麻雀の判断が難しい場面として、テンパイ外しがあります。
リーチをかけたいけど、こんなカンチャン待ちで大丈夫かな?と思うのが人間のサガというものでして...。
具体的にどういう場面であればテンパイを外し、どういう場面なら即リーチにいくべきかを解説していきたいと思います。
基本は即リーチ!
まず絶対に忘れないで欲しい大前提をいいますが、基本的に麻雀はリーチが最強の役です。ですからリーチが打てるときはリーチしておけば基本的に損はしません。
テンパイを外すかどうか迷う場面でも、基本的には即リーチが得なケースがほとんどと思っていいただいて構いません。
逆に言うと、迷うくらいの場面ならとりあえずリーチ、といっておけば問題ないことがほとんどです。迷ったらリーチ!まずはこれを覚えておいてください。
テンパイを外すケース
迷うくらいならリーチということは、逆説的にいえばテンパイを外す場面はごく例外的で一部の場面しかないということです。
その一部の場面に該当するかだけを考えて、当てはまらない場合はリーチでOKです。
テンパイ外しをしていいのは
1.役がつく
2.良形に変化する
これらの2つの変化が多く見られる局面でだけテンパイ外しをしていいです。
「多く」というのは具体的に決めるのは難しいところですが、最低でも6種類程度はあるかを意識してください。
1.役がつくというのはタンヤオやピンフへの変化のケースが多いですね。場合によっては三色などもあるでしょうか。
翻数が変われば打点が上昇するので、その影響は大きいです。
しかし、その変化が1、2種類しかない場合、変化の牌をツモってから、さらにアガり牌を引いてくるという2段階の行程に時間がかかってしまう可能性が高いです。
これなら単純に即リーチをかけて、裏ドラがのることに期待した方が確率的によいということになります。
良形への変化が多い場面というのは主に2つ。
中ぶくれ
メンツのなかで真ん中の牌を持っているケースです。
例えば上記の場合では56と67という2つのリャンメンターツがあると考えることができ、リャンメン変化が4種類あります。
4連形
4連続の数牌を持っているケースです。
この場合も、45と67というリャンメンターツがあると考えれば4種類の変化牌があります。
さらに、中ぶくれと比較して3や8を引いたときは3面待ちになるので最強の良形変化といえます。
ただし、これらの形について1・9牌が含まれるものは良形変化の種類が少ないので注意して下さい!
さて、前述の通り、打点上昇もしくは良形変化の牌が6種類以上あるときにテンパイ外しを意識するわけですが、基本この中ぶくれか4連形のどちらかがないと6種類以上にはなりません。
例えば、3~7牌の浮き牌を2種類持った手牌の場合、良形変化は4種類です。(持っている牌の隣の数牌を引けば、リャンメンになります。)
ですから、まずテンパイ外すか考える際は中ぶくれか4連形が手牌にあることを確認してください。
それらがない場合は、変化する牌の種類が少ないため、即リーチを打った方が得です。
テンパイ外しの具体例
では具体的な牌姿を見て考えていきましょう。
例えばこんなテンパイが入ったとしましょう。現状は6p8pのシャンポンテンパイです。
これでリーチでもそこまで悪くはないですが、ここで6pを切った形を考えてみましょう。
するとという中ぶくれと
という4連形があります。
つまりリャンメン以上に変化する牌が8種類存在するわけです。このくらい形がよければテンパイ外しをする価値が十分あります。6pを切ってテンパイを外しましょう。
その方が最終的な待ちが強い分、アガりやすくなり点数の期待値も高くなります。
打点上昇を見込めるテンパイ外しの例も考えてみましょう。
例えば上記のような形を考えてみてください。
現状ではカン2mのリーチのみですが、1mを切ってテンパイを外すと、タンヤオとピンフをつけられる可能性があります。
打点上昇の可能性がある場合はさらにテンパイ外しが有効です。ただし、その場合でも中ぶくれか4連形があることを確認しましょう。
巡目と翻数の影響
さてここまでテンパイ外しについて解説してきましたが、そこに重要な要素がまだあります。それは巡目と翻数です。
テンパイを外す巡目が遅い場合、そこからもう一度テンパイしてアガれる可能性が巡目が早い場合より段々と下がっていきます。
ですから巡目が遅い場合は下手にテンパイを外さずに素直にリーチに行った方が期待値が高くなります。
また、翻数が高い場合、すなわちドラなどを持っていてすでに十分手が高い場合は、打点上昇のあるテンパイ外しが必要なくなり、即リーチがやや有利になります。
特に影響が大きいのは巡目です。打点上昇のない、良形変化のみのケースでは、捨て牌1段目の終わる6巡目以降、おおむね即リーチが有利です。
逆にタンヤオやピンフなどで打点上昇のある場合では10巡目くらいまでテンパイ外しが有効になります。この点はよく覚えておきましょう。
以上がテンパイ外しについての解説になります。
最初にも書いたとおり、基本的には即リーチしておけば7割くらいはそれで正解です。
残りの3割を正確に判断するためにはこの基準を参考にしていただければと思います。
それでは。