麻雀はルールが難しいのはもちろんですが、専門用語が多いというのも初心者が取っつきにくい理由の一つになっています。
私自身、もう麻雀を打っている歴だけで言えば15年くらいになると思いますが、それでも時たま「これどういう意味の言葉だっけ?」という用語が出てくることがあります…。
本記事では初心者向けから上級者向けまで麻雀用語について解説していきます。ブログ内で分からない用語があるときは、このページを一度ご覧になっていただければと思います。
それでは記事の方をどうぞ。
- ゲーム中の人の呼び方
- 鳴きに関する用語
- 牌に関する用語
- 牌のそろえ方に関する用語
- 麻雀の場に関する用語
- ゲーム単位の用語
- 流局に関する用語
- リーチに関する用語
- テンパイに関する用語
- 和了に関する用語
- ドラに関する用語
- 役に関する用語
- その他
ゲーム中の人の呼び方
上家(カミチャ)
自分から見て、左側に座っている人のことです。
下記の画像でいえば、赤枠で囲まれた手牌を持っている人を指します。
上家の人からはポン、カン、チー、いずれも行うことができます。
特にチーは上家の人からしかできないので、注意しましょう。
下家(シモチャ)
自分から見て、右側に座っている人のことです。
下記の画像でいえば、赤枠で囲まれた手牌を持っている人を指します。
対面(トイメン)
自分から見て、反対側に座っている人のことです。
下記の画像でいえば、赤枠で囲まれた手牌を持っている人を指します。
起親(チーチャ)
麻雀は4人で行うゲームです。4人のうち1人が親、3人が子をつとめます。
局が進むたびにその親を交代しながらゲームを進めていきます。
起親(チーチャ)というのはゲームの始まりに親である人のことを指します。
つまり東1局で親だった人のことです。
起親の人のところにはこういった起親マークと呼ばれるプレートを置き、どの人からゲームが始まったかを分かるようにしておきます。こうすることで誰まで親が回ったときにゲーム終了か分かりやすくなります。
ラス親
麻雀は親が1人、子が3人でゲームを進めていきます。
親を交代しながらゲームを進めるわけですが、ゲームの最後の局(=オーラス)で親を行う人のことをラス親(=オーラスの親)と呼びます。
鳴きに関する用語
チー
後1枚そろえば順子になるという状態(=ターツ)で、その他の人から残り1枚が切られたとき、その牌をもらい順子を完成させることができます。これを「チー」と呼びます。
例えば上記の画像では自分の手牌にピンズの4と5を持っています。
ここにピンズの3か6を引いてくれば順子が完成します。
このとき、左隣の人からピンズの6が出ました。これに対して「チー」と宣言します。
するとこの6pをもらって順子を作ることができます。
チーして作った順子は手牌の横にさらし、他の人に鳴いたことが分かるようにします。
ポンのときは鳴いた人のいる方向によって、横にする牌の向きを変えていましたが、チーの場合は左隣の人からしかできないため、常にもらった牌を左側に横向きにしてさらすようにします。
チーは他の人の牌をもらって順子を作るので非常に便利ですが、左隣の人からしか行うことができません。他の2人からはチーできないので注意しましょう。
ポン
自分の手牌に同じ牌が2枚(=トイツ)あるときに、他の人が切った牌をもらって同じ牌3枚をそろえることを「ポン」といいます。
例えば上記の画像では、自分がピンズの2を持っていました。そこに他の人からピンズの2が切られました。
ここで「ポン」と発声します。そうするとピンズの2をもらって、3枚組をそろえることができます。この3枚は他の人の見えるように手牌の横に出します。
このポンが誰からしたか分かるように、牌の向きを横向きにします。
・下家から鳴いたとき
・上家から鳴いたとき
・対面から鳴いたとき
鳴いた人のいる方向の牌を横向きにすると覚えておけば問題ないです。
カン
自分の手牌に4枚同じ種類の牌をそろえたとき、「カン」を宣言することができます。
「カン」には暗槓(アンカン)と明槓(ミンカン)の2種類があります。
暗槓(アンカン)
暗槓は4枚全てを自分が引いてきた牌のみでそろえたときにできます。自分のツモ番でのみ宣言できます。
暗槓を行う場合の手順としては
1.自分のツモを行う。
2.「カン」と発声する。
3.手牌からカンの対象となる牌4枚を相手に見せる。
4.嶺上牌から牌を1枚引く。
5.カンドラの表示牌を開く。
6.1枚捨てる。
となります。
相手にさらす4枚については真ん中の2枚だけを表向きにして、残り2枚を牌の背を向けておくのが一般的なマナーです。
明槓(ミンカン)
明槓(ミンカン)はさらに大明槓と小明槓に分けられます。
大明槓
大明槓は、手牌に暗刻がある際に、他の人から鳴いてカンする場合のことを指します。
大明槓を行う場合の手順としては、
1.大明槓の対象となる牌が他の人から捨てられる。
2.「カン」と発声する。
3.手牌からカンの対象になる牌を見せる。
4.河に捨てられた牌を持ってきて、元の暗刻の牌と合わせて手牌の横にさらす。
5.嶺上牌から牌を1枚引いてくる。
6.1枚捨てる。
7.カンドラの表示牌を開く。
となります。
基本的に暗槓と同じですが、「カンドラの表示牌を開く。」と「1枚捨てる」の順番がそれぞれで逆なので気をつけましょう。
誰から牌を鳴いたか分かるように、牌の一つを横向きにします。
・下家から鳴いたとき
・上家から鳴いたとき
・対面から鳴いたとき
鳴いた人のいる方向の牌を横向きにすると覚えておけば問題ないです。
小明槓
小明槓は、手牌に明刻(=ポンした牌)がある際に、自分がツモをした牌を追加して行います。加カンとも呼ばれます。
小明槓を行う手順としては、
1.自分の手番で、カンの対象牌を引く
2.「カン」と発声する
3.既にさらされている明刻に、手牌の牌を重ねる
4.嶺上牌から牌を1枚引く
5.1枚捨てる
6.カンドラの表示牌を開く
となります。
「カンドラの表示牌を開く。」と「1枚捨てる」の順番は大明槓と同じです。
小明槓の場合はポンした牌の上に重ねてさらすようにします。
上記は対面からポンした後に加カンした場合です。
対面からポンしたとき、真ん中の牌が横を向いています。その上にもう1枚横に重ねて置く形です。
牌に関する用語
数牌(スウハイ)
麻雀牌の中でも数字が書かれている牌のことを総称して数牌(スウハイ)と呼びます。
つまり、マンズの1~9、ピンズの1~9、ソーズの1~9、計27種類の牌を総称したものです。
これら以外の7種類の牌を「字牌」と呼びます。
マンズ
対応する数字が漢字で書かれており、万の旧字体である萬をその下につけています。昔のお金をイメージしたデザインらしいです。
ピンズ
貨幣をイメージした丸を描いてあります。これも丸の数がそのまま数字の数に対応しています。
ソーズ
1だけが特殊でクジャクが描かれています。他は緑色の棒のが描かれており、棒の数が数字の数に対応しています。モチーフは竹串だそうです。
字牌(ジハイ)
麻雀牌のうち、字が書かれている牌を総称して字牌(ジハイ)と呼びます。
つまり、東、南、西、北、白、発、中の7種類の牌の総称です。
字牌以外の数で表される牌のことを数牌(スウハイ)と呼びます。
字牌は数牌とは違い、順子を作ることができず、常に暗刻でのみ使えるため、使いどころは難しいですが高い手を作るときにはよく使われます。
牌の読み方
数牌
1→イー、2→リャン、3→サン、4→スー、5→ウー、6→ロー、7→チー、8→パー、9→チュー(キューということもあります。)と呼びます。
これらの数字の後ろにマンズの場合は「~マン」、ピンズは「~ピン」、ソーズは「~ソー」とつけて牌を呼称します。
例えばマンズの1の牌なら「イーマン」、ピンズの8の牌なら「パーピン」となります。
字牌
「東」→トン、「南」→ナン、「西」→シャー、「北」→ペー
「白」→ハク、「発」→ハツ、「中」→チュン と呼びます。
ちなみに字牌については方角の東西南北(トウザイナンボク)と違って、東南西北(トンナンシャーペー)という順番で呼ぶのが普通です。
麻雀では4人のプレイヤーにそれぞれ東、南、西、北を割り当ててゲームをします。
風牌(カゼハイ)
字牌のうち、特に東、南、西、北のことを取り上げて「風牌(カゼハイ)」と呼びます。
麻雀においてドラを決める際、風牌がドラになったときは風牌の中での順序でドラが決まります。
東→南→西→北→東・・という順序です。したがって、ドラ表示牌が東のときは南がドラに、南のときは西がドラに、西のときは北がドラに、北のときは東がドラになります。
風牌の中で完結していることに注意しましょう。
三元牌(サンゲンパイ)
麻雀牌の字牌の中でも白、発、中を取り上げて、特に三元牌と呼びます。
三元牌の正式名称はそれぞれ、
白→白板(パイパン)
発→緑発(リューファ)
中→紅中(フォンチュン)
となります。
白、発、中というのはそれを略した呼び方ですが、そちらが一般的に用いられています。
麻雀においてドラを決める際、三元牌がドラになったときは三元牌の中での順序でドラが決まります。
白→発→中→白→・・という順序です。したがって、ドラ表示牌が白のときは発がドラに、発のときは中がドラに、中のときは白がドラになります。
三元牌の中で完結していることに注意しましょう。
么九牌(ヤオチュウハイ)
麻雀牌の中で1・9牌と字牌をまとめて么九牌(ヤオチュウハイ)と呼びます。
つまり、数牌では1マン、9マン、1ピン、9ピン、1ソー、9ソーの6種類、及び字牌の東、南、西、北、白、発、中の7種類、計13種類の牌の総称です。
么九牌を使った役としては、混全帯么九(チャンタ)や純全帯么九(ジュンチャン)、混老頭(ホンロートー)、清老頭 (チンロウトウ)などがあります。
チャンタやジュンチャンは漢字を見ると、么九という字が使われており么九牌を使った役ということがよく分かります。
またホンロートーやチンロウトウは么九牌の中でも特に老頭牌(ロウトウハイ)を使用した役ということでこのように呼ばれるわけです。
また、これら么九牌を1枚ずつ集めた役がかの有名な国士無双です。
役満の中ではまだ狙いやすい部類ですので、手牌が么九牌だらけのときは狙ってみてはいかがでしょうか。
中張牌(チュウチャンパイ)
中張牌(チュウチャンパイ)とは数牌のうち、2~8牌のことを指して呼ぶ呼び方です。
つまり上記のように、マンズの2~8、ピンズの2~8、ソーズの2~8を総称した言い方です。
中張牌を使った代表的な役としてタンヤオが挙げられます。これは手牌が中張牌のみで構成されているときに成立する役で、非常に頻出の役です。
鳴いても成立する役で、使いどころも多いので良く覚えておきましょう。
ちなみにタンヤオは漢字で書くと「断么九」となります。么九は么九牌(ヤオチューハイ)のヤオであり、つまり「1・9・字牌を断った」ということで中張牌のことを表しているわけです。
老頭牌(ロウトウハイ)
数牌の中でも特に1・9牌のことを指してこう呼びます。
つまり上記の1マン、9マン、1ピン、9ピン、1ソー、9ソーの6種類の牌のことを指します。
2翻役に混老頭(ホンロウトウ)、役満に清老頭(チンロウトウ)という役がありますが、これらも老頭牌を使った役のためこのように名付けられているわけです。
尖張牌(センチャンパイ)
尖張牌(センチャンパイ)は麻雀牌のうち数牌について、さらに区別するときに用いる呼び名です。
数牌の3・7牌のことを指してこう呼びます。
つまり上記の6種類(3マン、7マン、3ピン、7ピン、3ソー、7ソー)のことを尖張牌(センチャンパイ)と呼ぶわけです。
これらの牌は麻雀において順子を作る際に非常に重要になります。
麻雀における順子は123、234、345、456、567、678、789の7種類です。
これら7種類のうち、456以外の6種類は全て3か7が入っていることが分かるかと思います。
このように麻雀の基本的な手組に必要なため、このように他の牌と区別して呼ばれることがあるわけです。
多牌(ターハイ)
麻雀は手牌を13枚(ツモして捨てるまでの間だけ14枚)で行うゲームですが、13枚より手牌が多くなってしまうことを多牌(ターハイ)といいます。
多牌は反則なので、発覚の時点で罰が与えられます。
1番よくあるのは、発覚の時点でマンガン分の罰符を支払うことです。
つまり、子のとき多牌をすれば親に4000点、子に2000点の支払い。親のときであれば全員に4000点の支払いということです。
他にはアガり放棄(その局の間、ロンをすることができない)などの場合もあります。
事前にルールは確認しておきましょう。
多牌になるケースとして、よくあるのが親のときに間違ってもう1枚引いてしまい、15枚でゲームを始めてしまうパターン。あとは、他のことに意識をさいていての捨て忘れですね。
うっかりしていると時々やってしまいますので、ゲームに没入するだけでなくときには牌の枚数にも意識を向けてみましょう。
少牌(ショウハイ)
麻雀は手牌を13枚(ツモして捨てるまでの間だけ14枚)で行うゲームですが、13枚より手牌が少なくなってしまうことを少牌(ショウハイ)といいます。
少牌は反則なので、発覚の時点で罰が与えられます。
少牌が発覚した場合、一般にはアガり放棄(その局の間、ロンができない)になります。
罰に関しては、その場の取り決めによって異なりますので事前に確認しておきましょう。
理牌(リーパイ)
麻雀牌を同じ種類の牌や順番通りに並べ替えることです。
並べ替えずにプレイするのは自由です。ただ、自分にとって分かりやすいように並べ替えることで、ミスやカン違いを減らすことができます。
また、自分がアガった際に他の人に自分の手牌を見せるときには、自分がキチンとアガっていることが分かりやすいように理牌するようにしましょう。
理牌前
理牌後
生牌(ションパイ)
生牌(ションパイ)というのは自分の目から見て4枚とも見えていない牌のことです。
生牌は守備のときに用いることができます。
例えば、こんなとき。
上家の仕掛けはトイトイに見えます。トイトイは待ち牌がシャンポンの形となり読みにくいです。
ここで一つ考えてみましょう。場に出ていない牌というのは、終盤になるほど誰かが持っている可能性が高くなります。
特にトイトイの場合は鳴ける牌はポンで鳴きますから、それ以外の場にまだ出ていない牌が最終的な待ちになる可能性が高いといえます。
したがって振り込みを避けにくいトイトイも、生牌を警戒して切らないようにするとアタる可能性を下げられる、というわけです。
トイトイに限らず、終盤になってもまだ場に出ていない牌は、やはりアタり牌になる可能性が高いため、場に何枚出ているかは意識してみましょう。
ラス牌
ラス牌とは同じ種類の牌の4枚目の牌のことです。
ラス牌が待ち牌になってしまうと、残り1枚しかアガり牌がないのでアガれる可能性は非常に低いです。
しかし、それを逆手に取る戦術も存在します。
例えばこのリーチ。
待ち牌の南はあと1枚しかありません。しかし、この4枚目となる南は通常かなり安全牌です。2枚切れの字牌はほぼアタることがありません。
したがってリーチがかかっている状況でも完全にオリている相手以外からはほぼノーケアで出てきます。出アガリを相当狙いやすいわけです。
相手に強気に来られると困りますが、状況によって有効な戦術の一つです。点数状況に応じて使い分けましょう。
ちなみにこの残り1枚を狙った単騎待ちを地獄単騎待ちと呼びます。
牌のそろえ方に関する用語
頭(アタマ)
麻雀というのは4つのメンツと1つの頭を手牌に集めることでアガりとなるゲームです。
このうち頭とは同じ牌を2枚集めたものです。
同じ牌であれば数牌でも字牌でも構いません。
対子と形は一緒ですが、最終的なアガりの手牌の中における対子を特に頭と呼びます。また、頭は雀頭(ジャントウ)と呼ばれることもあります。
槓子(カンツ)
槓子(カンツ)は4枚同じ種類の牌をそろえたメンツのことです。
数牌、字牌に関わらず、同じ牌を4枚そろえればOKです。
ただし槓子の場合は「カン」と宣言することで初めてメンツとして扱われます。
手牌に4枚同じ種類の牌があるときに「カン」と宣言します。
そのとき、その4枚を手牌の横にさらしてください。これにより1つのメンツとして認められます。
もちろん、カンせずに暗刻と残り1枚を別のメンツに使うということも可能なので、カンするかどうかはよく考えましょう。
刻子(コーツ)
同じ牌を3枚そろえた状態のことを刻子(コーツ)と呼びます。
これらは順子と同じようにメンツの1つとして扱うことができます。
刻子(コーツ)にもそろえ方によって2種類に呼び分けられます。
暗刻(アンコ)
自分で引いてきて3枚そろえた場合は暗刻(アンコ)と呼びます。
明刻(ミンコ)
他の人から鳴いて3枚そろえた場合は明刻(ミンコ)と呼びます。
暗刻をそろえた役として、2翻役の三暗刻、役満の四暗刻があります。
塔子(ターツ)
塔子(ターツ)とはあと1枚そろえば順子(シュンツ)になる形のことをいいます。
例えばターツとしては上記のような形が考えられます。
1つめは7マンと9マンのターツです。これは8マンを引くと789という連続した数字の並びになり、シュンツとして扱うことができるようになるわけです。
同様に、2つめは4ピンか7ピン、3つめは3ソーを引くと連続した数字の並びとなり
シュンツになります。こういった数牌の形をターツと呼びます。
またターツの形はさらに区別して呼ばれることが多いです。
両面塔子(リャンメンターツ)
上記のように連続した数字の並びであり、2種類の牌(上記の例だと4ピンか7ピン)でシュンツになるターツのことを両面塔子(リャンメンターツ)と呼びます。
辺張塔子(ペンチャンターツ)
上記のように連続した数字の並びであり、1・9牌が含まれるものを辺張塔子(ペンチャンターツ)といいます。
嵌張塔子(カンチャンターツ)
上記のように1個飛びの数字の並びであり、その間の数牌(今回だと8マン)を引くとシュンツになるものを嵌張塔子(カンチャンターツ)といいます。
対子(トイツ)
同じ牌が2枚ある状態のことを対子(トイツ)といいます。
上記のように数牌、字牌どちらの場合でも同じ牌が2枚であれば対子と呼びます。
ここにもう1枚同じ牌を引いてきて3枚同じ牌がそろったときは刻子(コーツ)と呼び、メンツの1つとして扱うことができます。
順子(シュンツ)
麻雀は4メンツ1雀頭を作るゲームです。
そのうちメンツの作り方の種類の一つを順子(シュンツ)といいます。
順子とは上記のように数牌の並びで構成されるものです。
3つの連続する数牌の並びのことを順子といい、メンツの1つとして扱うことができます。
マンズ、ピンズ、ソーズ、どの数牌でも順子として扱うことができますが、混ぜて使うことはできません。
例えば上記のようにピンズの4、ピンズの5、ソーズの6と集めると数字としては連続していますが、順子としては扱いません。
ピンズならピンズ、ソーズならソーズの中で連続している必要があります。
また、9から1に数字をつなげることはできません。
ですからこういう形だと順子にはなりません。
面子(メンツ)
麻雀では手牌に4メンツと1つの頭を揃えることでアガることができます。
メンツとは3枚1組の牌の集まりのことを指します。
メンツは全く同じ種類の牌を3枚揃えるか、数牌を連続した状態で揃えるか、の2種類があります。
同じ種類の牌を3枚揃えたものは刻子(コーツ)と呼びます。
数牌を連続した状態で揃えたものは順子(シュンツ)と呼びます。
これらを総称してメンツと呼ぶわけです。
また槓子(カンツ)と呼ばれる、同じ牌を4枚揃えたものも、「カン」を宣言することでメンツとして扱うことができます。
麻雀の場に関する用語
河(カワ)
麻雀というゲームは配牌から1枚引いて、1枚捨てるという操作を繰り返してアガりを目指すゲームです。
その1枚を捨てる場所のことを「河」といいます。
画像で言うとこの赤枠で囲んだ真ん中の部分ですね。
4人それぞれが自分の捨てた牌が分かるように、自分の前に分けて捨てていきます。
基本的に河は1段6枚で3段という形で捨てるようにするのが普通です。
山(ヤマ)
麻雀というゲームは配牌から1枚引いて、1枚捨てるという操作を繰り返してアガりを目指すゲームです。
その牌を引いてくる場所のことを「山」といいます。
画像で言うとこの部分ですね。
麻雀では局が始まる前に麻雀牌を積み上げます。それを「山」と呼ぶわけです。
その山から配牌をもらい、4人それぞれが順番に牌を引いて捨てるということを繰り返してゲームが進行します。
王牌(ワンパイ)
王牌(ワンパイ)とは7枚2段の14枚の牌のことを指します。
ワンパイはツモ山として使うことはできません。なので流局の際も、ワンパイ以外の牌を引ききった時点で成立します。
ワンパイは上記の画像でいえば、赤枠で囲まれた部分です。
ワンパイは
1.ドラ表示牌
2.裏ドラ表示牌
3.カンドラ表示牌
4.リンシャン牌
で構成されています。
ドラ表示牌
その局中のドラを示している牌です。上記の画像でいう、赤枠内の7sです。
裏ドラ表示牌
ドラの下段にある牌のことです。リーチしてアガった場合のみ見ることができ、その牌もドラ表示牌として扱います。
カンドラ表示牌
カンをした場合、ドラ表示牌の横の牌をめくり、それを追加のドラ表示牌として扱います。それをカンドラ表示牌と呼びます。
リーチしてアガった場合、カンドラ表示牌の下の牌も裏ドラ表示牌として見ることができます。
リンシャン牌
カンをした場合に、足りなくなった手牌を補充するため、リンシャン牌を1枚引きます。その場合、ワンパイは常に14枚になるようにするため、ハイテイがずれます。
ハイテイ牌とは最後に引くツモ牌のことです。
ワンパイは14枚残すので、その1個前の牌です。上記の青矢印の牌です。
リンシャン牌を引いた場合は、ワンパイが14枚になるように補充するため、もともとのハイテイ牌をワンパイとして扱い、その1個前の牌を新たにハイテイ牌と考えます。
この点は慣れていないとよく忘れるので注意しましょう。
ゲーム単位の用語
局、場、東風戦、半荘戦、一荘戦
麻雀のゲームの区切りのことを指します。ボクシングでいう「ラウンド」やバスケットボールでいう「ピリオド」などにあたるでしょうか。
局は、その局の中で誰かがアガるか、誰もアガれずに流局するまで続けられます。
局は4回行うことで「場」となります。場はさらに東場、南場、西場、北場と4つあります。
このうち、東場のみを行うのが「東風戦」、東場と南場を行うものが「半荘戦」、東場から北場まで全てを行うのが「一荘戦」です。
もともと麻雀は一荘戦でやるものだったそうですが、それが長すぎるということで半荘戦が生み出されました。そして近年になり、さらに短いゲームである東風戦が生まれたました。
一荘戦を知らない人からするとなぜ「半荘戦」と呼ぶのか不思議だった方もいらっしゃると思いますが、もともと一荘戦があったからというわけです。
オーラス
麻雀というゲームは事前に決められた局数を行い、その中で誰が得点を稼げたかを競うゲームです。
事前に決められたルールの中で最後に行う局を指して「オーラス」といいます。
例えば東風戦の場合、東場の1局から4局まで行います。このときの東4局のことをオーラスというわけです。
ラス前
オーラスの1局前のことをラス前といいます。
オーラスは最終局なので、順位を決める最後の局ということで非常に重要です。
ただオーラスで順位を決定づけるアガりをするためにはその前の局である程度相手との点差を縮めておく必要があります。そのためオーラスの1局前を「ラス前」と読んで重要視することがあるわけです。
南入・西入・北入
麻雀で最終局の段階で、事前に決められた点数を誰も超えていなかった場合に行う延長戦のことです。例えば、天鳳の場合、全員が3万点以下の場合、これが起こります。
東風戦で最終局が終わった時点で誰も3万点に達していなかった場合、東場が終わった後、そのまま南場に入ります。
この南場に入る、というのを略して南入というわけです。
その後も3万点に到達しない限り、ゲームを続けることになるので、南場でもまだ終わらなければ西場、北場と移っていき、それぞれ西入、北入と呼ぶわけです。
北場が終わっても3万点を超える人がいなかった場合は、そこでゲームを終了とし、点数順に順位をつけます。
ただし、この南入・西入・北入のルールを採用せず、最終局が終わったら何点であっても終了して点数順に順位をつける、という場合もあるので事前に話し合って取り決めておきましょう。
流局に関する用語
流局
流局とは、アガりが出ずに局が終了する場合のことをいいます。
最も基本的な流局は、山を最後の牌まで引ききった時点でまだ4人ともにアガりが出ていなかった場合です。
この場合は全員手を相手に見せて、テンパイしている人にテンパイしていない人から規定の点数を支払います。
・全員がテンパイもしくはノーテンのとき→点数移動なし
・1人だけテンパイ→他の3人がテンパイしている人に1000点ずつ払う。
・2人テンパイ→テンパイしていない2人は1500点ずつ払う。テンパイしている2人が1500点ずつもらう。
・3人テンパイ→テンパイしていない人はテンパイしている3人に1000点ずつ払う。
最後までアガりが出なかったケースだけでなく、局の途中で流局するケースもあります。局の途中での流局は主に下記の5つです。
九種九牌(キュウシュキュウハイ)
四風連打(スーフーレンダ)
四槓流れ(スーカンナガレ)
三家和(サンチャホー)
四家立直(スーチャリーチ)
九種九牌(キュウシュキュウハイ)
配牌の時点で手牌に么九牌(=1・9・字牌)が9種類以上かつ、9枚以上ある場合に
九種九牌と宣言することで流局することができる、というルールです。
配牌というのは第1ツモをして、第1打を切る前の14枚の手牌の状態のことです。
例えば、第1ツモを引いた時点でこのような手牌だったとしましょう。
上記の場合であれば9種類かつ、9枚の么九牌があるので九種九牌を宣言して流局とできます。
しかし、9牌あったとしても9種類以上でなければ成立しません。
この場合、么九牌の数は9枚ですが、牌の種類は8種類です。この場合は9種ないため
九種九牌とはなりません。
また自分のツモ番が来る前に他の人が鳴いていた場合は九種九牌を宣言することはできませんので注意しましょう。
九種九牌後も連荘するルールもあれば、九種九牌で親が流れるルールもあります。
連荘するルールを採用するケースが多いですが、事前に確認しておきましょう。
四家立直(スーチャリーチ)
1局のうちに4人全員がリーチをかけた場合、途中流局とするルールを四家立直(スーチャリーチ)と呼びます。
4人目のリーチ宣言牌がロンされなかった場合、その時点で途中流局となります。
4人目のリーチ宣言牌がロンの場合は、ロンが優先され四家立直になりません。
四家立直を採用しない場合もあるため、事前に取り決めておきましょう。
四家立直を採用する場合でも、親が流れるかどうかは特に決まりがないので話し合っておきましょう。
四風連打(スーフーレンダ)
4人ともが第1打に同じ風牌を切った場合に流局する、というルールです。
風牌というのは東・南・西・北の4種の牌の総称です。白・発・中の三元牌では成立しないので注意してください。
例えば、1巡目に1人目:東、2人目:東、3人目:東、4人目:東と切られたら流局ということです。
ただし、その1巡目の間に鳴きが入った場合は成立しませんので注意してください。
四風連打が成立した場合、一般的には、親はそのまま続行というルールが多いようです。ただそうでない場合もあるので、事前に取り決めておきましょう。
またダブルリーチをしている場合でも四風連打になればそちらが優先されて流局になります。
三家和(サンチャーホー)
3人同時に同じ牌をロンした場合、途中流局とするルールです。
ただしこれを採用せず3人ともアガれる、トリプルロンというルールもありますので事前に取り決めておきましょう。
同時にロンを宣言した場合に頭ハネのルールを適用し和了者は1人とする、という場合もあります。
四槓流れ(スーカンナガレ)
2人以上でカンを合計4回した場合、途中流局となるルールです。
2人以上なので3人や4人で合計4回カンをしている場合でも流局になります。
ただし、4回目のカンと同時にチャンカンが成立した場合はチャンカンが優先されます。
1人だけで4回カンをすることは可能です。1人でカンを4回をした場合は、四槓子(スーカンツ)という役満になります。
ただし、1人で4回カンが行われた後のカンについては、
a.5回目のカンはできない
b.5回目のカンが宣言された時点で流局
など、ルールによって異なりますので注意してください。
カンが4回でなぜ途中流局になるかというと、嶺上牌(リンシャンパイ)が足りなくなるからです。嶺上牌とはカンのときに山から補充してくる牌のことですが、もともと4枚しかないのです。
また、四槓流れで途中流局としないルールもあります。基本的には採用されるケースが多いですが、事前にルールを確認しておきましょう。
リーチに関する用語
先制リーチ
他の人がまだ1人もリーチしていないときにかけるリーチのことを「先制リーチ」と呼びます。
例えばこんな場面。
自分がリーチをかけられる状態で、他3人は全員まだリーチしていません。
これは自分が先制リーチをかけた、という状況な訳です。
先制というのは他3人に対して先制、という意味なのでもの凄く終盤でも他の人がリーチしていなければ先制リーチとなります。
追っかけリーチ
他の人がリーチをかけているのに対して、さらにそこにかけるリーチのことを「追っかけリーチ」といいます。単に「追っかけ」とだけいう場合も多いです。
例えばこんな場面。
対面がリーチをしている状態で自分がリーチをしていきました。
これは対面に対して追っかけリーチをした、という状況になるわけです。
テンパイに関する用語
テンパイ
麻雀というゲームは4メンツ1雀頭を完成すれば「和了(ホーラ)」すなわちアガリとなり、手牌に応じて点数がもらえます。
テンパイとはあと1枚で和了という手牌のことを指した言葉です。
例えばこんな手牌。
この手牌であれば雀頭一つとメンツ3つが完成しており、あとピンズの6か9を引けば
4つめのメンツが完成して和了になります。こういった手牌をテンパイと呼ぶわけです。
仮テン
仮テンとは「仮のテンパイ」の略です。
例えば、こんなテンパイ形。
5p単騎のテンパイですが、メンツにくっつく牌を引けばノベタンのよりよい形になります。
だからすぐにリーチをかけるのではなく、仮にテンパイを取って、テンパイ形が変化するまで待つことがあります。この変化を待っている間のテンパイを仮テンと呼びます。
ソバテン
ソバテンとは、「最終手出しのソバのテンパイ」を略したものです。
例えば、この形。
4mを暗刻にする変化を逃さないように、4mを手牌に持っていました。
そこに8pを引いてきてリーチ!
こうなると、リーチ宣言牌が4mで待ちは2-5mです。
このようにテンパイの最終手出しの近くの牌がテンパイになったものをソバテン、といいます。
上記の画像のように、リーチ宣言牌の近くが待ちになるパターンも多いので、オリる時は意識してみましょう。
リーチ宣言牌に限らず、鳴きでテンパイした場合も最終手出しの近くでテンパイしていればソバテンと呼びます。
空テン(カラテン)
空テンとは、テンパイはしているものの、その待ち牌がもう全て場に見えてしまっていて、山にないテンパイのことです。
例えば、すでに6pがアンカンされている状態で入ってしまったカン6pのテンパイ等です。
ノーテン(不聴)
麻雀は4メンツ1雀頭をそろえればアガりになるゲームです。
あと1枚でアガりになる状態をテンパイ(聴牌)といいます。
そしてテンパイしていない状態のことをノーテン(不聴)といいます。
例えば、こんな手牌。これだと123mと234pの2メンツ。西の頭が1つということでまだ2メンツ足りません。
ポンテン・チーテン
ポンテン・チーテンとはそれぞれ「ポンしてテンパイ」「チーしてテンパイ」を略したものです。
下記の画像を見ていただくとお分かりのように、ポン/チーしてテンパイを取った状況をポンテン/チーテンと呼びます。
和了に関する用語
頭ハネ
2人同時にテンパイが入っている状況を考えてください。
このとき、テンパイの待ち牌が同じときがあります。
その待ち牌を切ったとき、2人同時にロンすることになりますが、頭ハネとはその場合に1人しかアガれないようにするルールのことです。
待ち牌を出したプレイヤーから、反時計回りで最も近い1人がアガれるというルールになります。
例えば、赤枠で囲まれた牌を待ち牌だと考えてください。
反時計回りで近い人は右側の人→対面の人→左側の人となります。赤枠で囲まれた数字の順が優先順位になります。
数字の順番に優先権があるものと考えていただいて構いません。左側の人と他の人が同時にアガれば、必ず優先順位1番の左側の人が優先されます。
対面の人と右側の人が同時にロンした場合は優先順位2番の対面の人がアガりになります。
ダブロン・トリプルロン
2人もしくは3人同時にテンパイが入っている状況を考えてください。
このとき、テンパイの待ち牌が同じときがあります。
このとき、アガリとなる牌が切られたときに2人が同時に「ロン」することをダブロン、3人が同時に「ロン」する場合のことをトリプルロンと言います。
ダブロン、トリプルロンの場合、アガり牌を出したプレイヤーはロンされたそれぞれの人に点数を支払わなければなりません。
また供託については待ち牌を出したプレイヤーから、反時計回りで最も近い1人が貰えるというのが一般的なルールです。
例えば、赤枠で囲まれた牌を待ち牌だと考えてください。
反時計回りで近い人は右側の人→対面の人→左側の人となります。赤枠で囲まれた数字の順が供託の貰える優先順位になります。
ダブロンについては採用せずに頭ハネというルールを採用する場合があります。また、トリプルロンについては三家和(サンチャーホー)として途中流局とするルールもあります。
これらの取り決めについては対局前に良く確認しておきましょう。
ドラに関する用語
ドラ
ドラとはアガりのときに持っていると一翻増える牌のことです。
複数枚持っていた場合、重複せず1枚につき一翻増えます。
ただしドラだけでは役にならないので、アガるときには他の役と合わせてアガらなければなりません。
ドラとなる牌はその局ごとによって変わり、ドラ表示牌によって決められます。
ドラ表示牌は上記の画像でいう赤枠で囲まれた牌のことです。
この牌は7枚2山で構成されているワン牌の3枚目になります。
ドラ表示牌に表示されている牌そのものではなく、その次の牌がドラとなります。
例えば、ドラ表示牌がとしたら がドラとなります。
もし、だとしたら、その場合はがドラになります。
つまり、1→2→3→・・・→7→8→9→1といったように、9の次は1がドラになります。
字牌の場合ですが、三元牌と風牌の二種類に分かれます。
三元牌(=白・発・中)の場合
白→発→中→白の順番で決まっています。
ドラ表示牌にが白が表示されているとしたら発がドラになり、発なら中、中なら白、という法則になっています。
風牌(=東・南・西・北)の場合
東→南→西→北→東という順番で決まっています。
東がドラ表示牌の場合は南がドラ、南なら西、西なら北、北なら東、という法則になっています。
裏ドラ
ドラ表示牌の下段にある牌のことを裏ドラ表示牌といいます。
その裏ドラ表示牌によるドラのことを裏ドラといいます。
裏ドラもドラと同様、1枚につき1翻増えます。
カンドラ
カンした場合、ドラ表示牌の右隣の牌をめくり、追加のドラ表示牌として扱うことができます。これをカンドラ表示牌と呼び、このドラをカンドラといいます。
上記の画像でいうと、赤枠の部分、西の牌がカンドラ表示牌となります。
したがって、カンドラは北となります。
カンドラもドラと同様、1枚につき1翻増えます。
赤ドラ
近年流行のルールで、通常のドラに加えて5m、5p、5sについても4枚のうち1枚を赤牌としてドラと同様に扱う場合があります。これらの牌を赤ドラといいます。
それらの牌は上記のように牌が赤字で刻まれています。
通常のドラ4枚に加えて、この3枚を赤ドラとして扱い、計7枚ドラがあることになります。
最近は赤ドラありのルールが多いですが、赤ドラのないルールや、逆に赤ドラをもっと多くしたルールなどもありますので、ゲームをする前に牌について確認するのがよいでしょう。
赤ドラについての記事も書いておりますので、こちらもぜひご覧いただければと思います。
役に関する用語
一翻役
リーチ
メンゼン(ポン・チーなど、鳴いていない状態)でテンパイしたとき、「リーチ」と他3人に宣言し、1000点を場に出すことで成立します。
これが最もよく使う役です。他の役がなくても、とにかく鳴かずにテンパイしてリーチといえば、「リーチ」という役がつくのでアガれる状態になります。
初心者のうちはとにかくこのリーチを打てるように頑張りましょう!
リーチ後は待ちを変えることができず、アガり牌をツモるか、ロンアガりができるまで牌をツモ切ります。また、出した1000点はアガった人の得点になります。
つまり、自分がリーチした後に他の人がアガると、1000点をその人に取られてしまいます。誰もアガれず流局となった場合は1000点は場に出したままになり、次の局以降で最初にアガった人がもらえます。
一発
リーチ宣言をした後、一巡以内に上がった場合に成立する役です。
つまり、リーチをした後、次の自分のツモが回ってくるまでにロンアガりをするか、その自分のツモ牌でツモアガりをした場合に一発となります。
リーチ宣言後にポン・チー・カン(暗カンを含む)など他の人に鳴かれてしまうと一発にはなりません。
ツモ
メンゼン(ポン・チー・ミンカンなど鳴いていない状態)でツモアガりした場合に成立します。リーチをしていない場合でも、メンゼンでさえあれば「ツモ」といってアガれるわけです。
ピンフ
メンツが4つとも順子で、雀頭が役牌・自風牌・場風牌でなく、両面待ちの時に成立します。(自風牌、場風牌についてはこの後、役の項目で説明します。)
これはメンゼンのときのみ成立する役で、鳴いてそろえた場合は役になりません。
タンヤオ
2~8の数牌のみの場合に成立します。
例えば下記のような手牌です。
これは鳴いてそろえた場合でも役になります。なので非常に便利です。
イーペーコー
同じ順子が2組ある場合に成立します。
上記の手牌の例でいえば345のピンズの組が2つあるのでOKということです。
鳴いた場合、役として認められません。イーペーコー以外の部分を鳴いていて、手牌の中でイーペーコーが完成している場合でも役になりませんのでご注意を。
役牌(白、発、中)
字牌の「白」or「発」or「中」の刻子(もしくは槓子)がある場合に成立します。
鳴いてそろえても1役なので、使い勝手がよいです。初心者の方はこれを鳴くところから鳴きを学んでいくといいかもしれません。
白発中はそれぞれ独立して役になります。つまり、発3枚と白3枚の両方が自分の手牌にあるときは、「白」という役と「発」という役がつき、合計2役となります。
場風牌
場風と同じ字牌の刻子(もしくは槓子)がある場合に成立します。
場風というのは下の画像の赤丸で囲った「東」のことを指しています。
つまり今は「東」を3枚集めれば「場風牌」という役になります。これは鳴いてそろえても成立します。
一般的なネット麻雀であれば、大体どのゲームも上の画像のように真ん中に現在の場風が書いてありますので、ここを確認してそろえるようにしましょう。
自風牌(東、南、西、北)
自風(西家なら「西」)と同じ字牌の刻子(槓子)がある場合に成立します。
下の画像を見てください。自分が手前の手牌を持っている人です。
このとき自風というのは下の画像の赤丸で囲った「西」のことを指しています。
つまり今は「西」を3枚集めれば「自風牌」という役になります。
これは鳴いてそろえても成立します。
それぞれ自分の手牌の前に「東」「南」「西」「北」のいずれかが書いてありますのでそれを確認して、それと同じ字牌をそろえましょう。
ちなみに勘のいい方はお気づきかもしれませんが、例えば真ん中に「東」と書いてあり、自分の前にも「東」とある場合、東を3枚そろえると「場風牌」「自風牌」の両方の役が同時に成立します。他の字牌の場合も同じです。
(普通のルールだと真ん中は「東」と「南」しかありませんが・・・。)
リンシャンカイホウ
カンを行ったときに(不足する牌を補充するため)ツモってくる牌(リンシャン牌)で
ツモアガリしたときに成立します。メンゼンでリンシャンカイホウが起こったときは「ツモ」も同時に成立します。
リンシャンカイホウ以外に役がない場合、リンシャンカイホウのみでアガることも可能です。
チャンカン
他の人がポンをしているときに、そのポンした牌と同じ種類の牌をツモってきたとします。
そのとき、ツモった牌をポンした3枚に加えてカンすることができます。
その牌がアガり牌だった場合、「ロン」といってアガることができます。
普通は捨てた牌でしか「ロン」はできませんが、ポンした牌に加えて新たにカンをするときだけはアガることができるのです。
この時、カンは成立しないためカンドラは増えないのが天鳳のルールです。
ハイテイ
局の1番最後のツモ牌によりツモアガリした場合に成立します。
ホウテイ
その局の最後の牌が捨てられたときに、その捨牌でロンアガリした場合に成立します。
二翻役
ダブル立直(ダブルリーチ)
チー、ポン、カンの無い一巡目にリーチをかけるとダブル立直となり、リーチより一翻アップします。偶然性の高い役です。
全帯(チャンタ)
雀頭と他の面子構成の全てに一、九、及び字牌が含まれているもので、二翻役となります。鳴くと一翻になります。牌の組み合わせに制限はなく、刻子でも順子でもOKです。
混老頭(ホンロウトウ)
全ての組み合わせを一、九、字牌の刻子(七対子の場合は対子)で揃えたものです。
鳴いた場合でも2翻のままです。
刻子か対子で牌をそろえる必要があるので、トイトイかチートイツと必ず複合します。
三色同順(サンショク)
マンズ、ピンズ、ソーズで同じ数字の並びの順子を完成させます。上記の例では、234のマンズ、ピンズ、ソーズの順子がそれぞれあります。鳴くと一翻になります。
三色を構成する順子以外の牌の組み合わせは自由です。上記の例では残りが678のソーズになっていますが、この部分は何でもかまいません。
また、テンパイの形にも制限はありません。リャンメンでもカンチャンでも三色の部分さえ揃っていれば役は成立します。
一気通貫(イッキツウカン)
同種の数牌で、123、456、789の順子を完成させると、二翻役となります。鳴くと一翻になります。
三色同順と同じで、残りの牌の組み合わせや、テンパイの形に制限はありません。 略してイッツウとよく呼ばれます。
対々和(トイトイホー)
四組の面子構成全てを刻子(もしくは槓子)で揃えたもので、二翻役となります。鳴いても2翻です。略してトイトイとよく呼ばれます。
三色同刻(サンショクドウコウ)
萬子・索子・筒子で同一数の刻子(槓子含む)を完成させます。鳴いても2翻です。
三色同順、一気通貫と同様、残りの牌の組み合わせや、テンパイの形に制限はありません。
三暗刻(サンアンコウ)
暗刻が3個あればつく役です。暗槓でも可能ですが、明槓ではいけません。
暗刻が2個でシャンポン待ちで3個目になるときは、ロン上がりでは三暗刻になりません。ツモアガりで3個目の暗刻を作ったときのみ成立しますのでご注意を。
三槓子(サンカンツ)
暗槓、明槓を問わず三組の槓子があると二翻役となります。鳴いても2翻です。
残りの牌の組み合わせや、テンパイの形に制限はありません。
七対子(チートイツ)
七種七組の対子を作ってあがりとなる二翻役です。メンゼンでテンパイしなくてはなりません。待ちは必ず単騎となります。
同一牌四枚で対子二組として扱うことはできないのが一般的なルールです。
ローカルルールでは同一牌でもOKというところもありますから、初めての人と麻雀するときは確認しましょう。
三翻以上の役
純全帯幺(ジュンチャン)3翻
雀頭と四組の面子構成の全てに一か九の数牌が含まれているもので、3翻役となります。チャンタとよく似ていますが、チャンタは字牌で面子を作ってもよいのに対し、ジュンチャンは1・9牌を含む面子のみという点が異なります。鳴くと2翻になります。
面子の組み合わせに制限はなく、順子でも刻子でもかまいません。
混一色(ホンイツ)3翻
雀頭と四組の面子構成全ての組み合わせを萬子、筒子、索子のどれか一種類の数牌と、字牌で揃えたもので、3翻役となります。鳴くと2翻となります。
面子の組み合わせに制限はありません。またチートイツの7組のトイツを、一種類の数牌と字牌でそろえた場合もホンイツになります。
二盃口(リャンペーコウ)3翻
一盃口を二組揃えたアガリで、3翻役となります。鳴いた場合この役は成立しません。形の上では七対子ですが、これらは対子ではなく順子として扱われるため、複合しません。
小三元(ショウサンゲン)4翻
白発中三元牌のうち、二種類で刻子(槓子含む)、残りの一種で対子を作ると小三元となります。残りの牌の組み合わせやテンパイの形には制限はありません。鳴いても4翻です。
この役自体は2翻ですが、必ず翻牌(白・発・中)のうちの二つが入るため、それらと合わせて4翻とカウントします。
清一色(チンイツ)6翻
雀頭と四組の面子構成全ての組み合わせを萬子、筒子、索子のどれか一種類の数牌で揃えたもので、6翻役となります。鳴くと5翻になります。
牌の組み合わせに制限はなく、順子でも刻子でもかまいません。チートイツで1種類の数牌のみを集めた場合もチンイツになります。
役満
天和(テンホウ)
親が配牌の時点ですでに四面子一雀頭が揃っていると天和になり、役満です。
但し配牌で槓子があり、そのまま槓をして、ツモあがった場合天和にはなりません。
地和(チーホウ)
子が第一ツモであがるとこの役満となります。ただし、ツモの前にポン・チー・カンなどが挟まれた場合は成立しません。
大三元(ダイサンゲン)
白・発・中、3種類の役牌を全て刻子(槓子を含む)で揃えたもので、役満となります。
白・発・中の9枚以外の残りの牌の組み合わせや、テンパイの形に制限はありません。鳴いてもかまいません。
大四喜(ダイスーシイ)
東・南・西・北を全て刻子(槓子含む)で揃えたもので役満となります。雀頭は何でもかまいません。
小四喜よりも難易度が高いためダブル役満扱いとするルールもあります。鳴いてもかまいません。
小四喜(ショウスーシイ)
東・南・西・北のうち、三種類を刻子(槓子も可)残り一種を雀頭として、使用してアガる役です。
残りの牌の組み合わせやテンパイの形に制限はありません。鳴いてもかまいません。
四暗刻(スーアンコウ)
暗刻を四組揃えたもので役満です。テンパイはシャボ待ちをツモるか、単騎待ちとなります。単騎待ちの場合、ダブル役満扱いとするルールもあります。
シャボ待ちのロンアガリは、三暗刻と対々和の複合という扱いになります。 メンゼンでのみ成立する役です。
清老頭(チンロウトウ)
雀頭と四組の面子構成全てを一、九牌の刻子(槓子を含む)で揃えたもので、役満となります。鳴いてもかまいません。
四槓子(スーカンツ)
自分一人で明槓、暗槓は問わず四組の槓子をつくると、役満となります。
カンした牌を場にさらしていくため、最終的に必ず単騎待ちになります。
字一色(ツーイーソウ)
雀頭と四組の面子構成全てを字牌だけでそろえたあがりで、役満となります。鳴いてもかまいません。
緑一色(リューイーソウ)
索子の2・3・4・6・8 と、字牌の 「発」という6種類の牌だけを使ったアガりで、役満となります。
これらの牌は全て緑色だけの牌のため、緑一色と呼びます。
牌の組み合わせに制限はありません。アメリカ発祥の役であり、「オールグリーン」と呼ぶこともあります。
国士無双(コクシムソウ)
1・9・字牌をそれぞれ一枚ずつ、計十三枚集めて、その内のどれかを雀頭にしたものです。
雀頭が無い状態で13枚をそろえた場合、1・9・字牌のどれでもアガれる13面待ちとなります。
13面待ちの場合をダブル役満扱いとするルールもあります。
九連宝燈(チューレンポウトウ)
索萬子、筒子、索子の内どれか一種類で、1を3枚、9を3枚、2から8を1枚ずつと、雀頭を1から9までの間で一つ揃えると、この役満となります。
鳴いた場合役として認められず、メンゼンでのアガりに限られます。
雀頭のないテンパイ形では1から9までどれでもあがれる九面待ちとなります。(上記の画像の9mを1枚取り除いた形です。)
9面待ちをダブル役満扱いとするルールもあります。
その他
ノーチャンス
ノーチャンスとは場に同じ種類の数牌が全て見えていることで安全牌を見いだす手法のことを指します。
場に同じ種類の数牌が全て見えている状況は例えば下記のようなときです。
赤枠で囲ったところを見ていただければおわかりになると思いますが、自分の目から見て5mが4枚見えていることが分かります。
これがどう安全牌の発見につながるのか?それはリャンメン待ちの仕組みにあります。
5mがすでに場に4枚見えているということは、このような45mや56mといったリャンメン待ちのターツを誰も作ることができないということです。
ということは、5mが場に4枚見えているときは3-6m待ちや4-7m待ちといったリャンメン待ちで放銃することがないということ。
このように4枚見えている牌を利用することで、リャンメン待ちにアタらない牌を発見することができます。これにより安全牌を見いだす考え方のことをノーチャンスというわけです。
ただこの場合に一つ注意して欲しいのは、例えば5mが場に4枚見えているとき、3-6m待ちはないといいましたが、6-9m待ちはあり得るので6mはアタリになるケースがあります。
つまりノーチャンスによって安全といえるのは4枚見えている牌の1,9に近い方の牌だけです。そこをうっかりしないようにしましょう。
このことを踏まえてノーチャンスで安全になる牌を考えてみると以下のようになります。
が4枚見えの場合 が安全
が4枚見えの場合 が安全
が4枚見えの場合 が安全
が4枚見えの場合 が安全
が4枚見えの場合 が安全
が4枚見えの場合 が安全
が4枚見えの場合 が安全
安全牌に困ったときにはノーチャンスをうまく利用して安全牌を探してみましょう!
ワンチャンス
ワンチャンスとは場に同じ種類の数牌が3枚見えていることで安全牌を見いだす手法のことを指します。
下記の画像の赤枠で囲われた部分に注目していただくと、自分の視点からは8sが3枚見えていることがおわかりになると思います。
このとき、残りの8sは後1枚なので、下記のような78sのターツは相手は1個しか作れません。
このように、自分から見て3枚見えている牌に対して、そのまたぎスジになる牌のことをワンチャンスと呼びます。後1枚しかないから「ワン」チャンスということですね。
このような場合、全く8sが見えていない状況より、6-9s待ちのテンパイになる確率が減っているわけです。ですからワンチャンスは安全牌を探すのに利用できます。
何も情報がない牌よりは多少安全ですが、危険度はそこまで下がらないので、確実にオリたいときはあまり頼らない方が賢明です。
トビ(ドボン、ハコテン)
トビとは持ち点が0点を下回ったときに、その時点でゲームを終了するルールのことです。
天鳳などのネット麻雀ではこのルールが採用されていることが多いです。
一方で競技麻雀などでは一般にトビがなく、点数がマイナスのまま続行するというルールのことがほとんどです。
トビのあるルールの場合、持ち点が1000以下になるとリーチがかけられないというルールが基本です。注意しましょう。
ちなみにトビはハコやハコテン、ドボンなどということもあります。
アガり牌があと1枚しかない待ちでテンパイしているときの待ちのことを地獄待ちといいます。
地獄待ち
よくあるのは、こんなチートイイツの地獄待ちです。
特に単騎待ちなので地獄単騎と呼ぶことも多いです。
もちろんツモれる可能性は低いですが、相手もこんな字牌待ちは警戒しないことが多いので、ロンアガりを狙いやすいわけです。
裸単騎
麻雀で雀頭を1枚しか持っておらず、もう1枚引くことで雀頭ができる待ちを単騎待ちといいます。
例えば上記の画像では3sを引けば、3sを雀頭としてアガりの形になります。
裸単騎とは単騎待ちの特殊なケースで、待ち牌以外の他の牌を全て鳴いてそろえている状態のことです。
例えば下記のような形です。
待ち牌
鳴いた牌
待ち牌以外が全て相手にさらされていることをたとえて「裸」単騎というわけです。