Mリーグに所属できる、主要5団体の中では最も若い団体であるRMU。
Mリーグで渋谷ABEMAS所属の最強プロ、多井隆晴プロが代表を務める団体です。
本記事ではそんなRMUについて解説していきたいと思います。
概要
代表
RMUの代表は多井隆晴プロです。Mリーグは言うに及ばず、麻雀プロの中でも最強と名高いです。
獲得タイトルは最近だけ見ても、RTDリーグ2016優勝、2019年に第11期令昭位を獲得、2020年には最強位を獲得するなど、枚挙に暇がありません。
また、代表としての活動やプロ活動を行う傍らYouTubeでの活動も行っています。
その他、多井プロの経歴については、情報量がかなり多くなるので気になる方は下記の記事を参照してください。
発足の経緯
2006年に当時連盟に所属していた土田プロが阿部孝則プロ、河野高志プロらと共に連盟を退会します。
そして土田が主宰する「日本麻雀機構」という競技団体で活動を始めます。このときに多井も同時に連盟を辞め、同団体で活動するようになります。
このあたりの退会の経緯については多井プロの解説記事で書いているので、詳細はそちらを確認してください。
ただ日本麻雀機構はできてすぐに上手く立ちいかなくなったようで、そこで新たに団体を作ろうということになりました。
そうしてできた団体がRMUです。RMUが創設してしばらくは日本麻雀機構との連携を重視し、ルールやプロ認定の方法についても、日本麻雀機構に権限があるような形でした。
ただ、2010年に土田が日本麻雀機構を活動休止し、RMUを離脱して以後はプロ認定が簡略化されるなど運営方針が変化しています。
特徴
若い団体
主要5団体の中で創設されたのが一番最近(2007年創設)のため、結構風通しの良い団体だということを代表である多井プロも自負しています。
私が思う、若い団体だからできた活動の一例は、「雀魂」というネット麻雀ゲームを用いた、ネット上でのタイトル戦を行っていることです。
これまではそんなタイトル戦全くありませんでしたが、ネット麻雀が全盛のこの時代に合致した上手い手法だと思います。プロのタイトル戦に興味ない人でも入りやすいですからね。
こういった独自の活動が新興の団体だからこそやりやすいという側面はあると思います。
認定プロシステム
日本プロ麻雀連盟など、他のプロ団体では入会するとすぐにプロになるのに対して、RMUでは入会してもすぐにプロになるわけではありません。
プロ志望者はまず「アスリートコース」の会員となり、アスリートコース所属者によるリーグ戦を行います。
リーグ戦を行うことで得られる、選手ポイントが規定値に達し、一定の技量と理論およびマナーや作法が備わったと、RMUリーグ所属選手を中心とした審議会の過半数が判断すれば、プロライセンスが発行される…というシステムです。
もともとRMUは「真の麻雀プロを作る」という理念で創設された団体ですので、「麻雀プロ」という存在に対するハードルが高いのでしょう。
ちなみに認定プロというシステムについては「麻将連合-μ-」も似たようなシステムを取っています。
RMUではさらにプロライセンスをS級、A級、B級と分けており、このランクによって大会のシードが変わったりします。
ちなみに多井プロは自分をS級を超越したSSS級というライセンスにしています。
タイトル戦
令昭位戦Aリーグ
RMUの最高位のリーグです。優勝者は令昭位と呼称されます。
出場資格は下記の通り。
・S級以上のプロライセンス
・A級プロライセンスで、令昭位戦B1リーグで優勝
・B級以上のプロライセンスで、クライマックスリーグ優勝
クライマックスリーグ
B1リーグ終了後、上位者2名とAリーグ在籍者で行う短期のリーグ戦です。この優勝者が令昭位戦Aリーグに参加できます。
令昭位戦B1~D1リーグ
プロ志望もしくはプロライセンスを保持している、アスリートコース所属選手によって行われる、前後期の年2期のリーグ戦です。
B1・B2・C1・C2・C3・D1の6リーグからなり、リーグの上位・下位が昇降します。
闘魂杯
2021年創設のタイトル戦です。すべての対局をネット麻雀ゲーム「雀魂」を用いて行うという、これまでにないタイトル戦となっています。
1次予選、2次予選を経て、予選通過者に令昭位戦Aリーグ在籍者が加わる本戦、本戦通過者に多井隆晴が加わる準決勝、決勝と行います。
RMUクラウン
プロ・アマ・他団体を問わず参加可能なオープンタイトル戦。本戦にはRMUのライセンスプロや、他プロ団体の有力プロ、前年成績優秀者などがシードされます。
公式ホームページ
公式Twitter
公式YouTube
競技ルール
RMUルールは一発・裏ドラ・カンドラがあります。喰い替えはできません。
流局時のテンパイ料、積み棒もあり、雀荘などで打たれる一般的なルールに近い感じです。
また、純粋な役満の複合によるダブル役満以上のアガりも認められています。一方でパオと数え役満はありません。
持ち点は30000点持ちの30000点返し。オカはなしで順位ウマが1着から+15/+5/-5/-15となっています。
全体として他団体の中間を取ったようなルールであり、ウマもそこそこの大きさということで、かなり打ち方のバランスを取るのが重要になってくるルールだといえます。
着順を上げるのはもちろんのこと、素点を稼いだり、テンパイ料を拾ったり、このあたりの押し引きを適宜バランスを取る必要があるでしょう。
A/B/Cルール
また、RMUではさらに公式ルールがA・B・Cの3種類に分けられており、大会によって採用されるルールが違います。
Aルールは上記までで語った一般的なRMUルール。BルールはAルールから一発・裏ドラ・カンドラを無くしたもの。
CルールはAルールに赤ドラを加えて25000点持ちの30000点返しにしたものとなります。つまりCルールではオカが20000点あり、順位ウマが+45/+5/-5/-15になる、ということです。
所属Mリーガー
渋谷ABEMAS
多井隆晴
EX風林火山
松ヶ瀬隆弥
他団体の解説はこちら
Mリーグに所属可能なのは、麻雀プロの中でも5団体。それら5団体の解説ページを上記でまとめています。
他団体についての情報を知りたい方はこちらもぜひご覧ください。
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