2022年10月18日、第39期鳳凰戦A2リーグの試合が行われた。そこに出場した瀬戸熊プロについて一部ネット上で騒がれる場面があった。実際の場面は下記の動画の11:03頃からを参照いただきたい。
その場面は2022年10月18日、第39期鳳凰戦A2リーグ第7節C卓、1回戦東1局に起こった。内容としては以下のようである。
1m単騎のテンパイを入れていた瀬戸熊プロ。2mを引いてきて、ツモのような動作と勢いで牌を扱い、一度2mを卓に置き全員に見せるような形となった。その後手牌の右端に2mを置き、そのままツモ切りした。
この行為がネット上では間違えてツモと宣言する「誤ツモ」に該当するのではないか、ということで騒がれている。ただこの行為はその場では特に周囲や審判にとがめられることなくゲーム続行となっている。
実際のところ、これが誤ツモであったかどうかは本人にしか分からない。日本プロ麻雀連盟の「チョンボ」の項目に書かれている誤ツモの扱いの規定は以下のようになっている。
誤ロン、誤ツモは発声のみでもチョンボ
(紛らわしいモーションなども立会人の裁定によってチョンボとなる場合がある)日本プロ麻雀連盟・競技ルールより引用 URLは以下の通り:
瀬戸熊プロ本人の発声は認められないため、1行目は関係ないが、2行目括弧内の「紛らわしいモーション」に該当する可能性は考えられる。
実際、この瞬間の実況・解説の麻雀プロの方々にもやや困惑が見られ、この点で麻雀プロから客観的に見ても紛らわしさがあるモーションだったのではないか、と思う。
もちろんツモと発声していない以上、誤ツモとして審判に指摘されない限り、チョンボには規定上ならない。とはいえ端から見ている限りでは誤ツモといわれても仕方ないくらいの動作に私個人としては感じた。
すでに終了した試合であるから罰則はもちろん必要ないが、「こういった理由でこのような動作になってしまいました」という釈明は必要なのではないのだろうか。
また、ひとまず今回のことが問題ないとして、その上でこういった誤解を招きかねない動作などについては、やはり審判などが何らかの形で注意するといった措置がすぐ行える環境が必要なのではないか、と愚考する次第である。
最後にこの記事によって瀬戸熊プロや所属団体である日本プロ麻雀連盟を貶める意図は一切ない。個人的な意見であることを理解していただきたく存ずる。
10月19日更新
瀬戸熊プロ本人からの説明が本人のブログにて行われた。結果的には誤ツモではなく、手が震えたことによる単なるミスであったとのこと。詳細は下記の記事を参照いただきたい。天井からの動画が埋め込まれており、より分かりやすくなっている。
https://t.co/zKX4dTku9y
— 瀬戸熊直樹⚡️ (@setokumanaoki) October 19, 2022
昨夜の所作について
10月21日更新
連盟チャンネルの放送に携わっていた近代麻雀所属の黒木より記事が掲載された。基本的には瀬戸熊プロの主張と変わらず。ただ今後のため、放送のディレクターから立会人に「視聴者に対する説明」を提案できる、というルールが追加されたというのが要旨と言える。
瀬戸熊直樹プロ「誤ツモ騒動」の真相 ※無料記事|近代麻雀黒木 #note #黒木真生 https://t.co/jadQaGizbI
— 麻雀最強戦〈公式〉 (@mjsaikyosen) October 21, 2022
10月24日更新
瀬戸熊直樹プロの誤ツモ騒動に関して、日本プロ麻雀連盟から公式な裁定が下された。現状ペナルティはないものの、これ以降もう一度同じような状況が発生した場合にはペナルティが与えられる。詳細は以下のツイートを確認いただきたい。
2枚 リーグ戦、他主催のタイトル戦以外の連盟タイトル戦2ヶ月出場停止
— 日本プロ麻雀連盟 (@JPML0306) October 24, 2022
3枚 上記4ヶ月出場停止
4枚 上記6ヶ月出場停止
5枚 全ての試合の出場停止1年
イエローカードは、出た日から1年間消えずに累積されます。
またイエローカードが出された理由については下記のツイートを参照。
イエローカードを出した理由についてご説明いたします
— 日本プロ麻雀連盟 (@JPML0306) October 24, 2022
①同卓者は誤ツモと感じなかった
②瀬戸熊選手の顔の映像から、口元や左手がツモの一連の行為に進んでいなかった
以上2点から「誤ツモ」ではなく「紛らわしい所作」という判断になりました
続く
②牌が表向きになった後に卓の縁に引くような行為は明らかに紛らわしい所作である
— 日本プロ麻雀連盟 (@JPML0306) October 24, 2022
①からチョンボとはせず
②から何らかのペナルティが必要と判断し、イエローカード1枚としました
2023年3月8日更新
この騒動に関しての個人的な意見についてnoteの方でまとめてみた。興味のある方はこちらもどうぞ。
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