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麻雀最強戦2022「男子プロ魂の一打」試合結果

2022年7月23日、麻雀最強戦2022「男子プロ魂の一打」が開催された。その試合の過程、および結果について本記事でお届けする。

基本ルール

A,B卓でそれぞれ東南半荘戦1回勝負で上位2名が勝ち抜け。その後、勝ち抜けた4名で決勝を行い、トップがファイナル進出。

・喰いタンあり、後付けあり
・赤なし、一発裏ドラあり
・カンドラカン裏あり
・トビなし
・ラス親のアガり止め、テンパイ止めなし

A卓メンバー

東家:三浦智博
南家:内川幸太郎
西家:多井隆晴
北家:堀慎吾

A卓の展開

東場の展開

東1局、多井がペン7mのテンパイ。イーペーコーのみで一旦ダマテン。堀は第1打8sだったがソーズのホンイツに向かう。結局、堀から7mが出て多井に1300の放銃となった。

東2局、内川は三色を狙って思い切った679sから6s切り。堀はチャンタとホンイツの天秤。1pポンからホンイツへ向かった。

内川は3枚切れのカン8sで鳴き三色のテンパイを取る。4枚目の8sが割と浅く、内川が三浦の8sを捉えて1500で連荘成功。

東2局1本場、堀が自風の西ポンからマンズのホンイツで仕掛け。多井も自風の南をポン。三浦はドラドラで6m単騎でテンパイし一旦ダマ。

三浦が5-8pのノベタンに変化してリーチ。多井と堀はオリに回る。多井はフリテンターツをチーして7sドラ単騎のテンパイを取って粘る。

三浦と多井のめくり合い、ここは三浦に軍配。多井が5pを掴んで三浦に5200放銃となった。

東3局、親の多井の配牌が素晴らしい。堀は自風の南を鳴いてホンイツへ向かう。多井は4巡目カン5mのイーペーコーでテンパイし先制リーチ。

堀は手牌にあったマンズを活かしてドラの9m単騎でテンパイ。さらに三浦が1-4sでテンパイしリーチの現物狙いでダマ。

三浦は6sを引いてオリ。オリた瞬間に内川から1sが出るという間の悪さ。すると多井が5mをツモアガり。2000オールのアガりとなった。

東3局1本場、三浦に役役トイツの配牌。9pポンからホンイツへ向かう。内川がタンヤオの6s単騎でテンパイし一旦ダマ。

内川は3-6-9mのフリテンでテンパイしダマ続行。多井が6-9mでリーチ。さらに三浦も発を鳴いてテンパイも内川が6mツモ。700-1300のアガりで三浦と多井のチャンス手を潰した。

東4局、親の堀はチートイツとメンツ手の天秤。内川がカン7sの役なしでテンパイしダマ。多井もカン2pの役なしダマ。

親の堀はチートイドラドラの8p単騎でテンパイしこちらもダマ。多井は3p6pのシャンポンに変化してダマ続行。三浦は45sのシャンポンテンパイ。

4人テンパイでのめくり合い。堀が7m単騎に待ちを替えると、三浦が即7mを掴む。三浦が掘に9600放銃となった。

東4局1本場、堀が2-5sで先制リーチ。その次のツモで三浦が2sを重ねて4-7mで追っかけリーチ。2人のめくり合い、アガり牌はワンパイに3枚入り。堀、三浦の2人テンパイで流局。

東4局2本場、堀はソーズのチンイツで仕掛け。内川はチートイドラドラの進行。三浦は発を暗刻にしてイーシャンテン。

三浦が3-6pでテンパイし先制リーチ。内川と多井はオリ。堀はドラのカン3s待ちでテンパイし、次巡に3-6sに変化。堀は高目のドラ3sをツモ。6000オールのアガりで一気に抜け出した。

東4局3本場、内川はチャンタとマンズのホンイツを見ながら中ポンから仕掛ける。三浦もマンズのホンイツ。多井はマンズを止めながら7s単騎でテンパイし、次巡2pを空切ってリーチ。

堀はテンパイするもリーチに対しては当然のオリ。内川もオリ。そして最後のツモ番できっちり多井がツモ。1300-2600のアガりで多井の強さが垣間見えた。点数状況は以下の通り。

堀慎吾   50300
多井隆晴  21600
内川幸太郎 19500
三浦智博    8600

南場の展開

南1局、堀はトップ目でひたすら慎重な打ち回し。親の三浦はテンパイが入らないままカン8mターツが全て場に切れてしまう。その間に内川が1-4s、多井が6-9pで一気に2軒リーチ。

三浦はさすがにオリ。堀がカンしてしっかりハイテイ消し。多井と内川の2人テンパイで流局した。

南2局1本場、トップ目の堀が発ポンから仕掛ける。かなり手が良いことが3者に伝わる。堀がカン7mで先制テンパイ。

多井がペン7pでテンパイしリーチ。堀は多井に打っても構わないので押し。すると多井から7mが出て堀の1300のアガり。

南3局、親の多井が東暗刻の配牌。ツモも効いてカンチャン2つをあっさり埋める。多井が白をポンして5-8pテンパイ。これを次巡にあっさりツモって2600オール。かなり大きなアガりとなった。

南3局1本場、局を消化したい堀に中暗刻。三浦はピンズの一色。堀に2-5sのテンパイ。

内川は3-6-9sでテンパイも9s4枚見え6s3枚見え。3sは高目の三色となるため、ここはダマテンを選択。6sが堀から出て内川の2000点のアガり。

南4局、ラス目の三浦は三倍満出アガり条件で相当厳しい。3着目の内川はマンガン出アガりか1600-3200ツモ。多井と堀はオリ気味に打つ。

内川は3-6mのメンタンピンリーチ。一発か裏条件のリーチを放つ。しかしここはアガれず。内川の1人テンパイで流局。堀と多井の2人が決勝進出となった。

A卓結果

1着:堀慎吾   48500
2着:多井隆晴  26300
3着:内川幸太郎 21700
4着:三浦智博   3500

B卓メンバー

東家:近藤誠一
南家:友添敏之
西家:松ヶ瀬隆弥
北家:勝又健志

B卓の展開

東場の展開

東1局、勝又に自風の北がトイツも1枚目の北はスルー。松ヶ瀬にはドラの発トイツ。最初にテンパイしたのは友添。3-6sで先制リーチ。

松ヶ瀬はこのリーチに押し。親の近藤もイーシャンテンで粘る。勝又はオリ。だがここは友添が6sツモ。700-1300のアガり。

東2局、松ヶ瀬はピンズのホンイツで仕掛け。勝又は発ポンからテンパイを取らずにソーズのホンイツへ向かう。

親の友添はカン7mをチーして1-4sの三色テンパイ。松ヶ瀬は1p単騎のチンイツテンパイ。勝又もカン8sのホンイツテンパイ。

3者のめくり合い、ここは友添に軍配。勝又から1sを打ち取り2900点のアガり。

東2局1本場、勝又が2-5mのタンピンドラ2を5巡目先制リーチ。このリーチに他3者は回る。勝又一人旅となるがツモれず。勝又の1人テンパイで流局。

東3局2本場、トップ目の友添、白ポンから仕掛ける。1-4mで5巡目にはテンパイ。だが親の松ヶ瀬が4-7pでリーチ。

このリーチを受けて、勝又がリーチの現物で友添に差し込めそうな4mをきっちり一発目に打つ。友添が1000点のアガり。

東4局、親の勝又が発ポンから仕掛ける。松ヶ瀬はマンズのメンホン。友添はカン4mでテンパイし一旦ダマ。これをあっさりツモって300-500。友添は局消化に成功。下記の状況で南入。

友添敏之  34300
近藤誠一  22400
松ヶ瀬隆弥 22000
勝又健志  21300

南場の展開

南1局、親の近藤は好配牌もなかなかテンパイせず。松ヶ瀬はチャンタ、勝又はチートイツで手を進める。近藤が9s単騎で先制リーチ。3人は回るが友添が最終手番でテンパイを入れて、近藤と友添の2人テンパイで流局。

南1局1本場、近藤がタンヤオドラドラで仕掛け。松ヶ瀬はピンズのホンイツ。勝又が367sで先制リーチ。近藤がこのリーチの宣言牌のドラ4mを鳴いてカン7pの親満テンパイ。

近藤は4-7pに振り替わるも待ちの数は増えず。2人のめくり合いは近藤に軍配。4000オールのツモアガりで一気に近藤がトップ目浮上。

南1局2本場、友添に白トイツもこれが松ヶ瀬と持ち持ち。勝又が南北のシャンポンリーチ。このリーチをあっさりツモって2000-4000。一気に勝又が2着目に迫る。

南2局、近藤が1-4sの役なしテンパイでダマテン。次巡3-6sのピンフに変化して役ありのダマに。これが勝又から出て1000。友添の親が流れた。

南3局、勝又が4-7sで先制リーチ。近藤と友添はオリ。親の松ヶ瀬は鳴いて三色のカン5mテンパイ。ここは松ヶ瀬が5mをツモって500オールで親を繋いだ。

南3局1本場、近藤が6-9pの役ありテンパイでダマ。この9pを友添が掴んでしまい3900放銃。近藤がほぼ安泰、下3人は一気に近づいた。

南4局、近藤は喰いタンで終わらせにいく。友添が4-7pで先制リーチ。近藤は友添に振ってもいいので、かなり勝又と松ヶ瀬が厳しくなる。

だが勝又がリーチの現物のカン6pでテンパイしてダマ。さらに近藤が5-8sでテンパイ。この8sを友添が掴んで近藤に放銃。これで友添が2着確定。近藤と友添が勝ち上がりを決めた。

B卓結果

1着:近藤誠一  39700
2着:友添敏之  22800
3着:勝又健志  20800
4着:松ヶ瀬隆弥 16700

決勝メンバー

東家:多井隆晴
南家:近藤誠一
西家:堀慎吾
北家:友添敏之

決勝の展開

東場の展開

東1局、親の多井が2m2pのシャンポンで先制リーチ。近藤が牌山を前に出そうとすると崩してしまい、牌山を積み直すハプニング発生。

国士無双の友添から2mが出るかとも思われたが、巡目が進んでオリに回る。ここはアガれず、多井の1人テンパイで流局。

東1局1本場、多井が4-7pでまたも先制リーチ。自風のドラ北トイツの友添が押していく。そこに堀がカン2pで追っかけリーチ。さらに友添も北が鳴けて6-9pテンパイ。

3者のめくり合い、友添が制す。多井から9pを打ち取って8000ロン。

東2局、多井が自風の北ポンから発進。上家の友添の足を止める。親の近藤が3-6sノベタンで先制リーチ。

多井が友添の9sトイツ落としを見て9sを手に残してポン。6-9mのテンパイを入れる。2人のめくり合いは近藤に軍配。4000オールのツモアガり。

東2局1本場、近藤がカン2sで即リーチ。そこに堀がドラ表示のペン7pで苦しいが追っかけリーチ。5sが通ったことでスジの2sを多井が放銃。近藤が7700のアガり。

東2局2本場、堀が中ポンから仕掛け。友添が5-8mで高目三色の先制リーチ。堀はオリ。ラス目の多井は攻める。だが友添が高目の5mをツモって3000-6000。近藤をまくって友添がトップ目に。

東3局、友添がチートイドラドラの白単騎を2巡目先制リーチ。3着目堀とラス目多井は押していく。親の堀が2-5sで追っかけリーチ。

2軒リーチになって多井はオリ。白が近藤に流れていき友添は厳しい。結果、5sを友添が掴み堀に放銃。5800のアガりとなった。

東3局1本場、友添が3-6sで先制リーチ。これがテンパイを入れた多井から出て友添のアガり。裏3枚で8000のアガりとなった。

東4局、親の友添が69s7pで4巡目先制リーチ。堀がドラの8sを押して1-4mの追っかけリーチ。この堀のリーチに多井が親には打たないように1mを一発で打ち抜き、2600放銃。友添がトップ目で南入した。

南場の展開

南1局、堀はマンズのホンイツ。近藤はドラを重ねてのチートイツ。親の多井が最終巡目でギリギリテンパイを入れる。多井の1人テンパイで流局。

南1局1本場、多井はピンズのホンイツへ向かう。北と8pのシャンポンでテンパイ。堀も3-6mでテンパイし待ちが薄いためダマ。さらに近藤はカン4sの役なしダマテンを入れる。このめくり合いは堀に軍配。

近藤が堀に3900打ち込み。多井の親が流れて相当厳しくなった。

南2局、親の近藤はカン4mでテンパイし一旦ダマテン。7巡目に4mが1枚切られてツモ切りリーチ。

友添は中を暗刻にして3-6sでテンパイを入れる。さらに堀がチートイツの5s単騎でリーチ。このめくり合いは堀の勝ち。多井が5sを一発で放銃し6400のアガり。

南3局、友添が8sをポンして5-8mのテンパイを入れる。だが多井が南西のシャンポンでリーチ。親の堀は4mをアンカンして攻めていく。

友添は7pを引くも果敢に押し。堀はカン6mでテンパイもリーチ宣言牌が南。多井が堀から12000のアガり。

南4局、トップ目の親である友添は配牌からオリ。近藤はマンガンツモ、多井は役満ツモ、堀が倍満ツモ条件。

近藤は三色が見える。多井は四暗刻、堀はチートイドラドラ裏裏を狙う。恐ろしいことに全員が逆転の可能性が見える奇跡の引きを見せる。

近藤は3-6sでテンパイしダマ。高目6sツモなら逆転だが6sは山にない。2sが全てなくなり多井の四暗刻がなくなる。

近藤は一発と裏にかけて残り2巡でリーチ。堀もチートイツ8m単騎でリーチもこれは山にない。このリーチは実らず流局。友添が優勝となった。

決勝結果

1位:友添敏之 43900
2位:近藤誠一 35000
3位:堀慎吾  22400
4位:多井隆晴  -1300

友添敏之、最強戦ファイナル進出決定!

前回以前の結果

ファイナル出場決定者については以下のページを参照いただきたい。

次回の最強戦

次回は8月7日「著名人最強決戦」。出場者については下記を参照。


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