近年Mリーグの流行やVTuberの活躍により熱気を取り戻しつつある麻雀界隈。そんな中でも流行を見せているのはやはりネット麻雀でしょうか。
実際の雀荘に行くのはハードルが高いし、4人のスケジュールをそろえて麻雀をするというのも中々大変です。その一方でネット麻雀であればいつでもどこでもお手軽に麻雀を楽しめます。
麻雀を打つ方ではネット麻雀が完全に市民権を得たといっていいでしょう。ですが、麻雀を観戦するという立場に回ったとき、麻雀プロのタイトル戦というのは全て実際の牌を使った対局となっています。ようやく最近になってRMUの闘魂杯や日本プロ麻雀協会の一久杯などネット麻雀のタイトル戦が行われるようになりました。
ネット麻雀をタイトル戦に用いることで運営的な負担はかなり軽減されます。ルール的な不備であるとかチョンボなどがなくなりますし、牌を積んだりする時間もありませんから時間も短くて済みます。またネット麻雀であれば中継の際に4人の手牌を同時に映すことができるというメリットもあります。
もちろんそういった実利面だけで考えるのはあまり正しいこととは言えないでしょう。ボードゲームで観戦するものといえば囲碁や将棋といったものが思いつきますが、それらも当人達が顔をつきあわせて実際の盤の前に座って指し合っています。
人同士がやるゲームである以上、そしてそれを見るのが人間であるという以上、やはり盤を差し挟んで実際に2人がそろって競技に取り組んでいる姿を見ることに胸が熱くなるのです。
麻雀ももちろん同じ。対局者が卓を囲って実際の牌を使って打つことでそこに物語性や熱さを感じます。それに加えて麻雀の場合は、実際の牌を使った麻雀の方が相手が目の前に居る分、手牌や捨て牌から読み取れる以外の情報を感じ取ることができ、よりスリリングなゲームになる、という側面もあります。
こういったことを考えると、やはり麻雀のタイトル戦は実際の牌を使ってやる、というのが興行的にも良いのではないかということになります。
ただその一方で現代における麻雀はネット麻雀による普及の力は大きく、ネット麻雀を打っていたところから観戦に回るという場合に向けて、やはりネット麻雀のタイトル戦もある程度増やしていくべきではないかとは思います。
また、現在のネット麻雀のタイトル戦というのはあくまで実際の牌を使ったタイトル戦に対して副次的な立場で開かれているものがほぼ全てです。なにか1つくらいは麻雀プロ団体の最高タイトル、いわゆるG1タイトルに相当するようなタイトル戦ができてくれれば、よりネット麻雀からの観戦者を増やすということができるのではないでしょうか。
より麻雀界が発展していくために私としては現在のタイトル戦は残して、その上でネット麻雀を用いたタイトル戦が数を増やして、地位も向上してくれることを願っています。
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