麻雀というゲームは非常に偶然性の強いゲームです。
そのことは麻雀打っている誰もがよーく分かっていると思います。
なにせ、最強クラスのプレイヤーと最弱クラスのプレイヤーが戦ったとしても100戦100勝などということは絶対になく、いいとこトップ率30%くらいが関の山でしょう。
それどころか100戦したら、最弱のプレイヤーの方が1位で最強のプレイヤーの方が4位ということも起こるでしょう。
ごく短い期間でそれが起こった場合、その事実だけを取り上げて、
「最弱プレイヤー」>「最強プレイヤー」と見えてしまうことがよく起こります。
ここまでのことを聞いて一つ疑問に思うのは、「麻雀の大会って、どれも回数短すぎでは?」ということですね。
実際のところ、麻雀を楽しんでいる一般のプレイヤーの方から考えると、多すぎるくらいの回数を打ってもまだ足りないのが麻雀というゲームの偶然性の高さです。
普通の人だったら、10戦くらいなら実力差が出ないかもしれないけど100戦くらい打てば実力差が出るでしょう、と思う人が多いのではないでしょうか。
事実、麻雀のプロリーグであるMリーグでもレギュラーシーズン90戦+セミファイナル16戦+ファイナル12戦の計118戦で優勝を決めています。
しかし、実際のところは麻雀で安定した実力を測るには桁が1個足りません。
できれば1000戦くらいは戦わないと実力がよく分からないというのが麻雀というゲームです。
100戦そこそこだと(あくまである程度の実力がある人ということで選抜された空間では)最強クラスのプレイヤーが最弱クラスのプレイヤーに負けてしまうということは
それなりによく起こる事象といえます。
100戦で平均順位のブレが0.075位くらいあったというのが50%程度起こりえます。
麻雀においては0.1位の平均順位の差が最強と最弱の差だといえば、100戦では全く足りないということは分かっていただけると思います。
通常の麻雀プロのリーグ戦などは言わずもがなです。30戦程度だとほぼサイコロを振って、その時誰が一番運がいいですか?というのを決めているのと実は大差ありません。
これを解決しようと思えば、同じメンバーで最低でも500戦くらい、できれば1000戦くらい戦うということになります。でも、1000戦とか打ったらどう考えても途中でだれますよね。
あと、途中でどう考えても逆転不可能な人とかも出てくるし..。そう考えると、実際のところは長期のリーグ戦というのも現実的ではありません。
折衷案を考えると、短い期間(50戦程度)のリーグ戦を何度も行い、その短期間で勝った人も表彰し、最終的に複数回のリーグ戦の成績を総合して、最もよかった人を総合優勝とする、みたいなルールが考えられるでしょうか。
そんな感じで本当のガチンコでプロ最強を決めるような試合数の確保されたものも見てみたいな、と思う次第です。
それでは。