。
待ちが強いときは、イメージ的には通常の局面での押し引きよりあと1~2枚勝負するという感覚でやっています。要するに待ちが強いということは、他の人と勝負したときにこちらのアガり率の方が高い場合が多いということです。
そのアガり率の分だけやや押し気味に打つ、という感覚でやるのがよいと思います。
以上が待ちの強さに関する解説となります。単純な枚数だけではなく、場に見えている情報から形上アガりやすいものもあるので、それを見抜いて押し引きに役立てていきましょう!
それでは。