麻雀団体「RMU」の代表を務め、Mリーグ・渋谷ABEMASに所属している多井隆晴プロ。その麻雀の実力は疑いようがなく、日本の麻雀界のトップといえるでしょう。
その多井プロがたびたび使っている言い回しが「準有効牌」です。先日上げられた動画でも、多井プロがその言葉を使って説明していました。
「準有効牌」というのは多井プロ独自の言葉らしく、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者であるネマタさんは同じ概念を「2次有効牌」と言っているようです。
また以前、KADOKAWAサクラナイツ所属のMリーガーである堀慎吾プロもTwitterで2次有効牌という言い方を使っていました。
索子のホンイツはわかっていましたけどほぼ45or56or67or78+xxyyのイーシャンテンからの9p切りが確定していて、(他はあっても4578sxx)索子の2次有効牌と9pよりも安全度の高い牌も全て9p切りになるため、放銃率10%以下の8sがハネマンと言われてキレてい、いえ、驚いているだけです https://t.co/h78k5G8S7o
— 堀 慎吾🌸 (@elis0323) April 20, 2022
仮に4577発発9pのイーシャンテンだったとしたら8sとか9sの事な。テストに出るから覚えとけよ
— 堀 慎吾🌸 (@elis0323) April 20, 2022
ネマタさんのサイト、堀さんのツイート、多井プロの動画を見て簡単にまとめると、
・1次有効牌=ダイレクトにテンパイに近づく牌
・準有効牌(=2次有効牌)=「テンパイに近づく牌」を増やす、もしくはシャンテンを維持したままテンパイの形・打点をよくする牌
という説明になるでしょうか。堀プロのツイートを例に詳しく説明してみます。
手牌のうちにこの形を持っていて、残り2メンツが確定していると考えてください。すると、この形からテンパイするのはの4種類となります。これらが「1次有効牌」にあたるわけです。
次に、この手に持ってきたときにテンパイはしないものの、テンパイになる牌が増える牌を考えてみます。
の4種類は引いてきたときテンパイはしませんが、と入れ替えることでテンパイになる牌、つまり以下のように1次有効牌の数を増やすことができます。
引きの時
1次有効牌:+
引きの時
1次有効牌:+
引きの時
1次有効牌:+
引きの時
1次有効牌:+
この時、を「準有効牌(=2次有効牌)」と呼ぶわけです。
麻雀においてはテンパイすることが最も大事なので、1次有効牌が一番重要な牌であることは間違いありません。
ですが準有効牌を考えることで、将来的なテンパイのしやすさや打点を考慮することができるわけです。
まず1次有効牌の枚数が完璧に分かるよう勉強が必要です。その上で回りと差をつけたければ、準有効牌が何枚あるかを見分けてどの牌を切るか選べるようにしましょう。
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