本日10月1日、日本プロ麻雀協会の最高位のタイトル戦「雀王戦」A1リーグの最終節の試合が開催された。本日の試合で雀王決定戦に進出し、前期の雀王に挑む3名が決定する。
雀王戦は全10節に渡って行われ、1節に半荘4回戦を戦う全40回戦のリーグ戦。競技ルールについては下記の記事を参照いただきたい。
リーグ出場者は全14名。前述の通り、上位3名が雀王決定戦に進出し、下位2名がA2リーグへ降級となる。第9節を終えた時点でのポイント状況は以下の通り。
1位:浅井堂岐 +530.4
2位:松本吉弘 +317.9
3位:仲林圭 +275.7
4位:小川裕之 +187.5
5位:須田良規 +109.2
6位:田内翼 +104.9
7位:角谷ヨウスケ +91.4
8位:堀慎吾 -17.0
9位:下石戟 -59.9
10位:金太賢 -198.9
11位:橘哲也 -246.1
12位:矢島亨 -289.0
13位:飯田雅貴 -300.2
14位:宮崎和樹 -516.9
1位と14位はどちらも上下に抜け出しており、順位はほぼ決まりだろうか。上位では4位の小川が上位3名に食い込めるか、下位では10位から13位の4名の争いがどうなるかが見所といったところか。
試合は抜け番1人の5名の卓があり5回戦で試合を行う。1人あたりの半荘は4回戦となっている。
1回戦
1回戦終了時、3位の仲林は2着を獲得。4位の小川も2着にまとめたが、ポイント差はほとんど詰まらず。
また下位は下位で12位の飯田が3着、13位の矢島が4着とここは逆連対。しかし、順位点の差で飯田と矢島の差は30ポイントほどに開いた。ただこれは1回着順で上回れば簡単にひくり変える程度の差。ここから着順がどう動いていくか見物だ。
2回戦
2回戦、1位の浅井が1着、2位の松本は2着と共に連対。特に1位の浅井はトップを獲得したことでほぼ勝ち抜けが決定した感じだ。
3位の仲林は同着の2.5着でほぼポイント変わらず。その間に4位の小川がトップを獲得。仲林との差は70ポイントほどに詰まり、残り半荘2回で十分射程圏に入った。また、仲林と松本も8ポイント差しか離れたおらず、松本・仲林・小川3人の決定戦進出の行方が気になるところだ。
下位は1回戦と同じく12位の飯田が3着、13位の矢島が4着。さらにポイント差は56ポイントほどにまで広がった。しかしこれならまだ半荘1回でもひっくり返せる差。飯田はここをどう凌ぐか、矢島はどうやって攻めるか。3回戦の結果に注目だ。
3回戦
3回戦、1位の浅井はラスを引くが全くの盤石なポイント。2位の松本は2回戦と同じく2着にまとめて3位以内をキープ。3位の仲林も2着を取った一方、4位の小川は3着。小川は残り1回で100ポイントほどの差をまくる必要があり、やや厳しい。
一方、下位では13位だった矢島がついにトップを獲得。飯田が3着となり、20ポイント差ではあるが矢島が12位に浮上した。2人共に残り半荘は1回。着順が同じなら矢島が降級圏回避だろう。しかし、着順がひとつでも飯田の方が上ならまず順位は入れ替わる。
また11位の金も3回戦まで3着4着4着となり12位の矢島とは40ポイント差。降級圏が見えてきた。最終半荘どうなるか?
4回戦
4回戦も松本は2着を獲得。2位の位置をキープした。仲林と小川は4人卓のため、5人卓の5回戦目と同時に試合が行われる。この最後の直接対決、小川が仲林とトップラスを決めれば十分逆転は可能な差。
下位では13位の飯田が2着を獲得し、矢島との差を8ポイントにまで詰めた。飯田は本日の全試合を終了。あとは矢島が最後の試合でポイントをマイナスするかに賭けることになった。14位の宮崎全日程を終え、降級が確定した。
5回戦
最終戦、3位の仲林はトップを獲得。これでトータル2位に浮上し、雀王決定戦進出を決めた。また同卓していた4位小川は3着。松本は最終戦4着だったが、これによりなんとかリードを守り切り3位で終了。初の雀王決定戦進出となった。
下位では矢島がなんとか2着を取りきり、飯田より下にはいかなかった。また11位だった金は4着だったが素点がギリギリ足りて12位で終了し、A1リーグ残留を決めた。そして飯田と宮崎がA2リーグ降格となった。最終結果は以下の通り。
1位:浅井堂岐 +565.7
2位:仲林圭 +387.9
3位:松本吉弘 +291.2
4位:小川裕之 +215.9
5位:田内翼 +134.4
6位:須田良規 +128.9
7位:角谷ヨウスケ +99.2
8位:下石戟 -64.3
9位:堀慎吾 -113.6
10位:橘哲也 -160.7
11位:矢島亨 -322.2
12位:金太賢 -335.1
13位:飯田雅貴 -339.6
14位:宮崎和樹 -499.7
その他タイトル戦の試合結果はこちら
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