2022年4月9日、麻雀最強戦2022 女流最強スター決戦が開催された。その試合の過程、および結果について本記事でお届けする。
本試合はMリーグにも選ばれている女流8名のぶつかり合い。誰が勝ち上がるのか一時も目が離せない。
基本ルール
A,B卓でそれぞれ東南半荘戦1回勝負で上位2名が勝ち抜け。その後、勝ち抜けた4名で決勝を行い、トップがファイナル進出。
・喰いタンあり、後付けあり
・赤なし、一発裏ドラあり
・カンドラカン裏あり
・トビなし
・ラス親のアガり止め、テンパイ止めなし
A卓メンバー
A卓の展開
東場の展開
東1局 全員手牌がよくぶつかりそうな形。瑞原が4-7sテンパイも表示ハイのスジを嫌ってダマ。
その後、ピンフの3-6sに変化してリーチ。同順に日向が6-9mで追っかけリーチ。2人のめくり合いは日向の勝ち。1300-2600のツモあがり。
東2局、親番の日向が三色のカン7pでテンパイ。東2局だがトップ目ということもあるかダマテンに。これを伊達から打ち取り3900。勝ち上がりには充分なリードか。
東2局1本場、瑞原が6-9pで先制リーチ。しかし引けずに流局。日向が最終巡目にテンパイを入れ、瑞原・日向の2人テンパイで流局した。
東2局2本場、瑞原が發のポンからマンズのホンイツで仕掛ける。だが先制テンパイは高宮。終盤だが6-9mでリーチ。
伊達も三色で仕掛けてカン3sテンパイ。ただカン3sでは勝負しづらく、伊達はオリて高宮の1人テンパイで流局。
東3局3本場、親番の伊達が三色含みのいい手牌。だが日向が1-4-7mで先制リーチ。
伊達は日向のリーチ宣言牌の2mを鳴けば4s片上がり1-4sのテンパイだがここは鳴かず。しかし、次に出た4sを鳴いて2-5mテンパイ。
さっき2mを鳴いてなかったため、瑞原が2mを打ち出す。伊達が5800のアガリとなった。
東3局4本場、伊達がダブ東を鳴いてすぐにカン6mの12000テンパイ。これをツモって4000オール。一気にトップに躍り出る。
東3局5本場、日向が3-6mで先制リーチに行くも、高宮が押し切って6-9pで追っかけリーチ。めくり合いは高宮に軍配。1300-2600のツモアガり。
東4局、瑞原が1m中のシャンポンで先制リ-チ。ここに親の高宮も押していき、追っかけリーチを打つ。
伊達が高宮のリーチの現物の中を掴み5200を放銃。かなり平たい展開にとなって南入した。
南場の展開
南1局、高宮が白の3-6pポンテンを入れる。だがラス目の親番瑞原が1s7mのシャンポンで追っかけ。結果、高宮はオリて瑞原1人テンパイで流局。
南1局1本場、日向がドラのダブ南から仕掛けて1m5mのシャンポンでテンパイ。アガれば相当大きいが、これは1人テンパイで流局。
南2局2本場、瑞原配牌イーシャンテン。3巡目には689mで先制リーチ。これを日向からアガって2000。さらに僅差の展開に。
南3局、高宮が配牌から発暗刻で東もトイツ、しかもマンズがいっぱいという超大物手。これを鳴かずにメンホンの1-4-7mをテンパイ。
これに伊達が1mを放銃。一通までついてハネマン12000。高宮の通過がほぼ決まった。
南4局、瑞原は1600-3200、伊達はマンガンをアガれればチャンスあり。瑞原が北単騎で先制リーチ。
だが、この北を日向がキッチリ回収。瑞原の1人テンパイで流局。日向と高宮の2人の勝ち抜けとなった。
A卓結果
勝ち抜けは、高宮まり、日向藍子の2名となった。
B卓メンバー
東家:岡田紗佳
南家:茅森早香
西家:丸山奏子
北家:二階堂亜樹
B卓の展開
東場の展開
東1局、親の岡田が喰いタンで仕掛けて3s8mで先制テンパイ。丸山も5-8mリーチだが同巡に岡田がツモ。まずは1000オールでスタート。
東1局1本場、茅森がカン6sのテンパイを入れるが待ちが悪くダマテン。それをそのままツモアガって300-500。
東2局、亜樹が高目三色のドラドラリーチ。これを粘ろうとした丸山から一発で打ち取る。12000のアガりとなり、亜樹の勝ち抜きが一気に近づいた。
東3局、中盤茅森が2枚目の東をポン。その後1-4sでテンパイ。亜樹も8pを仕掛けて2-5sでテンパイ。
ここは亜樹が5sをあっさりツモって500-1000。亜樹が上手く局を消化していく。
東4局、亜樹がトップ目の親だが1m8mで先制リーチ。2m4枚見えの待ちの良さと他3者も遅そうという状況を見てのリーチ。
亜樹が最終手番でツモアガり。裏1枚の2000オールでさらにリードを広げる。
東4局1本場、茅森が自風の西ポンから仕掛ける。中盤にペン7pのテンパイだが山にはない。
だがドラの8pを引き入れて8p7sのシャンポンに変化。さらに次巡にもう1枚8pを引き入れて2000-4000。2000点の山にないテンパイから8000のアガりに変化した。
亜樹が1着、茅森が2着という状況で南入した。
南場の展開
南1局、丸山が南ポンから456mのメンツ落とし。ホンイツや小四喜などの高打点を目指す。西がトイツで北を暗刻にする。東まで引いて小四喜が現実的になってきた。
西をポンして東単騎で小四喜テンパイ。東は山に3枚。そして東をツモアガり。役満8000-16000のツモアガりで一気にトップ目に躍り出た。
南2局、親の茅森が役なしのカン4pでテンパイ。変化を待ってダマテンに。これをそのままツモって2000オール。岡田以外の3人が接戦。勝負の行方はまだ分からない。
南2局1本場、亜樹が自風の西、役牌の白と仕掛けていく。丸山が7mをアンカン。勝負に出たところ、新ドラが白。亜樹にドラが3枚乗る。
ただ丸山も9pを引き入れて一応の役なしカン8pテンパイ。亜樹を警戒してダマテンにすると、これをひょっこりツモアガり。400-700のツモアガりで局消化に成功。
南3局、親の丸山がタンヤオドラドラのカン6sでテンパイ。7700のダマテン。
だが茅森が4p片アガりの喰いタンで仕掛ける。これを亜樹からアガって1000点。茅森が僅差だが2着に浮上してオーラスへ。
南4局、2着目茅森が中ポンで仕掛けてアガりに行く。だが親の亜樹がカン6mで先制リーチ。これをツモって2000オール。今度は亜樹が2着目に浮上。
南4局1本場、亜樹が2sをポンして1-4-7pのテンパイ。4-7pでタンヤオでアガれる。
茅森がテンパイしリーチに行くが、リーチ宣言牌が7p。これで亜樹がアガって1500。亜樹は2着のまま。
南4局2本場、茅森が1-4sで先制リーチ。4sツモならマンガンだが、その4sが山にない。1sツモって裏裏条件だがこれをツモれず。茅森の1人テンパイで流局。
二階堂亜樹と丸山奏子の2人の勝ち上がりが決定した。
B卓結果
1位:丸山奏子
2位:二階堂亜樹
3位:茅森早香
4位:岡田紗佳
勝ち抜けは、丸山奏子、二階堂亜樹の2名となった。
決勝メンバー
決勝の展開
東場の展開
東1局、高宮がドラヘッドのタンヤオで仕掛けて5-8sテンパイ。亜樹も仕掛けて2-5mテンパイ。2人のめくり合いは高宮に軍配。亜樹が8sを勝負し3900を放銃。
東2局、丸山がソーズのホンイツで仕掛け。終盤にペン3sのテンパイ。その後1s単騎に振り替わる。だがアガりは出ず。亜樹が形テンを入れて丸山と亜樹の2人テンパイで流局。
東3局1本場、親番亜樹が1-4pで先制リーチ。これを一発でツモって2600オール。
東3局2本場、高宮が終盤に5-8sで先制リーチ。ここはアガりが出ないまま高宮の1人テンパイで流局。
東4局3本場、日向がマンズのホンイツ、丸山がピンズのホンイツで仕掛け。丸山はマンズを引いて回る。日向はペン3mでテンパイ。
だが親の高宮がドラ4mを勝負してリーチ。これに日向が打ち込んで5800放銃。
東4局4本場、丸山が中をポンして白と5pのシャンポンテンパイ。そこにラス目の日向がドラの4pと西のシャンポンでリーチ。
2人の戦いは丸山の勝ち。高宮が白を打ち出し、丸山が2600のアガり。高宮がトップ目だが僅差の展開で南入した。
南場の展開
南1局、亜樹が南を暗刻にして3-6mで先制リーチ。さらにリーチ後に2mをアンカン。3人がオリるもこれをツモって1600-3200。亜樹がトップ目に立つ。
南2局、ラス目の親番日向が5-8s亜リャンメンで先制リーチ。これにドラトイツのチャンス手だった高宮が押していき5800放銃。差が詰まってきた。
南2局1本場、亜樹が5s単騎のチートイツでテンパイ。ひとまずダマテンにして単騎を回していく。
だが丸山が白の後付けで仕掛けていく。そして南と白のシャンポンテンパイ。亜樹はオリに回る。
さらに日向が2-5pでリーチ。これにドラドラの高宮が2pを押して一発放銃。3900のアガりで高宮がラス目に後退。
南2局2本場、日向が牌の欠けを指摘し、一旦ゲームが中断する。しばらくの中断の後、牌を変えて再開。
高宮がタンヤオの4-7mで先制リーチ。これをツモって1000-2000のアガり。
南3局、親の亜樹が配牌から東暗刻。ドラヘッドの5800で仕掛けていく。だが先にテンパイしたのは丸山。3-6pで先制リーチ。
高宮が待ちの6pを重ねて9p単騎のチートイツで追っかけリーチ。ここは丸山の勝ち。ドラの3pをツモって1300-2600。亜樹がトップ目のままオーラスへ。
南4局、丸山29400、日向17000、亜樹32300、高宮21300。
日向は倍満ツモ目指してソーズのメンホンで進行。親の高宮は鳴いてカン6mのテンパイを取る。
丸山は東をカンツにするがカンせず。カンした方が条件を満たせる場合が増えるためミスか。
日向はソーズのメンホンをテンパイするが、発を切ってチンイツを目指す。だが2pと7pを引いてオリ。
丸山は東をカンしなかったため、裏1条件となる高宮から出た2pをロンできず、5pもツモれず。結局、高宮と丸山の2人テンパイで流局した。
試合終了後のインタビューで、リーチツモの500-1000では足りないため、ピンフにすることを考えていたら、うっかり東をツモ切ってしまった。カンするべきだった、ということで、本人もミスを認めている。
南4局1本場、丸山が喰いタンで全速力。だが亜樹が1-4sで先制リ-チ。
その後、丸山もカン6sでテンパイ。さらに高宮もカン7pでテンパイを入れるが、次のツモで丸山が500-1000をツモアガり。
先ほどの局を帳消しにして、丸山がトップを獲得。最強戦ファイナル進出を決めた。
決勝結果
1位:丸山奏子
2位:二階堂亜樹
3位:高宮まり
4位:日向藍子
丸山選手が最強戦ファイナル進出を決めた!
前回以前の結果
ファイナル出場決定者については以下のページを参照いただきたい。
次回の最強戦
次回の麻雀最強戦2022予選は5月1日に女流チャンピオン決戦が開催。出場メンバーは以下の通り。
A卓
魚谷侑未
逢川恵夢
内間祐海
藤川まゆ
B卓
宮内こずえ
一瀬由梨
菅原千瑛
東城りお
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