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Mリーガー解説!「麻雀サイボーグ」小林剛

小林剛プロ。
U-NEXTパイレーツ所属のMリーガーだ。

Mリーガーのなかでは唯一の麻将連合-μ-に所属のプロで、自団体の最高タイトルである将王を3期獲得している。麻将連合のエースといえる存在である。

小林がMリーガーになるまでの道のりを振り返ってみよう。

基本プロフィール

生年月日:1976年2月12日
出身地:東京都八王子市
血液型:AB型
学歴:東京理科大学中退

麻雀との出会い

子どもの頃の小林

1976年に東京八王子で生まれた小林。子どもの頃は無気力で冷めた感じだったようで、先生に「もっと元気にやれ」と怒られることもあったという。

中学校では柔道部に所属していた。それほど強いわけではなかったが、相手の知らない技をかけて倒すという戦法をとっており、頭を使うデジタルの片鱗のようなものが見える。

高校でも柔道部に入ったが、麻雀を友人から教えてもらってからは麻雀に没頭するようになり、柔道部にも顔を出さなくなるほどハマっていった。

数学が得意だった小林は、麻雀を確率のゲームだと最初から捉えてメキメキと上達。高校を卒業する頃には友人達の中で1,2を争うほどの腕前になっていた。

またこの頃からデジタル的な考え方は身についており、「今日はツイてない」と言い出す友人を「関係ないのにな」と冷めた目で見つめていたという。

プロ入りのきっかけ

東京理科大学に入学した小林。大学時代は麻雀店でアルバイト。その麻雀店では最高位戦日本プロ麻雀協会(当時は日本麻雀最高位戦)のAリーグも開催されていた。

競技麻雀の世界を目の当たりにし「この世界は面白そうだな」とプロ入りを目指し、アマチュア枠で發王戦や王位戦にも出場するようになった。

最高位戦では当時、プロテストは奨励会と呼ばれる勉強会に1年間通わなければ受験できない制度だった。

大学2年生の1年間ほとんど大学に行かず麻雀の勉強に費やした小林は見事プロテストに合格。1996年に最高位戦の21期生として入会した。また、プロになったことで大学は中退した。

プロ入り後の活躍

麻将連合への移籍

プロ入りした同年、最高位戦内では分裂騒動が起こっていた。

当時同団体の代表を務めていた井出洋介(現・麻将連合GM)。井出は最高位戦を発展させようと様々な企画を出していたが、それが思うように進まなかった。

当時の麻雀のプロ団体というのは、会費をプロの側が出してリーグ戦を打っているだけで、麻雀プロとしての仕事はほとんど無かった。

井出はその現状を打破し、麻雀プロが職業として認められるだけの団体を作ろうと考えたのだ。そして1997年に新団体となる麻将連合(当時は麻雀連合)を立ち上げた。

まだ入会1年目だった小林は、正直なところなんとなくではあったが麻将連合に移籍した。

最初の1年目だけは最高位戦と麻将連合に同時登録が認められていたことも背中を押したという。

移籍後の活躍

小林は若手のうちから頭角を現し始め、23歳の頃にはモンドTVに若手の有望株として出場するようになっていた。このときの大会で二階堂亜樹も勝ち上がってきていたという。

2003年、26歳で第三回野口恭一郎賞を受賞。野口恭一郎賞は現在は存在せず、竹書房を作った野口恭一郎という人が若手を発掘する目的で作ったタイトル戦。

麻雀のリーグ戦だけでなく、筆記やマナーの審査も行われたというから驚きである。

そして2005年に将王戦優勝で自団体のトップの称号である将王の第3期を獲得した。

天鳳名人戦

ただ、将王を戴冠してからの数年間は、もう衰えていくだけとモチベーションが下がっていた時期があった。そんな中でも第7期、9期の将王を取っているのだが。

そんな頃、ネット麻雀の「天鳳」で「天鳳名人戦」という大会が麻雀スリアロチャンネルで生配信されることになった。

2011年に行われた第1回天鳳名人戦の対局者の中に、ASAPINとマーク2というふたりの天鳳位がいた。

天鳳ルールでの打ちスジというのは通常のプロの麻雀とは全く違う。小林は2人からよく鳴いて粘るなという印象を受け、新たな刺激を貰った。

再び向上心が湧き上がり、淡泊で雑な麻雀ではなくこういう麻雀を打たなければ、と初心に返って、第1回天鳳名人戦では初代名人位を獲得。翌年も優勝し、連覇した。

その後の活躍

その後、2014年には麻雀最強戦の新鋭代表決定戦で優勝。ファイナル16人に選ばれる。最終日に勝ち上がり決勝まで進むものの、藤田晋に敗れ3位に終わる。

ただ、ここで藤田晋が優勝したことで麻雀界に大きく支援を進めるようになる。また小林自身も藤田と親交ができ、その縁でRTDリーグへの出場もするようになる。

そして2018年にU-NEXTパイレーツから1位指名を受けてMリーガーとなる。デジタルな雀風がチームカラーのパイレーツ。小林を獲得したのは当然の流れともいえよう。

Mリーガーに選ばれた同年にはRTDリーグ2018で優勝。2021年には第19期となる4度目の将王を獲得。全く色褪せることのない活躍を見せている。

Mリーグでの活躍

Mリーグでは初年度のMリーグ2018では個人スコアが21人中の15位と今ひとつ振るわなかったが、2019は29人中の7位、2020では30人中の3位と見事にMリーグに適応。パイレーツのエースとして活躍を見せている。

2019シーズンの後半には「1日1ゴー」と呼ばれるほど毎日のように試合に出場。チームはセミファイナルに6位通過、ファイナルを4位通過とギリギリで通過。

ファイナルで大まくりを見せて、見事パイレーツの優勝を勝ち取った。

また、小林の成績で特筆すべきは4着回避率の高さだ。これは2018シーズンから常に良く、2020シーズンでは回避率1位のタイトルも獲得した。この安定感の高さが小林剛の成績に結びついている。

2021シーズンではチーム内最多となる29半荘に登板。+154.1ポイントで32人中10位の安定した成績を残している。

個人成績

2018シーズン

レギュラーシーズン:-115.6

チーム成績

レギュラーシーズン:5位敗退

2019シーズン

レギュラーシーズン:+211.0
セミファイナル:-17.0
ファイナル:+46.9

チーム成績

レギュラーシーズン:6位
セミファイナル:4位
ファイナル:優勝

2020シーズン

レギュラーシーズン:+337.5

チーム成績

レギュラーシーズン:7位敗退

2021シーズン

レギュラーシーズン:+154.1
セミファイナル:+188.6

チーム成績

レギュラーシーズン:1位
セミファイナル:6位敗退

チームメイト

瑞原明奈

天鳳で、女流では最高となる9段まで上り詰めた実績を持つ。2児の母として、家庭も支える。

鈴木優

最高位戦に入会した後、一度プロを辞めたものの、もう一度入会。2021年に最高位を獲得した苦労人のプロ。

アマチュアのころ、2007、2008と麻雀最強戦の本戦に2年連続で出場するという快挙を成し遂げ「最強戦の申し子」と呼ばれている。

仲林圭

2008年にプロ入り後、2012年には雀竜位を獲得。2022年には發王位を獲得するなど、日本プロ麻雀協会所属の麻雀プロ。

同じMリーガーのKADOKAWAサクラナイツ・堀、渋川の両名と親交が深い。

小林の雀風

守備力の高い鳴き麻雀

その打ちスジは極めてデジタル。鳴きを多用して、早くアガることを意識したスタイルだ。役牌が出たら1枚目から仕掛けるし、鳴いてアガりやすくなるものは大体仕掛けるとの話。

ただバンバン仕掛けているだけだと、普通は手牌が短くなったことによる守備力の低下で放銃が増えそうなものである。しかし、小林剛プロは鳴いても守備力が落ちない。

相手の手をきっちり読んで、鳴いた後の手牌からでも振込まない自信があるからこそできる戦術といえるだろう。

またアガりの局が増えれば、結果的に放銃や失点を減らせるわけだから、攻守兼用の戦術である。

特に2020シーズンは小林プロらしさが出まくった1年といえる。アガり率が全Mリーガーのなかでもぶっちぎりでトップ。

そしてアガりまくった結果、放銃も減り、順調にポイントを積み上げた結果の3位というわけだ。

強靱なメンタル

ただ小林の最大の特長は打ち方というよりはその精神性にあると考える。

以前、Mリーグの小林プロ特集の時にも発言していたが、「麻雀は損得だけでやる。」という言葉が私のなかに非常に印象的であった。

「アガりたい、怖い、そういうことではなくて、自分にとって最も得な一打を選択する」ということを仰っていた。

感情的に嫌がったり、怖いと考えたりということが一切なくて、ただ目の前の状況にだけ対応する。


小林プロの「おしえてパイレーツ!」というYouTube番組でやられていた自戦解説を見たのだが、Mリーグで白鳥プロの四暗刻に打ち込んだときの半荘を取り上げていた。

普通は四暗刻に打ち込んだら、少しは気にしそうなものだが、あの手牌からではどうやっても打つから、と気にしていなかった。

むしろその後に打ち込んだ1000点は避けられた放銃だった、と悔やんでいたのが非常に印象的だった。

要するに麻雀に表れる、人間のメンタルな部分をなるべく減らそうということで非常に参考になる。

やはり麻雀というゲームは偶然性が高いので、簡単にメンタルが崩れやすい。小林プロはどんなことが起こっても揺るがない精神を持っている。

このメンタルの強さが成績を残せている一番の要因かもしれない。

麻雀サイボーグ 小林剛プロ。揺るがない精神でUNEXTパイレーツの優勝に貢献して欲しい。

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