今週のお題「爆発」
今週のお題は爆発。これほど単純な一般名詞だといろいろなものに結びつけて発想を飛ばすことができます。物理的な爆発は言うに及ばず、感情の爆発や近年におけるSNSの「バズる」といった事象もあるいは爆発と呼べるのではないでしょうか。
その一方で私は爆発と聞いて大学生だった時分を思い出しました。
大学時代、勉強に部活にと明け暮れていましたが、研究室に入ってからは自分の研究だけでなく、教授が研究している内容についての手伝いなどもありまして、正直なところそれまでの大学生活とはまるで一変しました。
はっきりいってあまりに忙しすぎます。実際のところ、最近世間で騒がれている「ブラック研究室」といってもそれほど外れていないだろうくらいには忙しかったように思います。
研究室生活が辛い、辛いと思い続けて、研究室に入って1年目の冬休み。人生で初めて人に八つ当たりをしました。家に持って帰ってきた研究のまとめをしながら祖父と話しているうちに、不意に感情が爆発し、怒りながら哀しみ、涙がとめどなくあふれてきました。
物理的な爆発も感情の爆発も似たようなものですよね。ガス抜きをうまくしておけば爆発しません。それがうまくできませんでした。自分一人で抱え込み「なんとかしなきゃ」の気持ちが強すぎて、ついには爆発の日を迎えたわけです。
経験を通じて思うのは、人に話すことがそのとき足りなかったように思います。そのために家族でも友人でもいいですが、なんでも話せるような人が側に居ることが大切だと痛感しました。
人間というのは「人」の「間」にあるもの。自分一人だけでは「人間」とはいえません。他者との関係の中に自分があることを思い出し、この世界にいるのは自分だけじゃないと外に向かって、自分の中身を解放するように努めれば爆発せずに済むのではないかと思うばかりです。
先週のお題
それでは。