2022年9月19日、日本プロ麻雀協会のタイトル戦「第17回オータムチャンピオンシップ」の決勝戦が開催された。大会の概要については下記を参照。
決勝戦に残った4名は以下の通り。
宮崎和樹
岡見健利
矢島亨
渋川難波
決勝ではこの4名で半荘5回戦を行い、トータルスコアが最も高かった者が優勝となる。
競技ルールは協会のタイトル戦では珍しく、一発・裏・カンドラが無しのルール。また順位点は1位から+15/+5/-5/-15となっている。協会の競技ルールについては下記も参照。
まず1回戦、トップを取ったのは矢島。2着に入った岡見とわずか300点差を逃げ切りトップを獲得した。ラスを引いたのは渋川。2回戦で取り返せるか。
続く2回戦でトップを獲得したのは宮崎。宮崎はトータル2位に浮上した。2着には1期線に続いて岡見が入り、トータルスコアでは1位に浮上した。1回戦トップの矢島はラストなりトータル3位。渋川は3着となりトータル4位のまま。
そして3回戦。ここまでいいところの無かった渋川がついにトップを獲得!まだ4位ではあるが得点を一気に回復し、優勝戦線に復帰を果たす。2着にはここでも岡見。南と3連続2着でトータル首位という業を見せている。3回戦までのポイント状況は以下の通り。
岡見健利 +25.9
宮崎和樹 -6.7
矢島亨 -8.1
渋川難波 -11.1
3回戦で上下の差が無くなっただけに優勝へ向けて重要な位置づけとなった4回戦。ここでトップを獲得したのは渋川。3回戦に続いての連勝で一気に首位に躍り出た。
一方でここまで首位だった岡見は初の4着。トータル4位まで落ち込んだ。宮崎、矢島も順位が入れ替わり、3回戦から1半荘を挟んですっかり順位が逆転した。
だが4回戦終了時のポイント状況は以下の通り。着順次第では全員が十分優勝を狙える状況で最終5回戦に突入する。
渋川難波 +18.8
矢島亨 +9.0
宮崎和樹 -6.9
岡見健利 -20.9
5回戦、東場で矢島が一気に走る。東1局に7700、東2局に3900オールと得点を重ねていき、5万点超えのトップで南入。このまま行けば矢島の優勝だが、簡単には終わらないのが麻雀の難しさ。
南1局1本場、渋川が3000-6000のツモアガりで矢島と17400差に詰め寄る。親番1回で十分逆転できる点差だ。さらに南3局1本場では親番の宮崎が矢島から11600を直撃!宮崎もこの親番で得点を稼げば優勝できる位置に来た。
だが宮崎は親番で得点を稼げず。オーラス、点数状況は以下の通り。
矢島亨 53400
渋川難波 37600
宮崎和樹 35000
岡見健利 -6000
岡見は優勝の条件がほぼない。親番の渋川はアガり続けて矢島を上回って5回戦を終了できれば優勝。宮崎は矢島から倍直か三倍満ツモ。
この状況から渋川は矢島から2900、1500は1800と2局連続でアガり、差を6400点差まで詰める。また宮崎の条件も軽くなり、矢島からハネ満直撃か倍満ツモで優勝。
流局を挟んで南4局3本場、ここで矢島がアガりきり5回戦終了。矢島が優勝し、オータムチャンピオンシップ初戴冠と共に協会初となる四冠(日本オープン・雀王・雀竜位・オータムCS)を達成した。
その他タイトル戦の試合結果はこちら
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