2022年10月22日、第39期十段位決定戦の最終3日目の試合が開催された。十段位戦は日本プロ麻雀連盟のタイトル戦。予選を勝ち抜いた4名と前年度の十段位の5名で決定戦が行われる。
十段位決定戦は3日かけて行われ、1日に半荘4回戦の全12回戦のトータルスコアで優勝を争う。競技ルールは連盟公式ルール。ルールの詳細は下記を参照。
決定戦の出場者は以下の5名。
荒正義(現十段位)
近藤久春
浜上文吾
三浦智博
魚谷侑未
2日目終了時のトータルスコアは以下の通り。
三浦智博 +52.9
荒正義 +40.5
魚谷侑未 +16.7
浜上文吾 -34.1
近藤久春 -77.0
3日目は10回戦の終了時、最下位の1名が敗退。残りの4名で11回戦・12回戦を戦い優勝者を決する。
9回戦
9回戦の抜け番は近藤。東1局、三浦の2000-4000でスタート。その後は小さなアガりで場が回り、三浦がトップ目で南入。南場では浜上がアガって三浦との差を詰めるも、南4局に親番魚谷が6000オールで一気にトップ目に。
魚谷は次局も1000オールでさらにリードを広げるも、南4局4本場浜上が2400-4400のツモアガりで魚谷を再逆転。浜上トップで9回戦が終了した。9回戦までのトータルスコアは以下の通り。
三浦智博 +47.7
魚谷侑未 +29.4
荒正義 +14.5
浜上文吾 -15.6
近藤久春 -77.0
10回戦
東1局、親の魚谷が4000オールツモでロケットスタート。だが次局に荒が2000-4000をツモると、そこから荒が流局を挟んで4連続のアガり。魚谷をかわしてトップ目に立つ。
南場では近藤が3000-6000のアガりを見せるも荒をまくるには至らず。オーラスは荒が自力で1000-2000をアガりきって終了。荒がトップを決めた。10回戦終了時までのトータルスコアは以下の通り。近藤久春がここで敗退となった。
荒正義 +41.7
魚谷侑未 +35.8
三浦智博 +26.8
浜上文吾 -15.6
近藤久春 -89.7
11回戦
東1局は流局で静かなスタート。東2局1本場、三浦が3000-6000でますは一歩リード。東3局1本場、魚谷が3900オールツモ。これで魚谷がトップ目に立つ。魚谷は東4局でも2000-3900をアガり、リードを広げる。
南1局、荒が3900オールで2着目に浮上し魚谷との差を詰めるも、魚谷は南2局1本場でも12000を三浦からアガる。これが決定打となり魚谷がトップを獲得。荒が2着に入った。11回戦終了時までのトータルスコアは以下の通り。魚谷と荒の一騎打ちの様相を呈してきた。
魚谷侑未 +70.6
荒正義 +48.3
三浦智博 +9.4
浜上文吾 -39.6
12回戦
東1局、親の荒の1人テンパイで流局のスタート。1本場では魚谷が荒から1600。荒は東2局1本場に三浦から7700。東3局は浜上と荒の2人テンパイで流局。これでわずかながらトータルスコアで荒が首位に立つ。
そこから浜上が怒濤の連荘で5万点超えのトップとなる。その後、なかなか大きなアガりが出ない展開が続く。南場では三浦が連荘し素点を回復。そして南3局4本場、魚谷が700-1300をツモアガり、供託を合わせて荒を2.9ポイントまくってオーラスへ。
南4局、荒の条件は500-1000ツモ、もしくは魚谷から1600直、浜上から3200、三浦から7700というかなり軽い条件。魚谷はノーテンテンパイだとトータルが変わってしまう僅差。
この1局、親番の魚谷がペン7pのドラ2リーチを打つと、これを荒から打ち取って7700。これで荒の条件が倍ツモか魚谷からのハネ直という厳しい条件に。
南4局1本場、荒も食らいつきなんと終盤ハイテイツモで倍満となる条件を満たしたテンパイでリーチ。だがこれをツモれず流局。第39期十段位は魚谷侑未となった。最終結果は以下の通り。
魚谷侑未 +75.2
荒正義 +39.9
三浦智博 -4.3
浜上文吾 -23.1
その他タイトル戦の試合結果はこちら
天鳳6段t-yokoの麻雀ブログでは麻雀に関する記事を毎日更新しています。
この記事が面白いと思っていただけましたら、ぜひフォローをよろしくお願いします!