麻雀プロ団体の最古の団体、最高位戦。そこから分裂してできた麻雀団体が「日本プロ麻雀協会」(以下、協会と呼称)です。
本記事では日本プロ麻雀協会について解説していきます。
概要
代表
現在の代表は五十嵐毅氏です。新潟県新潟市出身のO型。
元々、最高位戦日本プロ麻雀協会(以下、最高位戦と呼称)に所属しており、その後101競技連盟を経て、協会の発足から所属しています。
徹底的な守備型の麻雀を打ちます。獲得タイトルは第21期最高位、第35期八翔位など。
発足
2001年、最高位戦日本プロ麻雀協会に所属していた土井泰昭が立ち上げたのが日本プロ麻雀協会です。その土井泰昭氏が初代代表も務めています。
発足した当初は分裂元である最高位戦とは敵対関係にあり、お互いが主催する大会には参加できないことが暗黙の了解でした。現在は友好的な関係になっています。
ちなみに、元々創設者の土井氏は最高位戦の団体名を縮めて、日本プロ麻雀協会にすれば良いと主張していたらしく、その名前を自身の作った新しい団体にそのままつけました。
そのため、最高位戦日本プロ麻雀協会と名前が似通って、やや分かりにくくなっています。
特徴
競技麻雀ではめずらしく、役満同士の複合を認めています。また麻雀ゲームの「セガネットワーク対戦麻雀MJシリーズ」を全面支援しているのが協会です。
ちなみに2022年3月5日には、元KAT-TUNの田口淳之介さんが日本プロ麻雀協会に21期前期として正規入会を発表しました。
主なタイトル戦
雀王戦
1年をかけてリーグ昇降級を争うリーグ戦であり、協会の最高タイトルです。
A1が最高リーグで、A1~2・B1~2・C1~3・D~3・E1~2リーグの計12リーグに分かれています。
A1リーグの全10節終了時、上位3人が決定戦に進み、前年度雀王を含めた4人で決定戦を行います。
雀竜位戦
雀王戦とは異なり、1年間かけて競われるランキング制のタイトル戦です。
リーグ戦では無く、規定半荘数の中で総合ポイントを競い、上位入賞できれば自身のランキングを上げていけるシステムです。
E級予選から始まり、E,D…A級と勝ち進み、A級終了時、上位4名が決定戦に進出。前年度雀竜位を交え5名で決定戦が行われます。
決定戦では抜け番ありの5回戦を行い、総合ポイントを競います。
日本オープン
日本プロ麻雀協会が主催する最大のプロ・アマ混合のオープンタイトル戦。
公式ホームページ
公式Twitter
公式YouTube
競技ルール
日本プロ麻雀協会では一発、裏ドラ、カンドラがあります。その結果、喰い替えはできません。
そして他の団体と比較して一番特徴的な点は持ち点が25000点の30000点返しという点です。
他団体は全て30000点持ちの30000点返しです。つまり、協会ルールではオカが20000点ある、ということです。
順位に応じたウマもあり、1着から+30/+10/-10/-30となっています。
ウマとオカを合わせた順位点の合計は+50/+10/-10/-30となります。
トップを取った場合は他の順位を取ったときより明らかに有利になることがおわかりいただけると思います。
したがって、協会のルールはトップ取りが重要なルールということです。この順位点はMリーグと同じのため、協会所属のプロはMリーグでも打ちやすいかもしれません。
もう一つ他団体と違うルールとして挙げられるのが、役満の複合を認めている点です。
他団体では大三元・四暗刻のようなダブル役満のアガりを認めていませんが、協会では純粋な役満の複合は認められます。
役満関連でいうと、数え役満やパオは認められていません。
また、連盟ルールにあった途中流局もありません。
協会の通常ルールは一番Mリーグのルールに近く、トップ取りを重視するという点では我々が普段仲間内で打つ麻雀とも似通っています。
アマチュアにとっては一番親しみやすいルールといえるかもしれません。
所属Mリーガー
渋谷ABEMAS
松本吉弘
KADOKAWAサクラナイツ
堀慎吾
渋川難波
U-NEXTパイレーツ
仲林圭
他団体の解説はこちら
Mリーグに所属可能なのは、麻雀プロの中でも5団体。それら5団体の解説ページを上記でまとめています。
他団体についての情報を知りたい方はこちらもぜひご覧ください。
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