麻雀初心者のうちはとにかくリーチをかけてアガるのが楽しくて、どんな待ちだろうが
リーチしてしまうものだと思います。
ですが、麻雀というゲームを理解するにつれて、リャンメン待ちが強いということを
学び、単騎待ちのリーチというのは弱いから打たない、というようになっていくと
思います。
ですが、単騎待ちの中でもアガりやすさには相当の優劣があります。
今回は字牌単騎待ちについて記事を書いてみました。
・単騎待ちの例
以前、天鳳で段位戦を打っていたときにこういうリーチがありました。
1枚切れの白単騎待ち。
自分の手は現物は3mのみです。
白を切ると、4mと4pのくっつきのイーシャンテンとなり、形テンを取れる
可能性があるので1枚切れの白ぐらいは、と押したら8000放銃。
まだ後流局までこれを含めて3回は牌を切らないといけないので、3m1枚では
安パイが足りません。
テンパイの可能性を考えて白ぐらいは切りたいところなので、まあ放銃はそんなに
後悔はしていません。
ただ、よく見ると対面のリーチまでの捨て牌が異常で、6s8m9m7sと全て
手出しでリーチです。
ペンチャンを外して、リャンメンを外して、というリーチなのでここをきちんと
見ていれば、単騎待ちのような変則待ちもあり得るということは読めたと思います。
その点は反省が必要ですが、まあこのときはちょっと運がなかったな、と思っただけ
でした。ですが、その後も何度か字牌単騎待ちのメンツ手のリーチに振り込むことが
ありました。ここ2年くらいはかなり打ち込んでいると思いますが、以前より字牌
単騎待ちの頻度が上がっているように思います。
ややもすると最近の流行なのかもしれません。
・字牌単騎
単騎待ちというのは本来不利な待ちです。
最大で待ちが3枚しかないですし、相手の手にそれがあったら終わりです。
しかし、字牌であれば相手がトイツや暗刻にしない限り、手作りに必要ないですから
出アガリはかなりしやすいです。
上記の例のように場に役牌が1枚切れている場合は、その牌を誰も鳴かなかったの
ですから、残り2枚が山にある可能性は高いです。
このような字牌単騎はアガり率で比較すれば、一般的なリャンメン待ちと同程度に
良形のテンパイであるといえます。
では字牌単騎ならば何でもリーチを打てばいいのかというと、これまた難しい
ところです。
字牌に限らず、単騎待ちのデメリットというのは、待ちが1種類しかないので、
相手に押し返されると弱いというところです。
つまり、他の人の手が明らかに高い(ドラポンなど)場合など、こちらのリーチを
無視されそうな場合はアガりは難しいです。
また、高い手に限らず、ホンイツや、手が悪すぎて国士無双のように手を進めている人
がいる場合は、場に字牌が切れていても、字牌を固められている可能性が高くなり、
残りが山にあるかがわからなくなりますので注意しましょう。
ただ、いずれの場合も相手の手が整う前に先手を取ってリーチができれば、相手を
オリに向かわせることができ、オリ打ちの字牌を狙ってアガれる可能性が高まります。
逆に終盤になるほど、場に切れていない字牌は警戒されやすくなるため、アガりにくく
なります。
初心者を脱して、中級者になると単騎待ちのリーチを嫌いがちですが、状況に応じて
使えば、単なるリャンメンよりアガりやすい場合もあります。
扱いは難しいですが、実は結構アガりやすい待ちなんだということを是非覚えて使って
みてください。
それでは。