2022年11月5日、日本プロ麻雀協会タイトル戦「第21期雀王決定戦」の最終4日目が開催された。リーグ戦最終節の結果は下記を参照。
決定戦に進んだのは浅井堂岐・仲林圭・松本吉弘の3名。ここに前年度雀王の渋川難波を加えた4名で決定戦を行う。決定戦は4日かけて行われ、1日5半荘の全20半荘のトータルスコアで優勝を決める。4日目の本日は16回戦から20回戦を行う。3日目終了時点のポイントは以下の通り。
浅井堂岐 +73.8
松本吉弘 +69.0
渋川難波 -44.2
仲林圭 -98.6
16回戦
東1局、東2局と渋川がアガってリードするも、東3局で親の浅井がアガって一気にトップ目に。さらに仲林が親番で松本からなんと24000直。松本一人沈みかと思われたが、松本も南1局の親番で一気にアガりを重ねて息を吹き返す。
波乱があっても結局は僅差の展開となったが、最後は浅井が自身の親番でアガりを決めてリード。オーラスも親リーチに押し切ってトップを獲得。浅井が首位からリードを広げ、他3者にプレッシャーをかけた。16回戦終了時のポイントは以下の通り。
浅井堂岐 +140.5
松本吉弘 +12.6
渋川難波 -60.8
仲林圭 -92.3
17回戦
東1局、親番の渋川がアガって4本場まで積み、まずは一歩リード。その後も渋川以外の3者の間で小刻みに得点が動き、南場に入っても渋川はさほど点数を減らさず進行。そして南3局2本場、渋川が2000-4000ツモ。
このまま渋川がトップかと思われたが、オーラスの親番で仲林が連荘で一気に逆転。17回戦は仲林がトップ獲得。首位の浅井は4着に沈み、全員にチャンスが出てきた。17回戦終了時のポイントは以下の通り。
浅井堂岐 +85.8
松本吉弘 -19.1
仲林圭 -19.9
渋川難波 -46.8
18回戦
東1局、親の浅井が仲林から12000をアガって快調なスタート。東3局1本場では渋川が3000-6000ツモで渋川がトップ目に立つ。その後再び浅井がアガり返してトップ目に…と浅井と渋川のトップ争いは熾烈を極める。
南3局3本場、浅井・渋川・松本の3軒リーチに発展。これを浅井が制し、そのままトップを獲得。残り2回戦、浅井の優勝可能性が高まってきた。18回戦終了時のポイントは以下の通り。
浅井堂岐 +155.0
渋川難波 -40.0
松本吉弘 -41.3
仲林圭 -73.7
19回戦
序盤は渋川がリードするも、東3局・東4局で渋川は連続放銃。これで渋川は一気に沈む。だが南場に入ってからさらに点数は動き、結果的にはオーラスを迎えたときには全員がトップを狙えそうな僅差に。
最後は南4局1本場に松本が渋川から4200をロンアガり。松本がトップを獲得し、浅井への挑戦権を得た。19回戦終了時のポイントは以下の通り。
浅井堂岐 +140.5
松本吉弘 +10.5
仲林圭 -63.9
渋川難波 -87.1
20回戦
20回戦、優勝はほぼ浅井か松本の2名に絞られた。その上で松本の優勝条件もトップラスを決めた上での50100点差以上が必要ということで簡単な条件ではない。
浅井はとにかく局を消化していけば優勝に近づく中、仲林・渋川の親番を自身でアガって終わらせる。そんな中でキツいのは松本。少なくともトップを取らないとどうしようもないが、ポイントを減らして東場終了時点で4着。浅井は2着目。
南場に入って松本がなんとか巻き返そうと、自身の親番南3局で3本場まで積むが浅井とのめくり合いに負けオーラスへ。オーラス松本は国士を狙うがテンパイできず。仲林の1人テンパイで終了。第21期雀王は浅井堂岐となった。A1リーグ昇級1年目での雀王獲得はおそらく史上初の出来事となった。最終結果は以下の通り。
浅井堂岐 +98.6
松本吉弘 -8.3
渋川難波 -30.5
仲林圭 -60.8
その他タイトル戦の試合結果はこちら
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