現在8チームで運営されているMリーグ。元は7チームで行われていたが、2019シーズン新たに加わったのが「KADOKAWAサクラナイツ」だ。
本記事ではそんなKADOKAWAサクラナイツについて紹介していこう。
概要
基本情報
オーナーは株式会社KADOKAWA。角川文庫などがよく知られているだろうか。
KADOKAWAは所沢市と提携して「COOL JAPAN FOREST 構想」を進めている。これは自然に恵まれた所沢に、最先端の文化と産業を加えて、自然と文化・産業の調和を目指すという取り組みである。
この構想の拠点として、所沢に「ところざわサクラタウン」があり、KADOKAWAサクラナイツはこれにちなんで命名されている。
「ナイツ」のほうは、騎士=ナイトの複数形。騎士のように心技を兼ね備えた選手を願ってつけられた。
公式YouTube
KADOKAWAサクラナイツの公式チャンネルは、毎試合の後、試合後メッセージという形で短い動画をアップロードしている。
それだけでなく、オンラインパブリックビューイングや堀さんがMリーグの試合を振り返ってくれる番組もあり、非常に内容が充実している。ファンにとっては必見だ。
監督:森井巧
KADOKAWAサクラナイツ監督は森井巧。森井は株式会社KADOKAWAの社員で、テレビアニメのプロデューサーや、編集部の総括編集長などを歴任している。
森井が麻雀と出会ったのは社会人になってから。富士見書房の社長に誘われたのがきっかけで、そこから徐々に麻雀にハマっていった。
Mリーグは初年度から注目し、パブリックビューイングにも顔を出すほどだった。そこで、Mリーグに何らかの形で携わりたいと考えていた。
その後Mリーグのチェアマンを務める藤田晋に出会う。最初はパンフレットや出版という形で関わることを考えていたが、藤田からチームを持つことを誘われた。
4月後半に話を貰った森井であったが、この提案を面白いと感じ、社内でプレゼンに駆け回った。
そして、なんとか会社に許しを貰い、KADOKAWAサクラナイツを立ち上げると同時に監督に就任したのだった。
チームメンバー
内川幸太郎
Mリーグ2019ドラフト1位指名
生年月日:1981年5月6日
出身地:長野県松本市
血液型:O型
所属:日本プロ麻雀連盟22期生
高校時代に浪人し、そこで麻雀にハマる。21歳のとき、大学に進学することを止め、通っていた麻雀店のオーナーから引退に際して店を譲って貰い、麻雀経営を始める。
この経営に際して、売りになるということでプロ入りした。プロ入り後、目立った活躍はできなかったが10年目のA2リーグ昇級が転機となり、ここから活躍を見せる。
2018年に第35期十段位を獲得し注目を集め、KADOKAWAサクラナイツに指名されることとなった。
雀風はバランス型かつ対応型。自分の強みを相手に押しつけるというよりは、状況を見ながら器用に押し引きしていくタイプ。
岡田紗佳
Mリーグ2019ドラフト2位指名
生年月日:1994年2月19日
血液型:O型
出身地:東京都世田谷区
所属:日本プロ麻雀連盟
17歳になる2011年にファッション雑誌「non-no」のモデルーディションに挑み、グランプリを受賞。
雑誌「non-no」の関係者の間で麻雀が流行るようになったことをきっかけに麻雀の勉強を始め、2017年にプロ入り。そこからモデルと麻雀プロを並行して活動している。
まだ若手だがかなり研究熱心であり、解説に一定の評価がある。これからが期待のプロといえる。
YouTubeチャンネル
岡田紗佳と、Mリーグリポーターの松本圭世の合同チャンネルがこちらになる。
他の麻雀界関係者とのzoomでの飲み会の様子などを主に上げているチャンネルとなっているが、更新は不定期で1年前で止まっている。(2021/12/8時点)
またいずれ復活してくれることを祈る。
堀慎吾
Mリーグ2020ドラフト指名
生年月日:1984年3月23日
血液型:A型
出身地:新潟県新発田市
所属:日本プロ麻雀協会
元は雀荘のメンバーとして働いていたが、その実力の高さから「恐ろしく強いメンバーがいる」と噂を呼んでおり、その評判からプロ入りすることになる。
自分の麻雀に相当の自信を持っており、かなりのビッグマウス。ただそれを豪語するに値するだけの実力を持っていることは間違いない。
雀風としては何でもするタイプで、メンゼンも鳴きも使いこなす。かなり読みの能力が高く、それを信じてかなり踏み込んでいくのが特徴的。
渋川難波
Mリーグ2022ドラフト指名
生年月日:1986年5月19日
出身地:広島県
血液型:A型
日本プロ麻雀協会所属。直近2022年に団体最高のタイトルである雀王を獲得。2022現在で最年少となるグランドスラム*1を達成する協会を代表する麻雀プロ。
YouTubeチャンネル
渋川は2021年5月17日より自身のYouTubeチャンネルも開設している。
雀魂で麻雀を打ちながら実況を行うのがコンテンツの中心となっている。
雀魂では天鳳10段に続いて、最高段位である魂天も達成している。配信では謎の先生達が出てくるのが特徴。普段の麻雀の場では見られない渋川の姿が見られる。
また、Mリーグの公式解説員になって以降は解説者の立場から試合を振り返って解説する「ココがすごいよMリーグ」という動画も上げている。
Mリーグのその場では語りきれない選手の思考を解説しており、より深く麻雀を楽しみたい方にオススメ。
過去に在籍したメンバー
沢崎誠
Mリーグ2019ドラフト3位指名
生年月日:1955年1月13日
血液型:B型
出身地:群馬県安中市
所属:日本プロ麻雀連盟
還暦を超えてもトッププロとして活躍を続ける、Mリーグ最年長プロ。近年の活躍としても2017年と2019年に麻雀日本シリーズを制覇するなど衰え知らず。
沢崎の麻雀は基本はオーソドックスだが、かなり独特で常人には理解不能な選択もある。
Mリーグでの戦績
2019シーズン
レギュラーシーズン:4位
総合ポイント:+48.4
セミファイナル:1位
持ち越しポイント:+24.2
セミファイナルのポイント:+260.5
総合ポイント:+284.7
ファイナル:4位
持ち越しポイント:+142.4
ファイナルのポイント:-391.5
総合ポイント:-249.1
個人成績
レギュラーシーズン
沢崎誠 +234.3
内川幸太郎 -33.1
岡田紗佳 -152.8
セミファイナル
沢崎誠 +157.4
内川幸太郎 +69.6
岡田紗佳 +33.5
ファイナル
岡田紗佳 -54.7
沢崎誠 -140.2
内川幸太郎 -196.6
2020シーズン
レギュラーシーズン:2位
総合ポイント:+497.3
セミファイナル:2位
持ち越しポイント:+248.7
セミファイナルのポイント:+45.8
総合ポイント:+294.5
ファイナル:2位
持ち越しポイント:+147.3
ファイナルのポイント:-43.9
総合ポイント:+103.4
個人成績
レギュラーシーズン
内川幸太郎 +468.7
堀慎吾 +275.6
岡田紗佳 +33.6
沢崎誠 -280.6
セミファイナル
岡田紗佳 +56.7
内川幸太郎 +38.9
堀慎吾 +37.7
沢崎誠 -87.5
ファイナル
岡田紗佳 +14.0
内川幸太郎 +1.0
堀慎吾 -25.1
沢崎誠 -33.8
2021シーズン
レギュラーシーズン:6位
総合ポイント:+177.0
セミファイナル:1位
持ち越しポイント:+88.5
セミファイナルのポイント:+160.0
総合ポイント:+248.5
ファイナル:1位
持ち越しポイント:+124.3
ファイナルのポイント:+77.7
総合ポイント:+202.0
個人成績
レギュラーシーズン
沢崎誠 +399.7
堀慎吾 +178.8
内川幸太郎 -139.7
岡田紗佳 -261.8
セミファイナル
堀慎吾 +158.3
岡田紗佳 +136.2
内川幸太郎 +8.0
沢崎誠 -142.5
ファイナル
堀慎吾 +52.1
内川幸太郎 +29.3
沢崎誠 0.0(病欠にて出場なし)
岡田紗佳 -3.7
他チーム紹介はこちら!
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他のMリーガーについての紹介はこちら!
Mリーグ2022を戦う32名のMリーガーについて、解説記事を書いている。興味のある方は是非こちらもご覧いただきたい。
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*1:日本プロ麻雀協会の雀竜位、雀王、日本オープンの3大タイトルを獲得すること。