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麻雀の牌効率を考える上での基礎理論「5ブロック打法」とは

麻雀において抑えるべき知識の一つ。それは牌効率です。牌効率とは手牌をテンパイに近づけるためにはどう打てばいいか、そのための効率の良い選択のことを指します。

牌効率を深く知っていくためにまず基礎となるのが「5ブロック打法」。初心者の方も理論の名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。

この理論を知っていると知っていないとではテンパイまでの効率は雲泥の差です。麻雀を勉強して勝てるようになりたいという方は絶対に知っておいた方がいい話になります。

本記事で5ブロック打法を学び、それを活かして麻雀を勝てるようになりましょう!

ブロックとは

麻雀におけるアガりの形というのは、チートイツや国士無双などの例外を除けば4メンツ+1雀頭で成立します。

すると麻雀のアガり形というのはこのような5つのブロックに分けられることが見て取れると思います。

「5ブロック打法」とはメンツや雀頭の候補となるターツを「1ブロック」と考えて、手作りの段階でこの5ブロックを作るように意識する打法となります。

5ブロック打法の具体的な打ち方

例えばこんな手牌14枚の形を考えてみてください。

これをメンツや雀頭の候補になる「ブロック」に分けると以下のようになります。

     

このように分けると、この手牌にはブロックとなる部分が6つあることがハッキリ分かります。5ブロック打法というのはこのブロックの数が5つになるように一番弱いブロックを切っていきます。
今回の場合、のペンチャン部分が最も弱いのでここを切り出していくことになります。

このようにして弱いブロックを切り出して手牌を5ブロックに整えていくのが5ブロック打法となるわけです。

なぜ5ブロック打法が重要か

ではなぜこの5ブロック打法が重要なのでしょうか。これはシャンテンが進んだの時の形を見ていただければ分かります。

5ブロックでの進行

例えば5ブロックにするためにを切った後にを引いてきてを切る場合を考えます。

この場合の有効牌はで8種28牌となります。

さらにを引いてきてを切り、イーシャンテンになった形を考えてみます。

この場合の6種20牌の有効牌があります。

6ブロックでの進行

一方で6ブロックに構えてを切った場合を考えてみます。

この場合の有効牌はで7種28牌となり、有効牌の数は同じです。

しかしを引いてを切り、イーシャンテンになった形を見てみます。

この場合、で4種16牌の有効牌があります。
5ブロックの時と違い、という有効牌に全く関係のない遊び牌ができてしまい、シャンテンが進んだときの有効牌の数が減っているのが分かります。

5ブロックの利点

前項までの例でお分かりいただけるように、5ブロックに受けた場合、シャンテン数が進んだときに受け入れに寄与しない牌を減らすことができます。

これによって、1つシャンテン数が進んだときの受け入れを増やすことができるようになるのが5ブロック打法の大きなメリットです。

麻雀というものは3シャンテン→2シャンテン→1シャンテンとテンパイが近づくにしたがって有効牌の枚数が減っていきます。

ですからシャンテン数が進んだときの受け入れ枚数を増やすことでよりテンパイになりやすくなるわけです。

テンパイを効率的に作ることができれば、必然アガりも増えます。ですから5ブロック打法が牌効率の基本となっているわけです。

5ブロックにするための具体的な何切る

それでは5ブロックを作るため、具体的に手牌の何を切ればいいのか、実際の手牌で何切るを考えてみましょう。

例1

ではまずこんな手牌を考えてみましょう。ブロックに分けるとこんな感じ。

     

すでに完成しているメンツと雀頭は当然切りません。その他のターツの優劣を考えます。この場合、リャンメン・カンチャン・ペンチャンのどれを残すべきか、という話になります。

リャンメンがカンチャン・ペンチャンよりいいのはすぐお分かりになると思います。そしてペンチャンとカンチャンの比較ではカンチャンの方が強いターツです。

詳細は下記の記事を参照いただきたいですが、簡単に言うとカンチャンの方がリャンメンに変化する可能性が高いから、ということです。以上よりこの手牌ではを切りましょう。

例2

続いてこの手牌を考えてみます。こちらは例1とは違い、全てのブロックがリャンメン以上の形です。

まず3面待ちになるは残します。次にを引いてもメンツになるの形は普通のリャンメンより強い形といえます。

したがってここではを比較します。この時、の有効牌の一つであるを残しておけば使えます。

つまり、は受けがとかぶっているわけです。ですから同じリャンメン同士であってもの方が少し強いということになります。を切っていきましょう。

例3

そしてこの手牌。こちらもリャンメン同士の比較です。今回は例2と違い、受けがかぶっている部分はありません。

こういった場合に考える基準の一つとして、手役と関係ある部分を残すということが挙げられます。

上記の手牌だと789の三色を狙えそうだというのが見て取れると思います。したがっての3つのリャンメンのうちを切っていくことになります。

このようにターツ同士の比較を行っていき、一番必要のない弱いターツを切っていき5ブロックを作るようにしましょう。

6ブロックは必要ない?

ここまでの話を聞いていると、6ブロックにするのはメリットがないように聞こえますが、実はそんなことはありません。状況次第では5ブロックよりも6ブロックに受けた方がいい場面も存在するのです。

牌効率の応用編「6ブロック打法」については下記の記事を参照ください。

まとめ

以上が5ブロック打法の解説となります。具体的にこれを使いこなせるようになるには少しばかり慣れが必要だとは思いますが、この考えをマスターしさえすれば、一気に初心者は脱出できると思います。

麻雀を打つとき、常にブロックが何個あるかを意識して打ってみるようにしましょう。


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