園田賢。赤坂ドリブンズ所属のMリーガーだ。
圧倒的な雀力を持ちながらもタイトルに恵まれなかった男は、Mリーグで初めての栄冠を掴んだ。
本記事ではそんな園田賢の麻雀人生や雀風について解説していく。
基本プロフィール
生年月日:1980年11月25日(38歳)
出身地:兵庫県神戸市
血液型:A型
学歴:慶応義塾大学卒業
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麻雀との出会い
兵庫県の神戸に生まれた園田。小学校は地元で通い、中学校は関西の超名門校である灘に入学した。
麻雀と出会ったのは灘の高校時代。卓球部の友人からの影響で麻雀を覚えた。この頃の園田はミュージシャンに憧れて音楽活動にいそしんでおり、麻雀にはさほどハマらず。
音楽に時間を割いていたため、目標としていた東大には受からず浪人することに。
しかし、浪人時代に雀荘のアルバイトを始めると、まるで勉強そっちのけで麻雀に明け暮れる日々。結局、予備校に行ったのは1年で3日だけだったという。
その調子では当然東大には受からず。それでも慶応義塾大学には合格し進学したのだから、やはり頭脳明晰なのだろう。
慶應義塾大学ではテニスサークルに入ったが、同じサークルで麻雀好きの先輩に出会い、大学でも麻雀漬けの日々。大学2年頃からは再び雀荘に通い始め、雀荘でのアルバイトも再開した。
結局、麻雀ばかりしていたため卒業に5年かかった園田。就職活動の際、学生の時に力を入れたことを聞かれても「麻雀」しかないことに気づく。
だがここで園田は逆転の発想、それならプロになってしまえば麻雀を正当化できると考え、2003年、22歳で第28期後期最高位戦に見事合格した。
プロ入り後の活躍
バイト先の雀荘でプロになったことを伝えると、その雀荘はいわゆるギャル雀と呼ばれる女子店員と麻雀を打てることを売りにしている雀荘だったため、麻雀玄人は受けいられれずクビを宣告されてしまう。
プロになったことで元の目論見であった就職活動自体はうまくいき、いくつかの会社から内定を得た。
しかし、園田は新たに渋谷の雀荘で働き始め、後にプロとして活躍する面々との麻雀に熱中するようになった。結果、内定を辞退しその雀荘で働くことを決めた。
この頃、自身のYouTubeチャンネルの名前にもなっている「その研」という研究会を立ち上げる。
そして麻雀プロとして大会に出場するようになるが、同時期に結婚をしたことで就職を決意。会社に順応するため、2008年の1年間休会した。
その後リーグ戦に復帰するも、3年間の結婚生活を経て離婚。最高位戦のリーグ戦に参加するため、退職や転職を繰り返していた。
しかし、リーグ昇級は順調にいっており、2017年には最高位決定戦で準優勝。タイトルは獲得できなかったものの、自身の実力を示すことができた。
そして2018年、Mリーグ・赤坂ドリブンズから1位指名を受けMリーガーに。Mリーガーに指名された21人の選手の中で一番最初に名前を呼ばれた男であり、唯一タイトル獲得経験がなかった。
それでも指名を受けたということは、逆説的に園田の麻雀の実力が非常に評価されていることの表れともいえるだろう。
また同年にも2年連続となる最高位決定戦に出場し、またも準優勝。なかなか個人タイトルには恵まれない。
2019年末には麻雀に集中したいということで退社を発表。サラリーマンと麻雀プロの2足のわらじを一本に絞った。
YouTube
園田は「その研 -園田賢の麻雀研究所-」という自身のYouTubeを運営している。
内容的にはかなり麻雀に力を入れており、本人の試合があった日は大体牌譜検討の配信を行っている。
それ以外にも麻雀のかなりコアな話を動画にしているため、麻雀好きにはたまらないチャンネルとなっている。