丸山奏子。赤坂ドリブンズ所属のMリーガーだ。
Mリーグに選ばれた時点でプロ歴2年!若手女流プロだった彼女はなぜMリーガーとなったか?彼女の麻雀を解説していこう。
基本プロフィール
生年月日:1993年8月17日(26歳)
出身地:北海道旭川市
血液型:A型
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麻雀との出会い
丸山が麻雀と出会ったのは大学生の頃。
アルバイトを探していた時に見つけたのが、麻雀店のウエイトレスだった。
最初はもちろん麻雀のルールなど知らなかったが、だんだん目の前で行われているゲームに興味を持ち始める。
バイトの休憩時間にルールブックを読んで覚えて、まずはネット麻雀をやり始めた。
その後、実際の牌でも遊んでみたいと麻雀店に遊びに行くようになった。
丸山が働いていた麻雀店では、麻雀プロが常勤やゲストとして来店しており、元々プロという存在が身近なものだった。
とはいえ麻雀を仕事にしていくことを考えていなかったので、一般企業に就職。
就職後も麻雀は続けていたのだが、友人の誘いで競技麻雀大会に参加する機会があった。
これをきっかけに丸山はプロリーグ戦の観戦や大会参加をするようになる。
そして自らもプロのリーグ戦に参加したいという気持ちがどんどん強くなっていった。
そして2018年に最高位戦のプロ試験を受験し、見事合格した。
Mリーガーとなった経緯
2021年時点でまだプロ歴は4年とMリーガーの中では浅い。
指名を受けた2019年時点ではなんとプロ歴2年目の選手だったわけだ。
若手としてはすでに放送対局に出るなど、期待の若手ではあったがMリーガーとして指名されたプロ達と比較すると、さすがにまだ実力不足の感は否めない。
そんな彼女が何故指名受けるに至ったのか?
もちろんチームとしての勝ちを狙うだけであればもっと実績のあるプロを指名した方がいいという考えもあるだろう。
ただその短期的な目標の達成だけではなくて、Mリーグを通して若手プロの育成を行い麻雀界の底上げを担っていくという新たな「価値」を生み出す。
このドリブンズの長期的目標を達成するための「育成枠」として白羽の矢が立てられたのが丸山だった。
なぜ丸山が選ばれたか?
実は丸山を指名前から園田プロが注目していた。
麻雀の盤面を、しかもターツ落としを記憶しておくというのはプロなら当然の技術であろうが、その方法は人によって変わってくる。
全ての盤面を完璧に覚えるプロもいるが、重要な場面だけを特にピックアップして覚えておくプロもいる。
しかし、初めて人に見られながら対局するプロテストではなかなか100%の実力を発揮することは難しい。
そんな中で丸山はこれ以外の園田からの質問にも全て的確に答えた。これからプロになろうという人間の中では出色であろう。
園田はその時のエピソードをよく覚えており、周りの人には丸山という期待の新人がいることを話していたらしい。
もちろんこの話の時点ではそもそもMリーグがまだ発足する前だし、園田自身もMリーガーになるなんて思ってもいない。
ただこの話はドリブンズの監督である越山の耳にも入ることになる。
結果的にはそれが丸山のシンデレラストーリーの幕開けだったわけだ。
Mリーグでの活躍
Mリーグに入った2019シーズン、丸山は-139.8ポイントで29人中の19位と今ひとつの成績。このシーズンは同チームの園田賢が個人最下位ということもあり、チームはレギュラーシーズンを7位敗退となった。
2020シーズン、ドリブンズはファイナルまで駒を進めるものの、丸山はレギュラー・セミファイナル・ファイナルのいずれでもマイナスポイントを記録。
2021シーズン、初めてレギュラーシーズンでプラスとなる+45.0ポイントを記録。ただ任された半荘数は12と少ない。来期以降、もっと多くの試合を打てるようになることを期待したい。
個人成績
2019シーズン
レギュラーシーズン:-139.8
チーム成績
レギュラーシーズン:7位敗退
2020シーズン
レギュラーシーズン:-103.9
セミファイナル:-0.9
ファイナル:-13.8
チーム成績
レギュラーシーズン:4位
セミファイナル:3位
ファイナル:4位
2021シーズン
レギュラーシーズン:+45.0
チーム成績
レギュラーシーズン:7位敗退
チームメイト
鈴木たろう
まるで4人の手牌が透けているのではないかと思うような、常人では不可能な麻雀を打つことから「ゼウスの選択」と呼ばれる。
園田賢
できることを全てやる、サボらない麻雀。手牌が悪いときほど、技が見られて面白い。
村上淳
手を長くメンゼンで持ち、リーチで高打点を作る。そのリーチの強さから「リーチ超人」と呼ばれる。
YouTube配信
ドリブンズ所属村上淳プロと丸山奏子プロの合同チャンネル。2022年4月28日に開設を発表。4月29日に初配信ということで、これからのチャンネル運営に期待したい。
丸山の雀風
丸山の雀風はドリブンズの育成によって練り上げられている。
ドリブンズのチームメイトは、「リーチ超人」と言われるほどメンゼン派の村上、常人にはできない選択を数々行う「ゼウスの選択」鈴木、様々な手練手管を駆使する「卓上の魔術師」園田賢。
三者三様の違う麻雀を上手く取り入れて自分の麻雀を確立しつつあるのが丸山といっていいだろう。
ただ、麻雀の技術的な部分より、私にはとにかく思い切りの良さが目につく。
衝撃のデビュー戦となった跳満見逃しからの倍満ツモでの大逆転トップ。
よほど肝が据わってないとムリだあれは。
まだまだ他3人に比べれば力不足とは思うが、明らかに成長してきているのを感ずる。
現役最強クラスのプロ達にもまれながら、急成長を遂げている丸山。
今後どのようなプロ雀士になるのか注目だ。
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