昨日9月13日、豊島将之叡王に藤井聡太二冠が挑戦する叡王戦の第5局が行われ、111手で藤井聡太二冠が勝利しました。これにより、藤井聡太二冠は三冠目となる叡王のタイトルを獲得しました。
藤井さん、スゴイスゴイとはいわれていましたがこれまたすごい記録を達成されましたね。そもそも将棋の歴史の中でも三冠の達成者はほとんどいません。
羽生善治・中原誠・谷川浩司・渡辺明・豊島将之・森内俊之・大山康晴・升田幸三
米長邦雄 計9人しか三冠を達成できていません。全員将棋ファンなら名前を知らないものはないというもの凄いメンツです。
これまでの三冠の最年少記録は羽生善治9段で22歳3ヵ月でした。今回の藤井聡太さんは19歳1ヶ月での達成ということで3年以上の短縮です。
というか十代でまさか三冠を達成することになるとは・・。
もちろん一将棋ファンとしては、いつか羽生善治9段の成し遂げた全冠制覇をやってくれるんじゃないかと期待して見ているわけですが、羽生さんよりさらに若くしてその匂いが漂ってくるとは、想像の遙か先を行っていますね。感服します。
次回のタイトル戦はこれまた豊島竜王との竜王戦七番勝負です。
もともと藤井聡太さんは豊島竜王を苦手としていましたが、最近のタイトル戦で勝ち越したことで対戦成績は豊島9勝、藤井8勝でほぼ五分にまで来ました。
タイトル戦以外の対局も相変わらずに勝ちまくっており、タイトル戦でトップ棋士を相手取っているにも関わらず、勝率は今季も8割を超えています。
こうなってくると当然次の竜王戦も期待しちゃいますよね。勝率8割の人が番勝負になったら、やはり1戦勝負より有利ですから。
また今期はまだ王将戦の挑戦者決定リーグと、棋王戦の挑戦者決定トーナメントにも残っていますから、最高で竜王、王将、棋王を獲得し六冠達成!なんてこともあるかもしれません。それだけの期待を藤井さんにはしてしまいますね。
羽生善治9段の記録としては、四冠達成が22歳10ヶ月、五冠達成は22歳11ヶ月、六冠達成は24歳3ヶ月です。もちろんこれらは全て最年少記録でもあります。しかも六冠の達成者はそもそもまだ将棋の歴史の中で羽生9段ただ一人です。
しかし、ひょっとすると藤井さんはまだ十代の間にこの記録すらも更新してしまうの可能性があるわけです。ちょっと夢みたいな話です。
藤井聡太三冠のこれからの活躍も目が離せません!
それでは。