鳴きを使いこなすために必要な技術。それが「バック」です。慣れていないうちはバックの仕掛けというのは難しいもの。
本記事ではバックについて解説していきたいと思います。
バックとは?
バックとは手牌の中では役が確定しておらず、最終的にアガる牌によって役が確定するものを指します。後付けと呼ばれることもあります。
例えば以下のような場面。
上記の手牌は6s、中待ちです。
このとき中を引いてくれば、中が役になってアガれます。しかし6sを引いてきた場合、役がありません。つまりこの手は中が出たときしかアガれません。
この手は中によって役が確定する、中のバック仕掛けというわけです。
鳴きを覚えた最初のうちというのは、こういった仕掛けをしたときにもう片方の6sを引いてきたときにフリテンになり、ロンアガりできなくなるのがイヤでやりたくないという人が多いです。
私自身、特上卓で打っているときに後で牌譜を見直すと、バックの仕掛けを嫌って鳴かないという人を結構見かけます。
しかし、このバックを使いこなすことは鳴きを使いこなすための一つの大きなステップなのです。
バックの上手な使い方
バック仕掛けの最大のメリットはスピードです。
リーチよりも鳴きのほうが基本的には手が早く進むわけですが、バックで仕掛けることで、役以外の部分も積極的に鳴いて、通常の鳴きよりさらに早く進められます。
どうしてもアガりたい、という局面ほど有効な仕掛けです。
例えば供託が落ちている、ドラを複数枚持っているなどの局面ですね。
こちらはオーラスの場面。
トップ目もラス目も遠く、ここはさっさとアガってしまって2着を確定させたいところ。ここは発のトイツを活かしてバックの仕掛けを行います。
発よりもっと鳴くのがキツい、ドラ含みのカンチャンから処理していくことでアガりの速度を高めます。
役がつくところ以外のなかなかメンツにしにくい部分、こういったカンチャンやペンチャンの愚形を先に仕掛けておくことでアガりやすくなります。この愚形からさばくというのがバックに限らず、鳴き仕掛け全般の仕掛けのコツですね。
もうひとつバックの重要な使い方として、安全を確保しながら仕掛けるというケースです。
役牌を使ったバックのときに字牌を残しながら仕掛けることで後々、他の人からリーチや仕掛けを受けても、役牌を切ることでしのげます。
局消化をしたい状況だけど、安全は確保したいというときはこのバックの使い方も有効といえます。
以上がバック仕掛けの使い方になります。バックをうまく使ってアガりの回数を増やし攻撃力を高めましょう!
それでは。