麻雀における一つの大きなデータ。それは副露率です。和了率や放銃率といったデータは単純に和了率は上げたいし、放銃率は下げたい、ということで目標を立てやすいです。
一方で副露率というのは非常に個人差の大きいデータです。例えばトッププロ達が集まる麻雀プロリーグ・Mリーグでは副露率が10%を切るプロもいれば、逆に30%を超えるプロもいます。
しかし、どちらかが強いということはなくいずれのプロもMリーグ内で勝ち越しを上げているのです。すると副露率はどのくらいを目指せばいいのかよく分からない、という人もいると思います。
本記事ではそんな人のために、どのくらいの副露率を目指せばいいのか、その指標について解説してきたいと思います。この記事を読んで麻雀力の向上に役立てていただければ幸いです。
副露率とは
副露率は全体の局数のうち、1回以上鳴いた局の割合を示しています。鳴きとはポンやチーなど相手の牌をもらってメンツを作ることです。
例えば、1半荘を打ったときに10局で終了したとしましょう。その内、3局で鳴きを行っていれば副露率は、3/10×100=30% というわけです。
副露のメリット・デメリット
副露のメリットは自分のツモだけで4メンツ1雀頭を作るよりスピードが速いということです。相手を上回る圧倒的な速度こそが鳴きの最大のメリットといえます。
一方でデメリットも当然あります。それは手が安くなりやすいこと。鳴くことでまず最強の役であるリーチが打てなくなります。また、鳴くことで翻数が下がってしまう役もあります。
また、他のデメリットとして手牌の枚数が少なくなるため、相手からリーチなどを受けたときの守備力は下がります。加えて、相手に牌をさらすので上級者には手牌を読まれやすくなります。
副露率は高い方がいい or 低い方がいい?
先ほどの項でも解説したとおり、鳴くことにはメリットもデメリットもあります。したがって常に鳴いていても、全く鳴かなくてもどちらも良くありません。鳴く局と鳴かない局のバランスが重要になります。
そのバランスの取り方が人それぞれというわけですが、副露率が高めの麻雀の方が比較的初心者や中級者にとって戦いやすい戦型だと考えます。