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「黒いデジタル」石橋伸洋 あえてセオリーを外し、相手を惑わせる異端のデジタル

石橋伸洋。
2018から2021までU-NEXTパイレーツ所属のMリーガーだった麻雀プロだ。

「黒いデジタル」とも言われる、あえてセオリーを外すことで相手の読みを外す石橋のスタイルはどのように培われたのだろうか?

石橋の麻雀人生について解説していこう。

基本プロフィール

生年月日:1980年9月29日
出身地:千葉県佐倉市
血液型:O型
趣味:ドライブ、ポーカー、株式投資
学歴:國學院大學卒業

麻雀との出会い

石橋が麻雀に出会ったのは高校時代。麻雀プロになっている人の中では遅い部類にはいるだろう。

ただそこからの熱中度合いはすさまじく、ほぼ毎日のように麻雀を打っていたという。

そんな中、石橋が出会ったのが「東風荘」というネット麻雀だ。東風荘はオンライン麻雀ゲームの祖とも言うべき存在。天鳳ができる前のネット麻雀の主流だ。

1999年から東風荘をプレイするようになった石橋は、プレイヤーとの交流を深めていった。

そんな交流に端を発し、山口まやという最高位戦のプロが主催する勉強会に参加することになる。

この勉強会は村上淳・鈴木たろう・小林剛など、現在ではMリーガーになるようなプロが若手時代を過ごしていた。

この勉強会に参加した石橋はもっと強くなりたいと思いを抱くようになり、プロ入りを目指した。

そして2003年に23歳でプロ入り。最高位戦日本プロ麻雀協会の第28期に所属することとなる。

プロ入り後の活躍

プロになった石橋は若くして活躍する。順調に昇級を続けていった石橋は27歳で最高位戦Aリーグに所属。

29歳の時には最高位決定戦に進出。さらに第10回MONDO21杯にノンタイトルながらも初出場。初出場にも関わらず優勝し、トッププロの街道を順調に進んでいく。

翌年2011年には自団体のビッグタイトルである發王戦で、初のタイトルとなる第19期發王を獲得。

さらに自団体のリーグ戦チャンピオンである第36期の最高位にも輝き、二冠を達成。

名実共に最高位戦のトップ選手となる活躍だ。

二冠になった当時まだ31歳と若く、ここから石橋がトップとなる時代が続くかと思われた。

しかしこの後、石橋は大舞台での勝利から遠ざかることとなる。

石橋が得意とするブラフ気味の仕掛けや遠い鳴きを研究され、ディフェンディングチャンピオンの立場で迎えた最高位や、MONDO21杯、RTDリーグなどの放送対局でも不振。

RTDリーグ2017で小林剛と内川幸太郎にそれぞれ国士無双を放銃し、「国士職人」という非常に不名誉な称号を得るまでになる。まあ、本人も周りもそれをネタにしている感じではあるが。

しかし、その実績は色褪せるものではない。Mリーグ2018にてU-NEXTパイレーツから3位指名を受けてMリーガーとなった。

結婚

同じ最高位戦に所属している、女流プロの塚田美紀と2017年に結婚。同年に長女が誕生している。

塚田美紀は生年が1990年10月11日のため、石橋とは10歳差だが、どう考えても尻に敷かれている感じである。

2人の関係性は下記の動画を見るとよく分かるので、こちらもチェックしていただきたい。

Mリーガーとしての活躍

Mリーグレギュラーシーズンの成績は、2018が-162.4ポイントで21人中17位。
2019が-168.1ポイントで29人中24位。2020は-189.9ポイントで30人中29位。

レギュラーシーズンはハッキリ言って悪いが、2019セミファイナルで1着3回、2着3回で215.5ポイントプラスのぶっちぎりのトップ成績。2019のパイレーツ優勝に大きく貢献した。

2位がサクラナイツ沢崎の157.4、3位がサクラナイツ内川の69.6だから差が分かるというものだ。

短期決戦では結果を残しているが、レギュラーシーズンでは今ひとつの成績。2021シーズンでもその傾向は変わらず、レギュラーシーズンで-286.4ポイント。

パイレーツは2021シーズンファイナルまで進めず、メンバーの入れ替えを余儀なくされ、朝倉と石橋の両名がチームを退団することとなった。

個人成績

2018シーズン

レギュラーシーズン:-162.4

チーム成績

レギュラーシーズン:5位敗退

2019シーズン

レギュラーシーズン:-168.1
セミファイナル:+215.5 
ファイナル:+65.0

チーム成績

レギュラーシーズン:6位
セミファイナル:4位
ファイナル:優勝

2020シーズン

レギュラーシーズン:-189.9

チーム成績

レギュラーシーズン:7位敗退

2021シーズン

レギュラーシーズン: -286.4
セミファイナル:-68.5

チーム成績

レギュラーシーズン:1位
セミファイナル:6位敗退

過去のチームメイト

小林剛

サイボーグと言われるほど、何事にも動じない冷静沈着な男。Mリーグの中では副露率トップクラスの鳴き主体の麻雀で戦っている。

朝倉康心

ネット麻雀を代表する「天鳳」で2度の天鳳位を獲得した、ネット麻雀最強プロ。まだプロ年数は短いが、順調な活躍を見せている。

瑞原明奈

天鳳で、女流では最高となる9段まで上り詰めた実績を持つ。2児の母として、家庭も支える。

石橋の雀風

石橋の雀風を的確に表しているのが「黒いデジタル」。それをタイトルに書籍まで出しているから、本人もその自覚があるだろう。

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石橋は若手時代、確率的なことは全く考えずに麻雀を打っていた。振り込んだら配牌が良くなると思い、めちゃくちゃに攻めていたという。

そこから勉強を重ねて、さらに麻雀を打ちまくりデジタル麻雀をまずは築いていった。

そんなある日、「東風荘」でプロ同士で卓を囲んだときに、自分のミスが相手の読み違いを誘ったことがあった。

あえてセオリーを外れた打牌をすることで、相手の読みを外すことができる。この発見から、徐々に「黒いデジタル」という麻雀を確立していった。

もちろん、セオリーから外れた打牌は自分が損をすることもあるが、対人戦においてはそういったブラフもあると意識するだけで相手は嫌なモノだ。

石橋の黒いデジタルの名刺のようなプレーが「赤切り」だ。

youtu.be

Mリーグでも何回か見かけられるプレー。失敗したり成功したりというところではあるが、麻雀を対人戦ゲームと考えてのこの発想が何より面白い。

Mリーグでの活躍としては、優勝したMリーグ2019ではセミファイナル、ファイナルといった短期決戦で無類の強さを発揮。

ただ、レギュラーシーズンでは毎年あまりいい結果を出せているとはいえない。

今期こそレギュラーシーズンからチームに貢献し、チームを優勝に導いていくことを期待している。

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