岡田紗佳。KADOKAWAサクラナイツ所属のMリーガーだ。
岡田と言えばモデルやグラビアアイドルとしての姿の方があるいは有名かもしれない。
それがなぜ麻雀プロになり、Mリーガーとなるまでに至ったのだろうか?本記事で岡田の麻雀について迫っていく。
基本プロフィール
生年月日:1994年2月19日
出身地:東京都
血液型:O型
学歴:青山学院大学卒業
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麻雀との出会い
岡田は父は日本人、母は中国人という日中のハーフ。日本で生まれた後に6歳から6年間、中国・上海の祖母宅で過ごしていた。そのため、日本語の他に北京語・上海語が話せる。
この上海の祖母が経営していたのが雀荘。中国は麻雀の本場であり、日本より雀荘も根付いている。この影響もあり、小学生のころから中国式の麻雀に触れていた。
日本に戻った中学時代は吹奏楽部に所属。音楽への憧れを持っており、歌手になりたいという思いがあった。これが芸能界に入りたいと思う切欠となった。
しかし、歌手にはなれないだろうという気持ちもあり、モデルの世界を目指すことにした。
2009年に青山学院高等部に進学。17歳、2011年にファッション雑誌「non-no」のモデルーディションに挑み、グランプリを受賞。
翌年からは「non-no」の専属モデルとなり、のちに東京ガールズコレクションなどファッションショーにも出演するなど芸能活動にいそしんでいた。
そんな岡田が日本式麻雀に出会ったのは21歳の時。雑誌「non-no」の関係者の間で麻雀が流行るようになったことがきっかけだ。
その後、岡田に麻雀番組から声がかかるようになる。そうして麻雀を打ち、大学卒業と同時に本格的な麻雀の勉強を開始。
麻雀最強戦のアシスタントを務めたのをきっかけに日本プロ麻雀連盟のプロテストを受け、2017年4月、23歳でプロ入りすることになる。
プロ入り後の活躍
まだプロ歴が短いためタイトルなどの実績は少ないが、プロ雀士としての人気は間違いなく、放送対局には多数出演。
女流雀士 プロアマNo.1決定戦 てんパイクイーンを通算3期獲得、THEわれめDEポンの優勝2回など無類の強さを誇っている。
モデル出身ということもあり、「見られる」ことに慣れているというのは一つ麻雀プロとして、本人の大きな資質といえるだろう。
そんな岡田がプロ入り後に最も目立ったのは、2018年にフジテレビONEの番組「THEわれめDEポン」で、本人も番組も初めてとなる役満九蓮宝燈を和了ったシーンだろう。
麻雀でここ最近ずっと悩んでて、
— 岡田紗佳🌸おかぴー (@sayaka_okada219) September 28, 2018
たくさん振り込んで、チョンボして、
最後はまさかの九蓮宝燈が舞い降りました。
本当にありえないミスばっかりで、プロと名乗るのが恥ずかしいです。
一から基礎をやり直したいと思います。ご視聴いただいた方ありがとうございました! #われポン pic.twitter.com/can0snvNIS
YouTubeに動画は残っているが、公式な動画ではないのでリンクは割愛させていただく。
また近年、最強戦では麻雀最強戦2020でファイナルに進出するなど実力もつけつつある。この記事に書くタイトルが獲得できるよう期待したい。
そしてMリーグ2019、KADOKAWAサクラナイツからドラフト指名を受けた。その時点でプロ歴わずか2年。2022年4月現在、Mリーガー全員の中で最年少のプロだ。
グラビア活動
価格:1,320円 |
Mリーグに入った後もグラビア活動は続けており、写真集も発売している。
特にMリーグでも宣伝し話題となった、KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳と共演となったデジタル写真集「牌×牌」は、好評につき第3弾まで発売されている。
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Mリーグでの活躍
所属チームであるKADOKAWAサクラナイツは2019シーズンからMリーグに参入。
参入初年度である2019年、岡田は個人スコア29人中の22位と苦戦。ただチームはベテランの沢崎の活躍が大きくセミファイナルに進出。
セミファイナルでは22人中6位となかなかの活躍。チームは1位でファイナルへ進出するも、ファイナルではチーム全員がマイナスポイントとなり4位で終了した。
2020シーズン、岡田は個人スコア30人中13位の活躍。進出したセミファイナルでもチームの稼ぎ頭となる活躍を見せた。
ファイナルでも堅実にポイントをプラスしたが、このシーズンは勝又健志の怒濤の活躍によりEX風林火山が優勝。チームは惜しくも2位に終わった。
2021シーズン、岡田は個人スコア32人中の26位で大苦戦。チームは沢崎、堀の活躍でセミファイナルへ進出。
進んだセミファイナルで岡田は全選手中2位のプラスポイントをたたき出す大活躍。チームは3年連続となるファイナルへ進出。
ファイナルでは沢崎が病欠となり出場できないトラブルに見舞われたものの、その代役として出場した堀の活躍で、サクラナイツは見事初優勝を果たした。
個人成績
2019シーズン
レギュラーシーズン:-152.8
セミファイナル:+33.5
ファイナル:-54.7
チーム成績
レギュラーシーズン:4位
セミファイナル:1位
ファイナル:4位
2020シーズン
レギュラーシーズン:+33.6
セミファイナル:+56.7
ファイナル:+14.0
チーム成績
レギュラーシーズン:2位
セミファイナル:2位
ファイナル:2位
2021シーズン
レギュラーシーズン:-261.8
セミファイナル:+136.2
ファイナル:-3.7
チーム成績
レギュラーシーズン:6位
セミファイナル:1位
ファイナル:優勝
チームメイト
内川幸太郎
高校時代に浪人し、そこで麻雀にハマる。21歳のとき、大学に進学することを止め、通っていた麻雀店のオーナーから引退に際して店を譲って貰い、麻雀経営を始める。
この経営に際して、売りになるということでプロ入りした。プロ入り後、目立った活躍はできなかったが10年目のA2リーグ昇級が転機となり、ここから活躍を見せる。
2018年に第35期十段位を獲得し注目を集め、KADOKAWAサクラナイツに指名されることとなった。
雀風はバランス型かつ対応型。自分の強みを相手に押しつけるというよりは、状況を見ながら器用に押し引きしていくタイプ。
堀慎吾
元は雀荘のメンバーとして働いていたが、その実力の高さから「恐ろしく強いメンバーがいる」と噂を呼んでおり、その評判からプロ入りすることになる。
自分の麻雀に相当の自信を持っており、かなりのビッグマウス。ただそれを豪語するに値するだけの実力を持っていることは間違いない。
雀風としては何でもするタイプで、メンゼンも鳴きも使いこなす。かなり読みの能力が高く、それを信じてかなり踏み込んでいくのが特徴的。
渋川難波
日本プロ麻雀協会所属。直近2022年に団体最高のタイトルである雀王を獲得。
2022現在で最年少となるグランドスラム*1を達成した協会を代表する麻雀プロ。同チームの堀慎吾とはライバル的な関係にある。
岡田の雀風
雀風は面前寄りの守備型。副露はそれほど多くなく、手数よりジックリ進めて一撃を決めるタイプ。
放送対局で九蓮宝燈をアガっていることから分かるように、岡田は運を持っている打ち手であることは間違いないが、研究も欠かさない。
プロの研究会にも積極的に参加する岡田だが、岡田の麻雀は麻雀自体の研究だけでなく、Mリーグの対戦相手にも及ぶ。
Mリーグでの岡田の解説を聞いていただければそのことがよく分かると思う。上記の動画で多井プロも褒めているのだが「○○選手ならこう打つ」というのが的確に当たっているのだ。
まだ経験の浅い部分はあるようにも写るが、それは言い換えれば伸びしろでもあるということ。タレント活動に麻雀。2足のわらじを履きこなしてくれることを期待したい。
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Mリーグを戦っている32名のMリーガーについて、解説記事を書いている。Mリーグに興味のある方は是非こちらもご覧いただきたい。
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*1:日本プロ麻雀協会の雀竜位、雀王、日本オープンの3大タイトルを獲得すること。