白鳥翔。渋谷ABEMAS所属のMリーガーだ。
「麻雀ハイブリッド」「供託泥棒」「白いブラックスワン」など様々な異名を持つ彼は髪型や髪色をころころ変えるプロとしてよく知られている。
さらにその髪型を変える理由を聞かれたときに、副業として魔法少女をやっているからと答える不思議キャラ。
しかし、麻雀の実力は間違いなくトップクラス。そんな白鳥の人格と麻雀がいかにして形成されたのか?
本記事では白鳥の麻雀との出会いやプロとしての活躍などについて解説していきたいと思う。
基本プロフィール
生年月日:1986年8月27日
出身地:東京都練馬区
血液型:A型
趣味:e-Sports
学歴:慶應義塾大学商学部卒業
麻雀との出会い
白鳥が麻雀に初めて触れたのはテレビゲーム。ファミコンの「ファミリーマージャンII 上海への道」でルールを身に付けた。当時の麻雀ゲームだとよくある相手と自分だけの2人麻雀のゲームなので、厳密には普通の麻雀とちょっと違うが。
しかし当時の白鳥は『スーパーマリオ』のほうが面白い、普通の少年だった。
きちんとした麻雀との出会いは中学3年の時。学校の友達がきっかけでしたが、まだ熱中するには至らず。
白鳥が麻雀に熱中するようになったのは高校3年生のころ。
友人の兄が大手麻雀店でアルバイトをしていたことをきっかけに麻雀にのめり込んでいった。
その後は友人たちと麻雀を打つだけではなく、101競技連盟*1の競技会に参加するなど早い段階から競技麻雀と接している。
同じ競技会に参加していた麻雀プロに憧れを抱き、麻雀プロへの興味も芽生え始める。
大学時代は鈴木達也プロが経営する麻雀店にも足しげく通っており、そこでも麻雀プロと接していた。
そして2006年に大学卒業を待たず、20歳の若さで日本プロ麻雀連盟23期生として入会した。
プロ入り後の活躍
プロ入り後の白鳥は順調に昇級を重ね、2011年度にはA2リーグに所属。25歳での所属となり、これは今でも連盟における最年少記録となっている。
白鳥の麻雀はいわゆるデジタルの麻雀だが、当時の連盟にはオカルト的な打ち方で実績を残しているプロも多数在籍していた。
そういった麻雀を研究し、自分の中に取り込んだからこそ「麻雀ハイブリット」と呼ばれるまでに白鳥の麻雀が進化したのかもしれない。
そして2015年、第24期麻雀マスターズでついに初タイトルを獲得。続く2016年もまずターズを獲得し連覇を達成した。連覇は海谷善之、河野高志に次ぐ史上3人目。
2018年に一度B1リーグに降級するも、半期でA2リーグに戻り、第18回モンド杯で優勝。
そして同年に渋谷ABEMASからドラフト2位指名を受けMリーガーとしての道を歩み始めることとなる。
若手のときからの活躍をこうして並べてみると、Mリーガーに選ばれて当然と言うほどの実績を残していることがよく分かる。
Mリーグに入って以後も、2020年には第28期發王戦を獲得するなど、Mリーグの以外での活躍も続いている。
Mリーガーとしての活躍
Mリーガーに選ばれた2018シーズン、白鳥の個人成績は-313.8ポイントで出場21人中の最下位。期待外れの結果に終わってしまった。
しかし、翌2019シーズンではMリーグ初となる四暗刻単騎(四暗刻自体はこの時点で3例目)を決めるなど完全復活を果たす。
Mリーグ2019個人スコアは+290.2ポイント。これは29人中4位に入る好成績だ。
2020シーズンでも安定した強さを見せて、+109.7ポイントで30人中の10位。2期連続で3ケタのプラスポイントをマークした。
2021シーズンでもレギュラーシーズンで+108.8ポイントをマーク。セミファイナル以降もチームの稼ぎ頭となった。
ABEMASには多井隆晴という大エースがいるがそれに負けないくらいの活躍を見せている。
また、2021シーズンからは個人のYouTubeチャンネル「しょーちゃんねる」を開設。
更新は不定期だが、試合があった日にちょくちょく検討配信を行っているので、興味のある方はご覧になってみてはいかがだろうか。
個人成績
2018シーズン
レギュラーシーズン:-313.8
ファイナル:+11.1
チーム成績
レギュラーシーズン:2位
ファイナル:3位
2019シーズン
レギュラーシーズン:+290.2
セミファイナル:-28.3
ファイナル:-30.0
チーム成績
レギュラーシーズン:2位
セミファイナル:3位
ファイナル:3位
2020シーズン
レギュラーシーズン:+109.7
セミファイナル:-60.0
ファイナル:-58.2
チーム成績
レギュラーシーズン:1位
セミファイナル:1位
ファイナル:3位
2021シーズン
レギュラーシーズン:+108.8
セミファイナル:+117.0
ファイナル:+51.6
チーム成績
レギュラーシーズン:2位
セミファイナル:3位
ファイナル:3位
チームメイト
多井隆晴
麻雀プロの中で最も有名といってもいい男。ABEMASのエースとしてチームを引っ張る。
松本吉弘
Mリーガーの男子プロの中では最年少。麻雀界の未来を背負って立つ若手プロだ。
日向藍子
麻雀プロとしての活動だけでなく、MCや実況、「麻雀ウォッチ」でのYouTube活動も人気のプロ。
白鳥翔の雀風
バランスの取れた雀風。メンゼン/鳴きに得意不得意はなく、相手に合わせてうまく立ち回りを変えるのが白鳥の麻雀だ。
白鳥プロは数ある戦術をうまく組み合わせ、多彩な打ち回しをすることから「麻雀ハイブリッド」の異名を持っている。
麻雀ウォッチでは白鳥の「麻雀の匠」を配信。白鳥の麻雀中の思考が聞けるため、こちらもぜひご覧になっていただきたい。
そんな白鳥が最も重要だと語るのが押し引き。
白鳥のもう一つの異名に「供託泥棒」というものがあるが、これは白鳥が供託があるときは押し得と考えて、押し引きの押しを強くするスタイルからついたものだ。
2018年に『トッププロが教える 最強の麻雀押し引き理論』という本も出版している。
麻雀の押し引きを学びたい方は購入を検討する価値がある。
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パニック障害とヘアスタイルへのこだわり
白鳥は2019年、高校生の頃からパニック障害を患っていることを公表した。
パニック障害・不安障害
突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作(パニック発作)を起こし、そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。
医師からは実質的な引退勧告を受けたが、服薬とストレス解消でMリーガーを続けている。
そのストレス解消の一環が髪色を変えることだ。まあ髪色を変えるのは本人の趣味もあるだろう。
副業で魔法少女をやっているので髪型を変えている、という謎の発言もしているのでよく分からない人ではある。
髪だけでなくファッションも独特でRTDリーグでは白装束で出場していたこともあった。
Mリーグではユニフォームなのでファッションの方は見れないが、髪型には注目してみよう。
岡田紗佳との交際と破局
白鳥は同じMリーガーであり、モデル・タレントとしても活動しているKADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳と交際していた。
2020年の4月に交際を発表。実際の交際はMリーグが始まる前の2017年頃からだったという。しかし、2021年9月15日、破局を発表。
— 白鳥 翔 (@s_Shochan0827) September 15, 2021
私事ですが、交際していた白鳥翔さんとお別れ致しておりました。
— 岡田紗佳🌸おかぴー (@sayaka_okada219) September 15, 2021
今でも普通に仲の良い友人ですし、麻雀の対局で同卓しても今まで通りバチバチにやり合いますので、もし宜しければこれからも2人を応援して頂けたら嬉しいです!
Mリーグでは絶対に負けないぞ!!!😡 https://t.co/NeEX8gJuP7
破局後2人の関係がギクシャクすると言うこともなく、友人づきあいを続けている。
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*1:素点は関係なく順位だけで成績を競う、という思想の競技団体。トップ+1、2着3着±0、4着-1という101評価法を用いている。