本記事では麻将連合-μ-について解説していきたいと思います。
MリーグではU-NEXTパイレーツに所属する小林剛プロのみが所属しているプロ団体。一体どのような団体なのか、興味のある方はご一読を。
概要
代表
麻将連合-μ-(以下、麻将連合と呼称)の代表は忍田幸夫氏。1964年3月12日、東京都生まれ。
1987年に最高位戦日本プロ麻雀協会に入会しプロとしてデビュー。その後、麻将連合が1997年に設立される際に自身も移籍しています。
そして初代代表である井出洋介氏が2007年まで代表を務め、2007年以降から現在に至るまで忍田氏が代表を務めています。
主な獲得タイトルは第11・19回BIG1カップ、第10・11・13・14期将王、第13回μ-M1カップ。
発足の経緯
麻将連合は最高位戦日本プロ麻雀協会(以下、最高位戦と呼称)のお家騒動から生まれた団体です。
当時、最高位戦の代表を務めていた井出洋介氏は最高位戦を発展させようと様々な企画を出していたが、それが思うように進みませんでした。
当時の麻雀プロ団体というのは、会費をプロの側が出してリーグ戦を打っているだけで、麻雀プロとしての仕事というものはほとんど無かったのです。
井出氏はその現状を打破し、麻雀プロが職業として認められるだけの団体を作ろうと考えました。そして1997年に新団体となる麻将連合(当時は麻雀連合)を立ち上げた。
特徴
認定プロ
麻将連合の大きな特徴の一つは、試験に受かっただけでプロになれるシステムではない、という点にあります。
まずツアー審査というものがあり、ツアー選手、女流ツアー選手としてまずは活動し、その後に実績などでプロとして認定する形になっています。
内容は筆記、実技、面接。通常のプロテストのような筆記試験に加えて、ツアーでどれだけの実績を上げたかも重要な要素です。
また、麻雀活動による経済基盤も評価対象です。これは麻雀の講師としての仕事や書籍の執筆など、麻雀を扱うプロとして賃金を得ているかという話です。
ただ、サラリーマンとの兼業の場合もありますから、その場合は団体への貢献度や大会への参加率などを加味しているそうです。
麻将の意味
「麻将」とは「金銭を賭けない純粋な競技としての麻雀」を意味する語と定義しており、麻雀と同じく「マージャン」と発音します。団体の目的はこの「麻将」の普及にあります。
主なタイトル戦
μリーグ
2003年創設のタイトル戦です。麻将連合所属のプロがリーグ戦を行い、終了後にμリーグの上位3名と現将王の4名で将王決定戦が行われ、優勝者が将王となります。
リーグはμリーグとμ2リーグがあり、μ2リーグでの上位若干名がμリーグへ昇級します。
BIG1カップ
1998年創設のタイトル戦です。μカップやインビテーションカップなど、アマチュアも参加可能なオープン戦の上位入賞者とプロ予選通過者により争われます。
固定メンツの同卓者で3回戦を行い、上位2名が勝ち抜けるトーナメント戦を主に採用しています。
μ-M1カップ
2003年に創設されたタイトル戦です。アマチュアも参加可能なオープン大会となっています。
毎年、7月から翌年5月まで開催される月例大会の上位20%に入賞すると、毎年6月に開催される本戦への参加権利を獲得できます。
本戦は1次戦、2次戦、決勝、優勝者決定戦と続き、1次戦は半荘3回戦、2次戦は4回戦の総合ポイント上位成績者が次の戦いへ進めます。
決勝ではまず半荘4回戦を行い、その時点での総合ポイントが上位16名が5回戦を行います。
さらに5回戦終了時の上位8名が6回戦を行い、6回戦終了時の上位4名が優勝者決定戦に進みます。決定戦では半荘4回戦を行い、総合ポイントを競います。
将妃戦
2007年創設のタイトル戦です。麻将連合所属の女子選手によるリーグ戦となります。
2011年から将妃戦という名のタイトル戦となっています。リーグ戦終了時の上位4名で将妃決定戦が行われ、優勝者が将妃となります。
公式ホームページ
公式Twitter
競技ルール
将王決定戦・μリーグ・μ2リーグルール
μリーグ・μ2リーグとは麻将連合のリーグ戦を表します。また、将王決定戦というのはμリーグの優勝者を決める戦いです。
つまり麻将連合のトップリーグで採用されているルールを表しています。
このルールでは一発・裏ドラ・カンドラがありません。それに伴って喰い替えを自由に行うことができます。
さらに、カンドラがないだけでなく、リーチ後のアンカンは全て禁止となっています。これは他団体にはなく珍しいルールです。
また、連荘をすることはできますが、連荘による積み棒がなく、本場によって点数が変動しません。リーチ棒による供託はあります。
加えて、流局時のテンパイ料がありません。アガりでしか点棒が増えることがないため、アガれる時にきっちりアガり、オリる時はしっかりオリる、という局ごとのメリハリが重要です。
また、少し珍しいですがパオが採用されています。大三元と大四喜については役を確定させる牌を鳴かせた選手はパオとなります。
持ち点は30000点持ちの30000点返し。オカはなく、順位ウマは1着から+12/+4/-4/-12となっています。
ウマはそれほど大きいわけではないため、素点をきっちり稼いでいくことも大事になってきます。
μカップルール
μカップは全国で行われる短期決戦の大会です。1日目に予選、2日目に決勝を行い優勝者を決定します。
この大会はオープン大会であり、アマチュアの方も参加することができます。
このμカップで採用されているルールが「μカップルール」ということになります。前述したμリーグ以外の対局では基本的にこのμカップルールが採用されています。
μリーグ以外の対局というのはμカップ以外では、μ-M1カップ、将妃戦、BIG1カップなどです。
ただ、とはいってもμリーグのルールとほとんど変わらず、変更点としては流局時にテンパイ料がもらえるという点です。
この点を考慮に入れると、μリーグルールより終盤わずかに押し得な場面が出てくるものと思われます。
所属Mリーガー
U-NEXTパイレーツ
小林剛
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他団体の解説はこちら
Mリーグに所属可能なのは、麻雀プロの中でも5団体。それら5団体の解説ページを上記でまとめています。
他団体についての情報を知りたい方はこちらもぜひご覧ください。
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