2022年5月29日、麻雀最強戦2022「ミスター麻雀カップ」が開催された。その試合の過程、および結果について本記事でお届けする。
この試合は馬場裕一が体調不良で出場辞退し、望月雅継が代役で出場している。
基本ルール
A,B卓でそれぞれ東南半荘戦1回勝負で上位2名が勝ち抜け。その後、勝ち抜けた4名で決勝を行い、トップがファイナル進出。
・喰いタンあり、後付けあり
・赤なし、一発裏ドラあり
・カンドラカン裏あり
・トビなし
・ラス親のアガり止め、テンパイ止めなし
A卓メンバー
東家:黒沢咲
南家:本田朋広
西家:萩原聖人
北家:鈴木達也
TEAM雷電の4人のうち3人までが入ったこのメンバー。勝ち上がるのは一体誰か。
A卓の展開
東場の展開
東1局、まずは親番の黒沢が14s8mで先制リーチ。これに本田が追っかけるが、宣言牌が8m。一発放銃で7700のアガり。
東1局1本場は流局。東1局2本場は本田に12000が飛び出し、黒沢に追いすがる。
東2局、萩原がドラをヘッドにしてのピンフでリーチ。これに本田も勝負に行くが、萩原が一発ツモ。3000-6000で萩原が一気にトップ目に。
東3局、黒沢咲が高目三色のリーチ。ピンズの一色で進めていた萩原だったが、ここはトップ目でオリ。
そこに鈴木が5m9mのシャンポンで追っかけリーチ。しかし、ここはアガりは出ず2人テンパイで流局。
東4局1本場、萩原がタンピンドラでテンパイしダマテン。これをあっさり2番手の黒沢から打ち取り3900。萩原はかなり有利な状況となり南入。
南場の展開
南1局、鈴木がドラドラの手牌。チートイツでテンパイし2s単騎でリーチ。しかし、この2sが萩原に暗刻。
結果流局し、本田と鈴木の2人テンパイ。
南2局1本場、萩原が安全牌の北を持っての中ドラドラの仕掛け。これに黒沢が放銃しまたも3900。
南3局、鈴木が4-7sで先制リーチ。このリーチには誰も向かえない。これをツモって1000-2000。黒沢、本田、鈴木の3人が横並びのオーラスに突入。
南4局、本田が西をポンして全てを懸けた必死の1000点仕掛け。黒沢も配牌良くイーシャンテンまで進む。
先制テンパイは黒沢。5-8mのタンヤオでダマテン。さらに本田もペン7mでテンパイ。
親の鈴木はテンパイも取れない。2人でめくり合うとテンパイ維持の必要がある本田から8mが出る。黒沢が1300のアガりで
A卓結果
1位:萩原聖人
2位:黒沢咲
3位:本田朋広
4位:鈴木達也
萩原、黒沢の2名が決勝進出!
B卓メンバー
東家:古橋崇志
南家:二階堂瑠美
西家:望月雅継
北家:滝沢和典
B卓の展開
東場の展開
東1局、滝沢が終盤に高目一通の先制リーチ。これを見事に高目ツモって2000-4000でスタート。
東2局、古橋が国士のイーシャンテンまで進む。これに周りは警戒。全員の手が止まる。
この間に古橋が国士のテンパイ、白待ち。だが親の瑠美がテンパイし強気に1pをプッシュ。
すると滝沢がテンパイ取り1pポン。なんと白が滝沢に喰い取られる。
結果、アガりは出ず。瑠美と古橋の2人テンパイで流局。
東2局1本場、親を継続した瑠美が2-5pで先制リーチ。滝沢も1-4-7sでテンパイ。
このめくり合いを瑠美が制する。4000オールで一気にリードを広げる。
東2局2本場、滝沢がメンホンの1p白でテンパイしダマテン。1巡回してツモ切りリーチ。白狙いのリーチだ。
このリーチが山に3枚。高目の白をツモって3000-6000。今度は滝沢がトップ目に。
東3局、親番の望月が4-7mで先制リーチ。これにテンパイした古橋が追っかけリーチを打つが、宣言牌が4m。2000点の放銃。
東3局1本場、滝沢がドラの6pを打ってマンズのチンイツに向かう。
親の望月が2-5sで先制リーチ。その同巡に2m9mで滝沢がテンパイ。
しかし、滝沢は2sを掴んできっちりオリ。そこから回って、滝沢、望月、古橋の3人テンパイで流局。
東3局2本場、滝沢が東バックでダマテンを入れる。そこから3-6-9sに変化してリーチ。
これにラス目の古橋が攻めていき放銃。2600のアガり。
東4局、滝沢と望月が2人して国士に向かう。ただ脇の2人も中々テンパイしない。
テンパイ一番乗りは古橋。ドラ単騎8p待ちのチートイツ。さらに瑠美も仕掛けて三色のカン6s待ち。
だがここもアガりは出ず。瑠美と古橋の2人テンパイで流局。
南場の展開
南1局1本場、瑠美がピンズのホンイツに向かう。親の古橋が1-4s3mで先制リーチ。
だが瑠美が回っていくうちにドラを切っての5-8mで追っかけリーチ。
これを一発で古橋が掴んでしまい、8000放銃。かなり瑠美と滝沢の2人が抜け出した。
南2局、古橋はマンズを一メンツ落としてピンズのホンイツへ。
滝沢が仕掛けて5s7pで先制テンパイ。だがここは滝沢の1人テンパイで流局。
南3局1本場、古橋はハネ満を狙ってチートイツに向かう。滝沢は発を暗刻にして盤石。
親の望月はリャンペーコーのイーシャンテン。ペン7sを引き入れて、3-6pでリーチ。
滝沢もカン4pでテンパイ。望月のアガり牌の6pはワンパイに2枚。古橋、滝沢の2人テンパイで流局。
南3局2本場、親の望月は苦しい純チャン。滝沢が白を鳴いてアガりに行く。
この滝沢の手に瑠美が差し込んで2600。望月は倍ツモ、古橋は役ツモ条件でオーラス。
南4局、滝沢がチートイツでテンパイ。ただ瑠美からの2mを見逃してオリに回る。
瑠美も6p片アガりでテンパイ。これに滝沢が打って1300。瑠美と滝沢が抜けとなった。
B卓結果
1位:滝沢和典
2位:二階堂瑠美
3位:望月雅継
4位:古橋崇志
滝沢、瑠美の2人が決勝進出!
決勝メンバー
東家:二階堂瑠美
南家:萩原聖人
西家:滝沢和典
北家:黒沢咲
Mリーガー4名が残った決勝。どんな試合になるのか。
決勝の展開
東場の展開
東1局、滝沢がカン8pのリーチのみで先制。だが黒沢も6m単騎でテンパイし7mをプッシュ。
さらに2mを引いて6mを押して2-5mで追っかけリーチ。この2mを滝沢が掴んで8000放銃。
東2局、親の萩原がカン3mでテンパイし一旦ダマテン。中盤に6sを空切ってリーチ。
これに滝沢が1m1pのシャンポンで追っかけリーチ。だが滝沢が3mを掴んで放銃。3900のアガり。
東2局1本場、滝沢が2-5sで先制リーチ。これをツモって裏が1枚の2000-4000。一気に点数を戻した。
東3局、黒沢が東を暗刻にして2-5mで先制リーチ。親の滝沢は押していき、終盤に片アガり4mのテンパイ。
だが黒沢が2mをツモアガり。1000-2000で黒沢がリードを広げる。
東4局、萩原がタンヤオ三色ドラのカン4sでテンパイしダマテン。ここに親の黒沢も4-7mでリーチ。
さらに瑠美も北単騎のチートイツで追っかけリーチ。さらに萩原もそのままツモ切り追っかけリーチ。
3軒リーチの戦いは黒沢に軍配。裏も乗せて6000オールで一気に抜け出した。
東4局1本場、萩原が高目三色のド高い先制リーチ。だがアガりは出ず1人テンパイで流局。黒沢が5万点超えのトップ目で南入。
南場の展開
南1局2本場、黒沢がカン3mでテンパイしダマテン。親の瑠美も東をポンしてカン5pでテンパイ。
すると黒沢はカン3mでツモ切りリーチ。瑠美はドラの4p単騎に変更。
さらに萩原も4-7pで追っかけリーチ。しかし、このめくり合いを黒沢が制する。2000-4000でさらにリードを広げて局も消化。
南2局、黒沢はカン7mでテンパイしダマテン。親の萩原は広いイーシャンテンだがテンパイしない。
瑠美が萩原に鳴かせようと9m切り。だがこれを滝沢がポンしてテンパイを取り万事休す。
しかし、さらに黒沢が8pを切って萩原になんとかテンパイが入る。萩原、滝沢、黒沢の3人テンパイで流局。
南2局1本場、瑠美が西単騎でテンパイするが当然のダマ。瑠美はテンパイを崩し、その後滝沢が4-7pで先制リーチ。
瑠美はもう一度テンパイを入れ、萩原も東をポンしてカン6mのテンパイを入れる。萩原、滝沢、瑠美の3人テンパイで流局。
南2局2本場、萩原が役牌の南白トイツ。さらにドラドラで12000のチャンス手。
黒沢は4-7mでテンパイし役ありのダマテン。萩原も白と4mのシャンポンでテンパイしめくり合い。
黒沢は白を掴んできっちりオリ。萩原の1人テンパイで流局。
南2局3本場、萩原はチートイドラドラの6000オールを狙う。滝沢はソーズのホンイツ、瑠美は国士無双。
だが先制テンパイは黒沢。3-6sのタンヤオでダマテン。ここに滝沢も8sを仕掛けてカン2sでテンパイ。
黒沢は最後にオリ。萩原はテンパイできず、滝沢の1人テンパイで流局し1局進む。
南3局4本場、黒沢が6-9pで役ありでテンパイしダマテン。親の滝沢はカン7mでリーチ。
このめくり合いで黒沢が制して、滝沢から9pをアガる。
これでほぼ勝負は決した。オーラス南4局、萩原に役満ツモ条件、他2人は役満を黒沢から直撃条件。
黒沢はきっちりオリきって流局。黒沢が最強戦ファイナル進出を決めた!
決勝結果
1位:黒沢咲
2位:萩原聖人
3位:二階堂瑠美
4位:滝沢和典
黒沢咲、最強戦ファイナル進出決定!
前回以前の結果
ファイナル出場決定者については以下のページを参照いただきたい。
次回の最強戦
6月5日 15:00より「Mリーグスペシャルマッチ」が開催。試合の詳細は下記を参照。
出場者については下記のページを参照。
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