2022年8月25日から8月28日にかけて、第3回リーチ麻雀世界選手権が開催される。本記事では大会の概要や出場者、試合結果などの情報をまとめていく。
大会概要
リーチ麻雀世界選手権は日本式リーチ麻雀の世界大会。主催はWRC*1。
第1回大会はフランス・パリ、第2回はアメリカ・ラスベガスで開催。いずれも日本人プロが優勝し、第1回は山井弘、第2回はともたけ雅晴が優勝を果たしている。
第3回となる今大会はオーストリアのウィーンで開催される。参加国は計34カ国。
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日本
アルゼンチン
オーストリア
オーストラリア
ベルギー
ブラジル
カナダ
スイス
チリ
ドイツ
デンマーク
スペイン
フィンランド
フランス
イギリス
香港
ハンガリー
インドネシア
アイルランド
イラン
イタリア
韓国
オランダ
ノルウェー
ポーランド
ポルトガル
ルーマニア
スウェーデン
シンガポール
スロヴァキア
台湾
ウクライナ
アメリカ
ウルグアイ
大会は2022年8月25日~28日にかけて開催。25日~26日で半荘10回戦を行い、その成績で上位32名がベスト32戦に進出。
27日にベスト32、ベスト16戦を開催。いずれも各卓半荘2回戦を行い、上位2名が勝ち進むトーナメント制。
28日にベスト8、決勝戦を行う。ベスト8戦も同様に半荘2回戦を行い、各卓上位2名が決勝進出。決勝も半荘2回戦を行い、トータルトップが優勝となる。
▼WRC公式Twitter▼
大会ルール
・喰いタン、後付けあり
・裏ドラ、カンドラあり、赤なし
・喰い替えなし
・アガり止めなし
・トビなし
・途中流局なし
・順位点+15/+5/-5/-15
日本からの出場者
日本プロ麻雀連盟
日本チーム所属
森山 茂和
伊藤 優孝
ともたけ 雅晴
藤崎 智
黒木 真生
山井 弘
西川 淳
HIRO柴田
柴田 吉和
古橋 崇志
日吉 辰哉
本田 朋広
ケネス徳田
奈良 圭純
斎藤 豪
越野 智紀
山田 学武
西島 一彦
平野 良栄
土屋 幸弘
二階堂 瑠美
二階堂 亜樹
和泉 由希子
蒼井 ゆりか
山脇 千文美
菅原 千瑛
早川 林香
美晤
香野 蘭
WRCチーム所属
ガース ネルソン
ダニエル モレノ
伊賀 則夫
ジェン
最高位戦日本プロ麻雀協会
寺西真美
平林祐
日本プロ麻雀協会
日向杏介
桐山のりゆき
YouTube配信
Opening Socialiser
初日
二日目
三日目
最終日
試合結果
初日
初日は半荘5回戦が行われる。映像を見て初めて知ったのだが、全自動卓ではなく手積みで麻雀を行っている。
半荘2回戦が終わった段階でのスコアを確認すると上位はかなり日本の麻雀プロで占められている。だが現在のトップは2半荘目で+72.5ポイントというトップ2回分ほどのスコアを叩いたフランスのJérémie Pierard De Maujouyさんが首位となっている。
ルールを確認した限り、3万点持ちの3万点返しで順位点は+15/+5/-5/-15となっている。+72.5ポイントは9万点近いトップで相当スゴい。
初日の半荘5回戦を終えて日本から出場しているメンバーで32位以内に位置しているのは以下の通り。
2位:古橋 崇志
5位:柴田 吉和
6位:ガース ネルソン
8位:ともたけ 雅晴
9位:蒼井 ゆりか
10位:越野 智紀
12位:奈良 圭純
13位:山脇 千文美
18位:早川 林香
20位:藤崎 智
22位:山田 学武
23位:黒木 真生
29位:寺西真美
半荘5回戦終わった段階でボーダーの32位の方は韓国のHyojeong SHIMさんで+45.2ポイント。そうなると10半荘終わったときに単純に考えれば100ポイントくらい持っていれば通過できるということだろうか。
まだ100位くらいの人でも-30ポイントくらいなので5半荘あれば十分巻き返せる位置といえるだろう。半分終わったここからが正念場だ。
二日目
二日目は6回戦からスタートし10回戦までの5半荘を戦う。6回戦終了時、前日2位に付けていた古橋プロが首位に立つ。依然、好調をキープしているようでかなり予選通過が見える。
だが一方でボーダー付近にいたプロの方々はボーダー以下になる人も出ており、やはり難しい局面である。
そんな中、7回戦では放送卓で打っていた藤崎プロがなんと四暗刻単騎待ちを和了するという驚異のアガり。ダマテンからの役満アガりはまさしく麻雀忍者の面目躍如と言ったところか。
二日目が終了し、半荘10回戦が終了。ベスト32が決定した。日本から出場しているメンバーで勝ち残ったのは以下の通り。
1位:古橋 崇志
3位:柴田 吉和
4位:藤崎 智
8位:早川りんか
12位:ダニエル モレノ
14位:HIRO柴田
17位:寺西真美
18位:ガース ネルソン
19位:本田朋広
21位:ともたけ 雅晴
22位:伊藤優孝
26位:山田 学武
27位:ジェン
30位:奈良 圭純
31位:越野 智紀
32位:黒木 真生
三日目
三日目はベスト32戦とベスト16戦が開催。各卓半荘2回戦を行い、上位2名が勝ち抜けとなるトーナメント制。ベスト32を勝ち抜き、ベスト16に残ったプロは以下の通り。
黒木 真生
古橋 崇志
藤崎 智
ダニエル モレノ
ガース ネルソン
HIRO柴田
奈良 圭純
伊藤優孝
続いて、ベスト16戦を勝ち上がりベスト8に勝ち残ったプロは以下の通り。
藤崎 智
ダニエル モレノ
HIRO柴田
奈良 圭純
日本プロ麻雀連盟のプロ4名が勝ち残り。残りの4名は海外の方となった。
最終日
最終日となる本日ベスト8戦と決勝が開催。ベスト8・1卓に藤崎 智、HIRO柴田、2卓に奈良 圭純、ダニエル モレノ。
1卓・第1戦は藤崎智2着、HIRO柴田3着。第2戦は藤崎智2着、HIRO柴田4着。藤崎は2着2回だったもののトータルではなんと卓内トップ。見事決勝進出を決めた。一方HIRO柴田は敗退となった。
2卓・第1戦は奈良圭純3着、ダニエル モレノ4着。第2戦は奈良圭純1着、ダニエル モレノ2着。奈良圭純は第2戦のトップが大きく卓内トップで決勝進出。ダニエル モレノは卓内4位で敗退となった。
決勝のメンバーは以下の通り。
奈良圭純
ZUBENKO,Anna(ウクライナ)
藤崎智
COURTOIS,Valentin(フランス)
決勝1回戦、Annaが3000-6000をアガって開局。その後、中打点のアガりで局が進んで東3局、奈良がチートイツのリーチをツモアガって4000-8000。
その後もAnnaと奈良のデッドヒートが繰り広げられるが、Annaがラス親でギリギリ奈良を差しきってトップを獲得。1回戦終了時の得点は以下の通り。
ZUBENKO,Anna +32.2
奈良圭純 +20.5
COURTOIS,Valentin -19.1
藤崎智 -33.6
決勝2回戦、1回戦でラスだった藤崎が東発の親番で6000オール、5800、12000とアガりを決め一気にトータル首位に立つ。この勢いのままいってしまうかと思われたが、奈良が親番に2600オール。
その後も1300-2600をツモって藤崎を再逆転。だが藤崎も南1局の親番で再び12000をアガって逆転。
逆転に次ぐ逆転で、オーラスは藤崎と奈良のアガった方が優勝という状況。最後は奈良の1人テンパイで流局し決着。見事奈良が優勝を飾った!トータルスコアは以下の通り。
奈良圭純 +32.2
藤崎智 +27.2
COURTOIS,Valentin -27.9
ZUBENKO,Anna -31.5
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*1:World Riichi Championshipの略