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Mリーグチョンボ一覧 「チョンボとは何か?」についても解説していきます。

とかく人間という生き物はミスをしてしまうもの。いわんや麻雀のような複雑なゲームであれば、プロでもミスが発生してしまうことはあります。

本記事では麻雀のルール違反「チョンボ」の解説と、実際にMリーグで起こったチョンボについてまとめていきます。

チョンボとは

チョンボとは麻雀のルール違反全般を指します。チョンボと捉えられる行為はいくつかの種類があり、チョンボをしたプレイヤーにはペナルティが与えられます。

ペナルティとしては罰符として他3人に点棒を支払ったり、チョンボをした局のアガり放棄などがあります。

Mリーグにおけるチョンボ

チョンボに関するルールはMリーグの競技要項・第7章罰則に記されています。

Mリーグではルール違反やマナー違反に対して以下の4種類の罰則が適用されます。

1.チョンボ

2.アガり放棄

3.イエローカード

4.レッドカード

チョンボについてはMリーグが8チームによるリーグ戦ということもあり、同卓していたチームにだけ有利にならないよう、チョンボをした本人のポイントを20ポイント減らします。

アガり放棄は通常の麻雀と同じ進行で、宣告されたプレイヤーはその局チー・ポン・カン・リーチ・ロンができません。

またMリーグでは通常の罰則に加えて、イエローカードとレッドカードがあります。

チョンボとまでは行かずともゲームの進行を妨げるような行為に対してこれらのカードが適用されます。

イエローカードは同日に2枚出された場合、レッドカードは1枚出された場合にチョンボと同じ扱いになります。

チョンボに該当する行為

1.正当でないアガリの宣言

例えばフリテンの場合にロンを宣言する、ノーテンだがテンパイと勘違いしてツモやロンを宣言する、などといったケースが該当します。

ただし、発声をしただけで手牌を倒して他3人に公開していない場合はアガり放棄となります。

2.ノーテンリーチ

ノーテンリーチとは自分がテンパイでない手牌からリーチすることを指します。

この場合、すぐにチョンボとなるわけではなく、他の誰にもアガりが出ず流局した場合チョンボとなります。他の人がアガッた場合はチョンボになりません。

3.リーチ後の不正なカン

不正なカンというのは例えば下記のような例が挙げられます。

例えば上記のような手でリーチをかけ、をツモってカンしたケースです。

この時、もともとは235mの3面待ちですが、カンをすると3m単騎待ちに変化してしまいます。こういった待ちが変わるカンは原則リーチ後にはできません。

他には「送りカン」と呼ばれる行為も禁止となっています。

例えば、この形にを引いた手牌を考えてみてください。
この場合、をカンしても4-7sテンパイのままですが、三色の手役が消えてしまう可能性があり、手牌の符も変わってしまいます。

このように役や待ち、符の変わる可能性のあるカンは基本的に全て禁止となっています。

4.アガりが出た後に山を崩し、アガりの手牌や裏ドラが分からなくなる

5.牌山及び手牌を故意に崩す

6.その他築牌時に山を壊すなど、競技続行が不可能なケース

上記の3つは局の最初から局が終了するまでの間に、手牌や山が崩れることでゲームが続行不可能になる場合を表します。

これらを定めないと、ロンされたときに山を崩したりしてアガりを帳消しにする、といった悪質な行為が発生しかねないので、いずれもチョンボとなっています。

アガり放棄に該当する行為

1.多牌と少牌

手牌が12枚以下を少牌、14枚以上を多牌といいます。

第一打の前にツモり忘れたり、逆に2回連続してツモったりしてしまうとこうなります。

2.先ヅモ

先ヅモとは、自分の前の手番の人が牌を切り終わる前に自分がツモってしまうことを言います。

牌を切った後、鳴きなどが入ってツモる順番が変わる場合がありますので、そのツモ牌を先に見ることで有利になってしまう場合を防ぐためのルールです。

3.食い換え

食い換えとは例えばが手牌のうちにある場合にをチーしてを切るなど、元々メンツとして成立していた部分を鳴いて、メンツの中にあった牌を捨てることを言います。

食い換えを認めると、一発がつくルールの場合に一発を消すための鳴きが横行したため禁止となったと言われています。(諸説あり)

一発がないルールなどで食い換えを認める場合もありますが、Mリーグでは禁止となっています。

4.空行為

空行為とはチーやポンなどの発声のみで、実際にはそれらを行わないケースを指します。
例えばと手牌に持っていて、が出たときに勘違いして「ポン」と言ってしまい、実際には鳴かないというようなケースです。

5.誤チー・誤ポンなど

例えばと持っていてをチーといってと鳴いてしまうなど本来鳴けない牌を鳴いてしまったものを誤チーや誤ポンなどといいます。

イエロー/レッドカードに該当する行為

チョンボやアガり放棄の場合のように、競技続行を不可能にしたり、他者が不利になる行為ではないものの、マナーとして問題のある行為はカードという形で罰則があります。

イエローカードに該当する行為は以下ののようなものがあります。

1.発声行為を黙って行う/明らかに遅れる

これらは他の人がツモをするタイミングが分からなくなるなど、ゲームの進行に影響が出るためだと考えられます。

.故意ではないが、2枚以上の見せ牌をする

他の人に山や手牌を2枚以上見せてしまった場合、故意かどうかにかかわらずイエローとなります。

牌が見えてしまうことで、その後の戦略などが変わってしまうため、それを防止する意味があると思われます。

3.度重なる強打・長考

あまりに打牌を強くしたり、場面に関係なく長考するといった行為はゲームの進行を妨げ、他の人に対しても集中力を削ぐなどの影響が考えられます。

4.ツモの時間を掛けすぎる

3と同様、ゲームの進行を妨げる行為のため、イエローと考えられます。

5.ツモ牌を手牌の中に入れる

麻雀は引いた牌をツモ切ったか、手の内から切ったかが重要な情報となります。

そのため、ツモった牌は手牌の右端に置き、牌を捨ててから手の内に入れるようにしなければなりません。

6.ツモが早く、故意ではないが先ヅモをする

ゲームの進行を円滑にするため、ツモはスムーズに行われる必要があります。

しかし過度に早い場合、他の人の発声などを邪魔する場合があるため、イエローと考えられます。

7.過度なため息やぼやきなどで相手を惑わす

人間ですからため息などが出てしまうこともあります。しかし、それを故意に行い自身の手牌などを誤認させる行為は「三味線」と呼ばれ、一般的に禁止されています。

これらの行為について、あまりに過度に行われていると審判が認めた場合、イエローカードが出されます。

イエローカードは日をまたいで累積はせず、同日に2枚出された場合のみチョンボとなり、個人ポイントがマイナス20となります。

さらに明らかに故意であるなど、行為が悪質と認められた場合にはレッドカードとなり、一発でマイナス20ポイントとなります。

Mリーグでのチョンボ一覧

ノーテンリーチ:2回

沢崎誠

2020年2月7日 第2試合 南2局1本場

上記の手牌、を切ればテンパイですが、ここで沢崎はを切ってのリーチ。この局はそのまま流局し、ノーテンリーチのチョンボとなりました。

魚谷侑未

2022年1月3日 第1試合 南3局

上記の手牌、を切ればテンパイですが、を切ってのリーチ。佐々木寿人が追っかけリーチをするも流局し、ノーテンリーチのチョンボとなりました。

少牌:8回

少牌は前原のリンシャン牌のツモり忘れ以外はいずれも親の第一ツモの忘れによるものです。

Mリーグは自動配牌になっており、親であっても第一ツモをしなければなりません。

沢崎誠

1回目

2019年10月3日 第2試合 東4局3本場

親番の沢崎は配牌後に第一ツモをせず、第一打を捨てて少牌となりました。

このとき9巡目に梶本琢程審判のアナウンスがあるまで、沢崎は少牌であることに気づきませんでした。

2回目

2019年10月25日 第2試合 東4局

親番の沢崎は配牌後に第一ツモをせず、第一打を捨てて少牌となりました。これに自身で2巡目に気づき、アガリ放棄となりました。

3回目

2022年3月4日 第2試合 東2局

親番の沢崎は配牌後に第一ツモをせず、第一打を捨てて少牌となりました。第一打を捨てた瞬間に気づき、アガリ放棄となりました。

滝沢和典

2018年10月2日 第1試合 東2局

親番の滝沢は配牌後の第一ツモをせず、第一打を捨てます。この少牌によりアガリ放棄となりました。

これはMリーグ開幕戦での少牌となり、Twitterをしばらく「滝沢少牌和典」という名前に変更し、自らを戒めていました。

黒沢咲

2018年12月13日 第1試合 東1局

親番の黒沢は配牌後の第一ツモをせず、第一打を捨てます。この少牌によりアガリ放棄となりました。

前原雄大

2019年3月9日 ファイナル 第1試合 東1局

発を加カンした際、リンシャン牌をツモらずに牌を捨ててしまいました。このため少牌となり、アガリ放棄となりました。

ちなみにこの時前原はオリ打ちで白鳥に放銃しています。

内川幸太郎

2020年6月19日 ファイナル 第1試合 東4局3本場

親番の内川は第一ツモをせず、第一打を捨てます。これにより少牌となり、アガリ放棄となりました。

高宮まり

2022年3月25日 セミファイナル 第1試合 南4局

親番の高宮は第一ツモをせず、第一打を捨てます。これにより少牌となり、アガリ放棄となりました。

多牌:1回

鈴木たろう

2019年11月1日 第1試合 東2局

親番のたろうは、配牌を理牌する前に第一ツモを引きました。しかしそのことを忘れて理牌後に再度ツモってしまいました。これにより多牌となり、アガリ放棄となりました。

誤チー:1回

朝倉康心

2019年2月5日 第1試合 東3局5本場

と手牌に持っていた朝倉。
リーチをしていた滝沢のハイテイをずらすため、滝沢が切ったをチー。しかし、と間違えてをさらしてしまいました。これに対し審判から、誤ってさらした形でチーをし、アガリ放棄という裁定となりました。

誤ポン:1回

鈴木たろう

2020年12月1日 第2試合 南3局

1巡目、堀慎吾が捨てたに「ポン」と発声。しかしたろうはを1枚しか持っていません。これは誤ポンとなり、アガリ放棄です。

誤ツモ:1回

朝倉康心

2020年11月20日 第2試合 東3局4本場

朝倉は4巡目に待ちの先制リーチをかけました。

しかし10巡目にをツモって、「ツモ」と発声。発声のみで手牌は公開しなかったため、アガリ放棄として続行。この局は流局し、ノーテン扱いとなりました。

誤ロン:1回

松ヶ瀬隆弥

2023年5月2日 第1試合 東2局1本場

松ヶ瀬は15巡目の段階でこの形でテンパイ。待ちはとなっていました。

  

だがその後にを引き、周りを警戒して単騎に待ちを変えました。

  

この状態で下家の瀬戸熊プロからが出て、それに「ロン」と発声してしまいました。発声のみで手牌は公開しなかったため、アガリ放棄として続行。この局は流局し、ノーテン扱いとなりました。

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