日本にはいくつものプロ麻雀団体があります。一番古い麻雀団体は最高位戦日本プロ麻雀協会で、これが分裂して今のようにいくつもの団体ができました。
これらの団体の大きな違いの一つとして採用しているルールが異なる、ということが挙げられます。
麻雀というものは採用するルールによって、その性質を全く変えてしまいます。競うべき能力が変わってくるのです。
逆に言うと、麻雀というゲームの何を重視するかによって採用したいルールは変わってくるため、これが分裂の一因になったとも言われています。
そんな競技麻雀のルールについて本記事で解説していきます。今回は麻将連合-μ-の採用しているルールについて迫ってみましょう。
麻将連合-μ-とは
麻将連合は1997年に最高位戦に所属していた井出洋介プロが立ち上げた新団体です。
「麻将」とは「金銭を賭けない純粋な競技としての麻雀」を意味する語と定義しており、麻雀と同じく「マージャン」と発音します。団体の目的はこの「麻将」の普及にあるわけです。
主な所属プロはMリーグ・U-NEXTパイレーツのリーダーである小林剛プロ、代表を務めており多くのタイトルを獲得している忍田幸夫プロなどが挙げられます。
公式ルール
将王決定戦・μリーグ・μ2リーグルール
μリーグ・μ2リーグとは麻将連合のリーグ戦を表します。また、将王決定戦というのはμリーグの優勝者を決める戦いです。
つまり麻将連合のトップリーグで採用されているルールを表しています。
このルールでは一発・裏ドラ・カンドラがありません。それに伴って喰い替えを自由に行うことができます。
さらに、カンドラがないだけでなく、リーチ後のアンカンは全て禁止となっています。これは他団体にはなく珍しいルールです。
また、連荘をすることはできますが、連荘による積み棒がなく、本場によって点数が変動しません。リーチ棒による供託はあります。
加えて、流局時のテンパイ料がありません。アガりでしか点棒が増えることがないため、アガれる時にきっちりアガり、オリる時はしっかりオリる、という局ごとのメリハリが重要です。
また、少し珍しいですがパオが採用されています。大三元と大四喜については役を確定させる牌を鳴かせた選手はパオとなります。
持ち点は30000点持ちの30000点返し。オカはなく、順位ウマは1着から+12/+4/-4/-12となっています。
ウマはそれほど大きいわけではないため、素点をきっちり稼いでいくことも大事になってきます。
μカップルール
μカップは全国で行われる短期決戦の大会です。1日目に予選、2日目に決勝を行い優勝者を決定します。
この大会はオープン大会であり、アマチュアの方も参加することができます。
このμカップで採用されているルールが「μカップルール」ということになります。前述したμリーグ以外の対局では基本的にこのμカップルールが採用されています。
μリーグ以外の対局というのはμカップ以外では、μ-M1カップ、将妃戦、BIG1カップなどです。
ただ、とはいってもμリーグのルールとほとんど変わらず、変更点としては流局時にテンパイ料がもらえるという点です。
この点を考慮に入れると、μリーグルールより終盤わずかに押し得な場面が出てくるものと思われます。
他団体のルールはこちらから
日本プロ麻雀連盟
最高位戦日本プロ麻雀協会
日本プロ麻雀協会
RMU
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